Daily Oregraph: 雪につきあう
昨日は朝までに二十数センチの積雪があった。
そこで途中休憩を取りながら、午前中一杯かかって雪かきを楽しんだ(?)。二軒分ともなれば、それくらい時間がかかるのである。しかしその約三倍も雪の積もった札幌市民の苦労を思えば、愚痴をいうわけにはいかないだろう。
やれやれと思ったら午後からまた雪がちらつきはじめ、今朝までにさらに数センチ雪が積もっていた。
窓を開けて車の屋根に積もった雪を見ると、ところどころ穴が開いている。もちろんカラスの足跡ではなく、
屋根からハラハラと落ちてくる雪が犯人である。昨日の朝もそうだったが、大雪のあとだとハラハラではすまない。ド、ド、ド、ド……という轟音とともにかたまりで落ちてくる。
その量がまたバカにならず、雪かきの順序を誤ると二度手間になるから、孫子の兵法に従って、屋根の雪が一通り落下したあとで作業を開始するのが上策である。まだそのときが来ないのに、むやみにスコップをふるうのは下策だから、たとえ君命といえども従ってはならない(孫子 除雪篇より)。
昨日にくらべればはるかに楽ではあったが、わずか数センチの積雪でも、案外手間はかかるものだ。しかも毎度のこととはいえ、雪かき作業にはまるで達成感というものがない。ただただバカバカしいのである。
雪とのつきあいは夜になっても終らない。大垣の住人麦穂亭の送ってくれたシュトーレンには、一面に白砂糖の雪が降り積もっていた。
Comments
記事を拝見して除雪の苦労を思い出しました
一生懸命やっても次の朝には同じ状態になるって言う辛さはやってみないと理解できない部分だと思います
ご迷惑かも知れませんが、ガソリン(ウィスキー)を持ってお見舞いに参上したいくらいです
当然除雪もさせて頂いて…
それとこの一年ブログのお付き合いを頂きまして、誠にありがとうございます
出来る事なら来年も宜敷くお付き合い下さいませ
Posted by: Nori | December 26, 2016 18:43
>Noriさん
> 当然除雪もさせて頂いて…
そのお言葉を待っていました(笑)。利他の行、必ずや報われるでありましょう。ウィスキーはお持ちにならずとも、普及品なら十分蓄えておりますので、雪かきのあとにごちそういたしましょう。
こちらこそ来年もよろしくお願い申し上げます。
Posted by: 薄氷堂 | December 26, 2016 22:02