Daily Oregraph: 裏庭画報 キツリフネ
このところ天気がパッとしない。ときどき思い出したように薄日は射すのだが、湿度が高くて肌が少しベタベタする。暑くてもいいから、カラッと晴れてビール日和になってほしいものである。
ひさしぶりに裏庭をチェックしたら、雑草が乱暴狼藉をきわめて、熱帯雨林の一歩手前みたいになっている。ナタでばっさばっさと切り払いたい気分だが、衆寡敵せず、しょせん勝ち目はないから放っておくことにした。
キツリフネがたった一株花をつけていた。春採湖畔では群落をなし、一大勢力を誇っているが、この頼りない花はさびしげにポツンと咲いているほうがいい。秋近し、という感じがするのである。
昨年枝を地面に突き刺したグースベリは、先日一粒だけ実をつけているのを確認したが、なぜか今朝は見あたらなかった。花は咲いてもたくさん実をつけなかったのは、シャクの群れに取り囲まれて日当りが悪すぎたせいだろうと思う。しかし枝は少しずつ伸びているから、完全に根づいたのだろう。来年に期待したい。
今の時期はいつもそうだが、コマツナは虫食いの穴だらけ。なにしろ得体の知れない蛾なんかがたくさん飛び回っているのだから、一切薬を使わない以上仕方のないことだ。もっぱら茎を食べることになるけれど、ありがたくちょうだいすることにしている。
ジャガイモは茎が茂りすぎて手の入れようがない。百姓失格。あとは運を天に任せて、収穫を待つしかないようだ。
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