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April 18, 2017

京都足棒日記 六条通突キ抜ケ編 (1)

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 3月29日、西本願寺前をスタート。六条通りにはじまり六条通りに終るコースである。写真が多いので、記事を二回に分けることにした。

 第一回目は地図に示したとおり、平等寺まで。できるだけ散歩気分を味わっていただきたく、説明をなるべく短かめにして、写真をいつもより多めに掲載したい。

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 09時32分、西本願寺前バス停を下車して堀川通りの東側へ。ここはなにぶん大寺だから、写真には収めにくい。

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 井筒法衣店が見える。

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 地図には記入しなかったが、井筒前を東西に走る道路は新花屋町通りである。

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 新花屋町通りからワン・ブロック北に、めざす六条通りがある。自転車のおばちゃんのあとについていくことにしよう。

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 これが六条通り。たぶん昔はもっと道幅が広かったにちがいない。

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 まもなく道路の左手(北側)に六条郵便局が見えてくる。郵便局の角を左へ曲がると、

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天使突抜(てんしつきぬけ)四丁目である。地名は風変りだが、通り自体は京都市内ではごくふつうのもの。

 天使突抜という地名のあることは知っていたが、実際に目にするのはこれが初めてである。この奇抜な地名の由来を歩いて確かめてみようというのが、本日の目的のひとつ。

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 たしかに天使突抜四丁目である。案内地図に「東中筋通」とあるので、はてな、と思ったのだが、このあと間もなく謎は解ける。

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 やがて三丁目。このあたりで今来た道をふり返って見る。やはり天使は飛んでいない。

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 三丁目の端に近づくと、大きな通りが見えてくる。五条通りである。

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 五条通りを渡って二丁目に入るが、格別変った様子はなく、どこにでもあるような通りという印象は変らない。

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 天使のくぐりそうなアーチの左側に「東中筋通五条上る 天使突抜二丁目」の住所表示板があり、この通りの名称は「東中筋通」であって、「天使突抜」というのは道路名ではなく、一種の町名であることがわかった。

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 やがて一丁目。

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 それにしても、いかなるいわれがあるにせよ、町名が天使突抜とは、古いんだか新しいんだか、京都人のセンスにはまったく驚くほかない。

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 一丁目の向こう、東西方向に別の通りが見えてきた。

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 松原通りである。これは交差点から西を見たところ。ちょっとした商店街である。

 赤い旗には「松原京極」とある。京都はいわく因縁だらけの町だから、ウサギの絵にもきっとなにかわけがあるのだろう。

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 松原通りを東へ進むと、

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道の右手に、間もなく神社の裏門(?)が現れる。これこそ天使突抜の謎を解く鍵なのである。

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 五條天神宮の表門は西洞院通りに面している。どこにでもありそうなごく小さなお社のように見えるが、実はかなりの古社であって、案内板の説明はぜひとも一読する必要があるだろう。

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 五條天神はテンジンではなくテンシンである。もともとの名称は「天使の宮」で、「社域も広く、社殿も広壮であった」という説明から、天使突抜の由来はだいたい見当がつく。

 東中筋通りはいつの頃か新しく作られた道路で、それがかつては広大だった天使社の境内を突き抜けた、ということだろう。現在では東中筋通りと五條天神との間には若干の距離があるから、この案内板を読まなければ「突抜」の意味はわかりにくいと思う。天使が西洋の angel とはちがうことも、これでわかった。

 わけはわかったが、それを地名に採用するセンスは、やっぱり凡人の理解を越えている。京都恐るべし。

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 新知識を得て少し賢くなったせいか、足取りも軽く(笑)松原通りをさらに東へ向う。

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 やがてまた大きな通りにぶつかる。

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 南北を走る烏丸通りである。したがってここは烏丸松原。

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 10時06分。烏丸通りを渡って間もなく、本日第二の目的地、平等寺に到着。別名因幡薬師である。

 次回はこのお寺で一服してから先へ進むことにしよう。

(つづく)

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Comments

それにしてもまあ・・・普通の観光客は絶対にあるかない道筋ですよね。

さすが・・・薄氷堂さん。

学生時代のなじんだ場所だからなのか、それとも生来のへそ曲がり(笑)ゆえか・・・どちらとも判じがたいですが、おかげで、普通は見ることのない「京都」を見ている重いです。

Posted by: 三友亭主人 | April 19, 2017 at 22:46

>三友亭さん

> 学生時代のなじんだ場所だからなのか

 とんでもありません。当時のぼくの活動範囲はたいへん限られており、だからこそ、佛教大学にも大谷大学にも入ったことがなかったんです。

 京大には何度かおじゃましましたが、女子大はいうまでもなく(笑)、同志社や龍谷大などのャンパス内にはいまだに足を踏み入れていないんです(次の機会にはぜひ)。

 もちろん街中をむやみに歩き回ったことはありますが、自分の現在位置を把握したことはほとんどありません。

> 生来のへそ曲がり

 ギョッとして、ただいまヘソを確認しましたが、ちっとも曲がっていませんですよ(笑)。

Posted by: 薄氷堂 | April 19, 2017 at 23:42

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