Daily Oregraph: 裏庭画報 六月の白い花
まずはコンロンソウ。いかにもアブラナ科然とした花である。
印象はきわめて地味であって、なんとなく雑草扱いされ、さほど人気がない。これといった取柄がないから、その他大勢、映画でいえばエキストラといったところだろうか。
地味といえば、このチゴユリもまたけっして派手ではなく、ひっそりと咲いている。
しかし楚々たる美人の趣があって、六の宮の姫君とはこんな感じの女性だったのではあるまいかと思わせる。
このところ花を観察することが多いせいか、ぼくもどことなく植物的になってきたようだ。もっとも、コンロンソウみたいにその他大勢に属するのか、チゴユリのように可憐なのか、それは自分ではわからない。
え、チゴユリだなんて、ずうずうしいことをいうなって?
Comments
し~ろい~はな~が~好きさ・・・さびしいからと・・・
あなたはいいました・・
なんて歌が・・・たしか「北の家族」とかいうドラマの劇中歌にあったような・・・
私も白い花が好きです。
Posted by: 三友亭主人 | June 01, 2017 22:53
>三友亭さん
> 私も白い花が好きです。
ことに雨の日は、派手な色の花よりも白い花に心をひかれますね。「しっとり」という形容がぴったりかと……
Posted by: 薄氷堂 | June 02, 2017 09:54