大阪一日散歩 京橋昭和ロマン編 (1)
京橋の駅から受けた第一印象は、ちょっと澄ましたお上品な町なのかなあ、というもの。
いや、もし見当ちがいだったら、幾重にもお詫び申し上げよう(笑)。
立呑み屋は大阪ではユビキタスな存在だから驚くには当たらないのだが……さっそくありましたなあ。京橋編第一回は呑み屋をまとめてみよう。
本日のサービスドリンク、ぼくが選ぶとしたら、やっぱり角ハイボールのダブル270円だろうか。時間がたっぷりあって、このあとの予定がなければ、おっちゃんたちの仲間入りをしたところだが……
ご参考までに値段表をトリミングしてみた。競争が激しいから、どこのお店も値段に大きなちがいはないだろうと思う。500円玉一枚あれば、肴一品つまみながらハイボールを一杯飲めるのは魅力である。
このカラオケ屋とツーショットキャバの複合施設(?)はすごい。わずかの面積もムダにせず、宣伝にこれ努めている。
「ええ女いまっせ~!!」か、う~む……(笑)
同じ並びに、またしても立呑み屋が見える。
これも立呑みではないかと思う。
まごうことなき立呑み屋。
おお、この暖簾、相当の老舗と見た。こちらもお客さん入ってますなあ。
電車一本で呑みに来て帰ることができるから、略して電一というらしい。天神橋六丁目を天六というのと同じセンスである。
こちらは開店準備中。戦場のようなあわただしさであった。
昭和ロマンの香る街……ここから今回のタイトルをお借りした。
さくら通りの焼鳥屋さん。「外でも呑めます」というのがいい。コソコソ隠れず、通りでおおっぴらに呑めるのである。
「安心して下さい、焼いてますよ」とは親切。これが大阪流なのだろうか。
ここもビックリ。なんと百円ビールである。
画面左のノボリは風に揺れて文字が読めないけれど、たしか「焼酎六百円 飲み放題」とあったように記憶している(!)。まさか? と思って見直したから、まちがいないとは思うが、なんとなく気になる。確認のためもう一度行かずばなるまい。
もし看板どおりだとすれば、これをお読みのあなたにおごってさし上げよう(笑)。
大通りにもちゃんと酒場はある。THE FINEST OLD WHISKY と Highball は英語なのに、酒場は Sakaba であるところにセンスを感じる。いいじゃないか。
さまざまな誘惑にも負けず、この日ぼくはシラフで歩きつづけた。丸の内のサラリーマンスタイルなら昼間の立呑み屋では浮いてしまうだろうが、ぼくは薄いヨレヨレのコート姿だったから、白い目で見られずに一杯やれたはずなのに。残念。
次回は京橋の商店街をごらんいただこう。
(つづく)
Comments
京橋はいいなあ・・・
・・・なんていいながら、あんまり歩き回ったことはないんですよね、京橋は。
ほんの1,2度ふらついたのみで、確かに「安いなあ」って印象は残っているんですが・・・その頃はまだ若かったんで、なんか「おっさん」臭い街だなって思ってね。
今ならまさしくその中心的な構成員となれるんでしょうが、わざわざ京橋まで足を運ぶのは・・・ちょいと億劫です。
Posted by: 三友亭主人 | May 04, 2017 07:48
>三友亭さん
> なんか「おっさん」臭い街
これこれ、せっかくぼくが洒落た駅をほめたのに、なんということを…… でも確かに立呑み屋のお客はおっさんばかりでしたね(笑)。
> わざわざ京橋まで足を運ぶのは・・・
同感です。やはり電車一本圏内でしょうね。
Posted by: 薄氷堂 | May 04, 2017 22:38
薄氷堂さん、こんにちは!
大阪の立ち飲み屋には、意外にもネクタイ姿の人もいたりします。
休日なので飲んでいるときに見かけるのですが、
この人、大丈夫なのかな、とかふと思ってしまいますね。
そういう自分も、午前中で仕事が終わった日など、
ついネクタイをつけたまま、立ち飲み屋へ行くことも。
でも、あまり白い目で見られることがなかったような気がします。
昼酒はやはりうまい、ってことなんでしょうかね。
Posted by: 只野乙山 | May 07, 2017 06:33
>只野乙山さん
なるほど、それはそうですね。ネクタイをした人だって立呑み屋で一杯やるにちがいありません。
ぼくが背広姿は似合わないと感じたのは、ひとつには自分自身が完全にネクタイ組から足を洗った(笑)せいもあるのでしょう。つまりおっちゃん側に転身したせいかもしれませんね。
もちろん場所がたとえば新橋あたりなら、逆に背広組のほうが圧倒的に多いんだろうと思います。
Posted by: 薄氷堂 | May 07, 2017 09:47