Daily Oregraph: 春採湖畔パトロール (1)
この写真を撮ったということは、すなわち春採湖南岸を歩いたという証明である。昨日の予報では曇りだったのだが、幸い青空になった。
-いい天気になってよかったなあ。
……とひとりごとをつぶやいたわけではない。今日はガラッ八ではなく、帰省中のT君といっしょに春採湖畔一周を敢行したのである。こと春採湖畔に関してはぼくが先達だから、子分を従えた親分みたいにえらそうな顔をして出発。
植物観察も目的のひとつだから、植物をみつけ次第かっこよく名前を教えてやろうとはりきっていたのだが……なにしろ数年のブランクがあるものだから、あれも忘れた、これも思い出せないと、まるでいいとこなしであった。
これもそのひとつ。帰宅後自分の植物アルバムを調べたら、エゾニワトコの実。なんで名前が出てこなかったのだろうか。
体裁を取りつくろおうとして、
-この歩道橋には「ひぶな橋」という立派な名前があるんだ。一面に咲いている花はオオイタドリだよ。
といってごまかしたのは内緒である。
ハマナスの実がたくさんなっていた。まだすっかり色づいてはいない。
-へえ、こんなにたくさんあるんだなあ。
T君は釧路育ちのくせに、どうやらハマナスは網走の名産だと思っていたらしい。理科教育の欠陥である(笑)。
春採湖の南岸は植物的には見るべきものが少ない。臨港鉄道の線路沿いということもあるけれど、このあたりなどはただの田舎道である。
-やはり見どころは北岸だよ。
というわけで、次回は北岸の植物をお目にかけたいと思う。二度に分ければ一日分の記事がかせげるという腹づもりもあるのだが、それも内緒である(笑)。
しかしこのままでは愛想がなさすぎるから、無事一周を終え、竹老園で食べた昼飯のソバを……
お店に着いたのはまだ11時半頃だったが、すでに十人くらいの行列ができていたのには驚いた。駐車場もいっぱいである。
ソバ屋は回転が早いから、(ぼくとしては異例のことだが)行列に並んでモリソバを食った。親分、ガラッ八ともに、仲良く大盛りのモリソバ。実にうまかった。
(つづく)
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