Daily Oregraph: カモメの歌
まったく冴えない天気がつづく。本日の最高気温 16.5度だから、関西の気温のほぼ半分である。
事務所へ顔を出して一仕事した帰りがけに、ちょっとだけ副港を歩いた。盆休みに入ったのか、眠ったような静けさである。ほとんど人影も見えない。
さすが副港だけあって、そこそこカモメはいたが、今日はおこぼれがないせいか、思いのほか数が少ない。ときどきキャアギャア鳴くばかりで、あまり勢いがないのは腹を空かせているせいかもしれない。
やはりカモメは青空が背景でこそ見栄えがする。こんな天気では……と思ったが、せっかく来たのだから、カモメ好きの当社大阪通信員のために一枚パチリ。
どこに注目したのか知らないが(笑)、通信員のI君は、カモメは案外人間より賢いのではないかという。少数意見は尊重したいけれど、カモメの知能は低いというのがぼくの一貫した評価であって、この点ばかりは譲るわけにいかない。
おまけにこいつは不作法にも頭上から糞の爆弾をまき散らす。中島みゆき嬢も頭に爆弾を浴びていれば、呑気にカモメの歌など作らなかったにちがいない(仮定法過去完了だな)。ぼくは何度も糞害に会っているから(笑)、カモメには冷淡なのである。
ところで明日も明後日もこの天気はつづきそうである。いいかげんにしてほしいものだ。
Comments
>カモメは案外人間より賢いのではないか
カモメに限らず、鳥類一般(とくに大きい奴)がそうではないかって感じるときがしばしばあります。
私の家の近くではアオサギの姿をよく見るのですが、水辺にスッと立ったまま、いつまでも動かずにいる姿を見ると、何か深淵な思考にふけっている哲学者に見えたりします。
Posted by: 三友亭主人 | August 13, 2017 07:20
8年前、青森湾にあるサバの缶詰やさんに、仕事で訪問したことがあります。フルオープンの古い工場の屋根には、カモメ軍団とカラス軍団がサバのおこぼれにあずかろうと、屋根の上でお互い対峙していました。
どう見てもカラスの方が賢そうでした。カラスは5まで数がかぞえられるそうですね。
まあ、白黒はハッキリしてました。
Posted by: トニー | August 13, 2017 14:19
>三友亭さん
たしかにアオサギは長時間じっと立ったままですね。
でも哲学者というより三年寝太郎ではないかと……
Posted by: 薄氷堂 | August 13, 2017 17:59
>トニーさん
知能ではカラスが圧倒的に優秀ですが、悪賢いというイメージがつきまとい、あまり人には好かれませんよね。
その点カモメはスマートな水兵さんだったり、港町演歌の常連だったり、分不相応の待遇(笑)を受けていると思います。
Posted by: 薄氷堂 | August 13, 2017 18:28