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June 25, 2017

Daily Oregraph: 小樽散歩 (1) 市場縦断

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 6月21日。小樽は四年ぶりである。

 ここは何度か訪れているけれど、いつも一泊か日帰りなので、市内のほんの一部しか見物していない。いかに地方都市とはいえど、一回りするには最低二泊三日、いや三泊四日は必要だろう。

 今回も一泊だから、目的を手宮線跡地の散歩に決めてきたのだが、地図をながめると三角市場なる奇妙な名前の市場が駅のすぐそばにあるので、ちょっと寄ってみようと思った。

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 まずはこの日のコースを示しておこう。歩いた場所がすべてカバーされているわけではないけれど、大体は間に合うと思う。

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 土地と屋根が三角のかたちをしているから名づけられたというのだが……?

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 こじんまりした市場で、通路も狭いけれど、たしかに独特の雰囲気はある。なにを買い求めるわけでもなく、肩身の狭い思いをして通過した。

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 海鮮料理のお店などもあるので、興味をお持ちの方はぜひ(と、冷やかしたお詫びに宣伝しておく)。

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 三角市場の斜め向いに小樽中央卸市場を発見。当然入ってみる。

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 なぜこれ一枚しか撮らなかったのかは思い出せないが、市場であることはわかる(笑)。

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 中央卸市場を通過すると、おやおや、今度は中央市場か。

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 市場である(笑)。

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 これにはビックリした。行商のおばさんを再現したものらしいが、マネキンは使っておらず、なにかの枠組みに着物を着せたように見える。

 顔のあたりはつげ義春のマンガを連想させるし、両手の軍手にはなんとも形容しがたい超現実的効果がある。一見の価値あり。

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 第3棟を抜けると、当然のごとく第2棟が現れる。

 通りに露店が出ているのであたりを見回すと、

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竜宮神社の例大祭なのであった。竜宮神社は上の地図にもちらりと見えるが、残念ながら、このたびはご挨拶できなかった(夕方からの雨のせいである)。

 露店を見物しようかとも思ったが、散歩の計画が狂いそうなので、夕方ふたたび訪れることにして、中央市場第2棟へ向う。

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 市場はつづく。

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 第2棟の展示物は昭和30年代の室内を再現したものであった。第3棟の行商のおばさんもそうだが、市場内にこういう展示があるのはめずらしいと思う。

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 第2棟を出たぼくはポカをやってしまった。通りの向い側にあったこの不思議な建物に気を取られて、つい第1棟に入るのを忘れてしまったのである。

 ひょっとしたらおもしろい展示物があったかも知れないのに、実に惜しいことをした。竜宮神社も見物し損なったし、いずれ再訪せねばなるまい。

 それにしてもこの木造建築、一部に鱗のような模様はあるし、三階の窓の上には日活のマーク(?)もあり、いったいどんないわれがあるのだろうか(インターネットでざっと調べたかぎりではわからなかった)。

 木造建築に剥製というものがあれば、これがそうだろう……などと感心している場合ではない。手宮線跡地へ向うことにしよう。

(つづく)

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