Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾクサイチゴ
今日も小雨がぱらついている。釧路の六月はいつも天気がパッとしないが、今年もそうだろうか。
散歩に出られないから、今日も裏庭へ行ってみると、「なにか忘れていやしませんか?」という声がする。
-おっと、これは失礼。うっかりしていたよ。
エゾクサイチゴ(エゾノクサイチゴ)の花である。雨に濡れて、少し傷んだモンシロチョウの羽のようにも見える。
このイチゴは毎年花を咲かせるけれど、ここ四五年ほどは実がならない。昔は小さな赤い実をつけていたのに、いったいどうしたことだろう。
すごくうまいというほどではないが、口に含むとちょっぴり得をしたようでうれしいものだ。子どもの頃に帰ったような気分にもなれる。
画面下の花の右下に見える黒いものはアリ(あやしい虫ではないからご安心あれ)。アリが受粉の手伝いをしてくれるのかどうかは知らないが、頼むぜ、おい。一粒でいいから今年は実を食べさせてくれ。
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