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October 31, 2016

Daily Oregraph: 坂道 本編

Nameless
 記事を二回に分けるつもりだったが、一挙大公開である。カッコ内の番号は写真番号と一致し、青い矢印は撮影方向を示す。

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 写真(1)。無名坂A。米町公園から旧東栄小学校へ至る格調の高い(笑)坂である。この近所で長年暮しているけれど、名前を聞いたことがない。

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 写真(2)。無名坂Aのてっぺん近く。遠くに港も見えるし、まことにいい感じの坂である。

 画面中央付近にちらりと見える船を、当社自慢の超超望遠レンズで(まさかとは思うが、信用しないように)お見せしよう。

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 写真(2)'。南新埠頭で石炭を揚荷中の神春丸。このあと南埠頭で積荷があるのだろう。本船が坂の上から見えるとは感激である。

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 写真(2)"。「ふるさとの散歩道 波止場通」という石碑はあるのだが、やはり坂の名前はない。まことにもったいない話だから、断然命名すべきだと思う。

 釧路人は控え目といえばいえるけれど、バカ正直で売り込みが下手だから損ばかりしている。適当な名前をつけて名所にすればいいのだ。啄木一辺倒では情けないんじゃないか。

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 写真(3)。こちら側は坂というより、ゆるやかな傾斜。ここを上がると旧東栄小学校のあたりはほぼ平坦だが、その先から無名坂Aの急な下りになるわけだ。

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 写真(4)。ふたたび無名坂Aの途中に戻って、正面が休み坂、その手前を右に曲がると無名坂Bがある。地図を見るとわかるように、無名坂AとBは直角三角形の2辺をなしている。

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 写真(5)。無名坂Bである。こちらも名前はないはずだが、まっすぐ進めば旧釧路支庁庁舎に至るから、第二支庁坂ともいうべき存在である。

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 写真(6)。念法寺前から見たところ。ここはまだほとんど傾斜がないけれど、少し先から無名坂Bの下りになる。

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 写真(7)。正面が相生坂で、左折すれば無名坂B。右折して少し歩けば支庁坂、そして富士見坂と、いくつかの坂がうまく連絡しているところなど、坂めぐりの散歩には好適である。これを売り込まずして、なにを売り込もうというのだ(笑)。

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 写真(8)。さて舟見坂に向う前に、無名坂Aのてっぺん近くから眺めてみよう。この坂もまた無名であって、距離は短いけれど、なかなか風情があるから、しゃも寅坂とかなんとか名づけてもよさそうに思う。

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 写真(9)。舟見坂のてっぺん。

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 写真(10)。前回書いたとおり、舟見坂を下れば休み坂に接続する。

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 写真(11)。まことにせわしなくて申し訳ないけれど、ワープして相生坂にやって来た。

 この坂は以前にも何度か記事にしているので、今回はぼくがめったに通らない西側部分を撮影した。

 西側を下ると別の坂に接続するのは、舟見坂と休み坂との関係に似ている。右手の下り坂に固有の名前があるとは聞かないし、相生坂の一部なのかどうかは不明である。

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 写真(12)。最後にお目にかけるのは、相生坂の東側を下り切ったところにある、休み坂へ通じる路である。

 駆け足でいくつかの坂を見てきたわけだが、実は釧路は坂の町でもあることを十分納得していただけたのではないだろうか。市内には無名の坂がまだいくつもあるので、いずれご紹介するつもりだけれど、今回の記事に登場した坂をめぐるだけでも、たっぷり半日は楽しめると思う。

 坂を上り下りするのは健康にもいいし、あくせく働いたってこの不況ではろくに給料も上がらないし、さあ、あなたもさっそく休暇届を提出して釧路においでなさい……といっても、旅費がねえ(笑)。

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October 29, 2016

Daily Oregraph: 坂道 予告編

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 釧路市内ではあまり見かけない「飛び出し注意」の看板。これは飛び出し小僧ではなく、飛び出し嬢ちゃんのようだ。

 さて先日休み坂を地図で示さなかったこともあり、ついでだからもっと詳しく釧路の坂案内をしようと思い立った。たぶん空前にして絶後の企画であろうと思う(笑)。

 長くなりそうなので、明日から記事を二回に分けて掲載する予定である。本日は追加の地図だけをお目にかけたい。本番では地図中に撮影位置を示す予定である。

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 前回の記事の地図とこちらを合わせれば、南大通り沿いの坂をすべて制覇することができるので、どうかご活用いただきたい。

 名前のない坂のうち、延長から考えて、名前があってもおかしくないものはとりあえず無名坂としておいた。土地の傾斜を飲みこんでいただくため、矢印だけ示したものもある。釧路の「山の上」が案外変化に富んだ地形であることを了解していただけると思う。

 この企画のために、26日、27日、そして29日と、堂々三日間の大ロケを敢行(笑)。なにぶん零細企業なので、予算はゼロ円という豪華版である。

 え、動機はなにかって? まあ、ぼくなりの郷土愛の発露とお考えいただければありがたい。

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October 25, 2016

Daily Oregraph: 富士見坂・支庁坂

 本日の記事は当社自慢の(?)特製地図を参照しながらごらんいただきたい。

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 写真は昨日撮影したもので、秋の日はつるべ落とし、ちょっぴり暗くなりかけていたため、色味がよくないところはご勘弁いただきたいと思う。

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 ここが支庁坂のてっぺん。旧釧路支庁の庁舎(現釧路総合振興局)の向い側である。

 この坂を下らずに、まずはとなりの富士見坂へ行ってみよう。

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 富士見坂は堂々の片側二車線、釧路の坂中の王者である。

 まさか駿河の富士山は見えないが、たぶん阿寒富士を望めるところから名づけられたのであろう。ぼくも若かりしころは、自転車をこいでこの坂を上ったものだが、憐れむべし白頭の翁、とっくにそんな元気は失せてしまった。

 写真の左端にご注目いただきたい。そこを曲がれば支庁坂に接続するのである。

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  ほらね。黄色の矢印で示したのが支庁坂である。坂から坂へ自由自在に移動できるようになれば、あなたも釧路の達人……その日を目指して修行に励んでいただきたい。

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 富士見坂を下るとロータリーと幣舞橋が見えてくる。

 ロータリーは旭川市にもあるらしいが、他所からおいでになった方にはちょっと走りにくい場所かもしれない。 

 ロータリーの右手に見えるのは、(現在は移転した)旧日銀釧路支店で、夜間はライトアップされる。ぼくのメインバンクだけど、中に入ったのはたった一度だけである。最近は日銀も権威が失墜したけれど(笑)、この建物は格調が高く立派である。 

 では標識に従って左折し、南大通に向かおう。支庁坂を下から見ようという趣向である。右折したら根室だからまちがえないように。 

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 南大通がそうであるように、支庁坂沿いの建物もいくつか姿を消し、昔とはずいぶん印象が変ってしまった。

 今となっては夢のような話だけれど、昔の南大通は個人商店や飲食店が建ち並び、たいへん賑やかな通りだったのである。北大通が繁栄する一方で、南大通が衰退したことはご存じのとおりだが、いまやその北大通に閑古鳥が鳴いているとは……

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 16時34分。この日の散歩は南大通から相生坂を上っておしまい。あたりは写真で見るよりも薄暗く、町にはちらほら灯りがともりはじめていた。

 ところで、せっかく手間をかけて地図を作ったのに、休み坂を入れるのを忘れてしまった。地図の途切れたあたりから、南大通を少し西へ(地図上では左へ)進めば、休み坂はすぐにみつかるから、まだのお方はぜひ行ってごらんなさい。

 なおすでに何度かご紹介したので今回は割愛したが、出世坂もまた愛すべき坂である。

 あたりまえの観光コースには満足できぬ旅人には、断然釧路の坂めぐりをおすすめしたい。坂の町といえば小樽が有名だけれど、釧路の坂も捨てたものではない。最近あまり耳にしなくなったけれど、坂を上った高台を「山の上」(「山の手」ではない)というのが釧路の伝統であることを申し添えておきたい。

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October 24, 2016

Daily Oregraph: 坂の名前

 今日は強風が吹き荒れ、とても散歩はできまいと思っていたら、午後遅くにはおさまったので、30分ほど歩いてきた。

 先日の休み坂に引きつづき、坂を二つ写真におさめてきた。地図を作成する都合があるから、記事は明日。

 そこで本日は21日に撮影した別の坂をひとつご紹介してお茶を濁そう。

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 中央やや左に見える上り坂が裁判所坂……といっても、めったに上らない坂だから、もちろん存在は昔から知っていたけれど、住民としては情けないことに、名前があるとはバス停に注目して初めて知ったのである。

 裁判所があるから裁判所坂というのは、昔日赤病院があった当時、相生坂を日赤坂と呼んでいたのと同じだけれど、わかりやすくていい。

 釧路市内にはあちこち名もない坂があるので、それぞれ気の利いた名前をつけてはいかがだろうか。住民にとって便利であるだけではなく、観光にも一役買うような気がするのである。

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October 20, 2016

Daily Oregraph: 秋のおわり

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 午前中は風が弱かったけれど少々波があった。午後になってしばらく吹き荒れた強風の前ぶれだったのかもしれない。

 おや、レールがまた錆びてきたようだ。

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 波打ち際で昆布を採る作業をしておられたので、先端に引っかける金具のついた棒を勝手に撮らせていただいた(目元にはボカシをかけてあります)。

 ついでながら、(望遠効果もあるとはいえ)釧路のカモメのでかさにもご注目いただきたい。これを見た世間知らずのアベのおとどが、「浜のカモメは太りにけり」と満面に笑みを浮かべて、おのれの愚かな経済政策の成果を誇り、「向こう三年税率を下げず」とおっしゃったそうだから、実に迷惑な話である(笑)。

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 採集した昆布は木製の箱車に載せて運搬するのだが、なんとこの車にはエンジンが備わっている。ときどき砂地に見かけるスキー板の跡みたいな線の正体はこれであった。

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 さて前回の記事には肝腎の休み坂の写真を掲載しなかったので、帰りのコースを変更して撮影した。

 それほど急な坂ではない。かつて蝦夷地を行脚した(笑)一休禅師もここで一休みされたのであろう。空海さんもそうだが、えらいお坊さんになると神出鬼没、どこにでも出現されるのだから、ゆめ疑うべからず。

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 コース変更に伴い、いつもとは方向のちがうこの路地を通って帰宅した。写真の菊が枯れてしまえば秋も終りだ。

 夕方のニュースを見て驚いたのだが、釧路市内では午後初雪が降ったらしい。積りはしなかったし、いつ降ったのか気づかなかったのである。そろそろタイヤを交換しなければならないようだ。

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October 18, 2016

Daily Oregraph: 舟見坂から

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 本日の散歩はこの坂を下ってスタート。

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 短い坂だが、ちゃんと名前はあって、舟見坂という。

 特に目的あっての散歩ではないから、「船を見よ」というデルファイの神託に従うことにしよう。

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 舟見坂は休み坂の途中に接続し、それを下りきって南大通りに出ると、「休坂下(やすみざかした)」のバス停がある。

 舟見坂というのはいかにもという名称だが、休み坂という名にはとぼけた味わいがあっていい。ほかに出世坂、支庁坂、相生坂(旧称日赤坂)というのもあるけれど、釧路においでになったら、どうか休み坂をお忘れなく。

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 ともかく船を見なくちゃはじまらないから、入舟岸壁に接岸中の「そうや」をパチリ。この巡視船はなかなかの美形だし、背景が青空だといっそう引き立って見える。

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 さてここまで来たからには、もちろん港町岸壁の野外応接セットに挨拶して帰ろう。

 ……とまあ、例によって例のごとき散歩。あいつボケたんじゃないかといわれそうだが、これでもボチボチと読書はつづけている。しかしさすがに刺激が不足しすぎているから、そろそろ遠くへ行きたくなってきた。豚の貯金箱を壊すとしようか(笑)。

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October 14, 2016

Daily Oregraph: 今日の散歩

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 旧弥生中学校校舎。屋根のトタン板の傷みもひどく、いよいよ荒廃の度を増したけれど、まだ霊気が漂ってくるほどではない(笑)。

 ぐるりと一周するつもりで裏手へ回ったところ、背の高い雑草がはびこっていたので断念した。

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 しかしせっかく来たのだから、校舎裏手の崖から千代ノ浦方面を一枚。海岸沿いに見えるのが石炭列車の通る線路である。

 わずか一日で月がかなり太ったように見えるのは気のせいだろうか。

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 いくらマンネリ散歩のプロとはいえ、たまには浮気もしたくなるものだ。

 いつもとは方向を変えて、浦見町(現在は「町」は付かず、ただの「浦見」なのだが、長年の習慣に従っておく)のあたりをぶらつくと、歩道になにやら墓石のようなものがある。すぐ近所だというのに、どうして今まで気づかなかったのだろうか。

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 ……ということらしいが、へえ、知りませんでしたよ。犬も歩けばなんとやらだね。

 あ、そうそう、あなたも「釧路第一泊目の地」碑を建てて欲しければ、わが家へいらっしゃい。費用は要相談(笑)。

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October 13, 2016

Daily Oregraph: レールの光

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 買い物に出たついでに、春採湖畔を少しだけ歩いてみた。今日も秋晴れである。

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 列車の走る音は、このところぼくの部屋にもときどき届いてくるし、散歩の途中で見るレールにも光がよみがえってきたから、順調に出炭しているようだ。しかし列車を目にするのは本当にひさしぶりである。

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 そこで夕方わざわざレールを撮りに出かけたんだから、われながら酔狂である。

 ピカピカのレールを見るのは、石炭の町釧路の住民としてはまことに喜ばしいことだ。ときどき光りぐあいをチェックしているから(笑)、どうかご健闘いただきたいものである。

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 ふり返って見ると、先日よりぐっと肥えた月が浮かんでいる。今夜は十三夜だそうだけれど、中途半端な感じがする。月はシャープな三日月か満月にかぎるとぼくは思う。

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 知人の浜では、おばさまが流れ昆布を拾い集めていた。人がひとりいるだけで景色はまるでちがって見える。その存在感たるや、実にすごいものだと感心した。

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 16時38分。本日の日没は16時44分である。いよいよ夕方の散歩がむずかしい季節になってきた。

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October 10, 2016

Daily Oregraph: 裏庭画報 最後のかがやき

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 毎日少しずつ採っているコマツナ。野菜高騰の折、まことにありがたい存在である。預金したって利息ほぼゼロなのだから、百円を惜しまずに野菜の種を買うべし、だ。あなたもぜひ。

 真夏にくらべると、虫食いの穴が激減したかわりに、ずいぶん成長も遅くなってきた。これから種をまいても育たないのではないかと思う。

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 丸坊主になったはずのナナカマドだが、わずかに実がなっていた。この木も大きくなりすぎてじゃまだけれど、赤い実に免じて勘弁してやろう。

 それにしてもみごとな秋空である。

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 先月狂い咲きしたエゾヤマザクラの花がまだいくつか残っていた。ときならぬ緑の葉もまた目のごちそうである。

 台風には散々痛めつけられたけれど、秋にサクラを拝めるとは、悪いようないいような不思議な年であった。

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October 08, 2016

Daily Oregraph: どらい納豆ものがたり

 空は朝から曇って、ときどき雨。最高気温は13.5度でございました。

 -おお、寒い。年を取るとこたえるわい。こういう日には……

 -熱燗ですかい、ご隠居。

 -おや八っあん、見回りかね。ちょうど雨もパラついてきたことだし、まあ、お上がんなさい。一杯ご馳走しましょう。

 -そいつはありがてえ。ちょうどオツなものがありやす。

 -酢豆腐なら遠慮しておきますよ。

 -ハハハ、とんでもねえ。これですよ、これ。

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 ……というわけで、「どらい納豆」なるものをいただきました。黄門さんの昔からあったかどうかは存じませぬが、ジジイははじめてでございます。

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 -クンクン……ほほう、納豆の匂いはしませんな。さわってもベタベタしないしねえ。

 おっかなびっくり一粒口に入れて、ポクポクと噛んでみますと、

 -あっ、こりゃ納豆だ!

 そうなんでございます。最初は豆菓子みたいな噛み心地なんですが、じんわり納豆の味が広がってまいります。あるかなきかの粘り気を感じますが、あとに残るほどじゃあない。

 -へえ、なるほどこれはオツなもんですな。

 -おっと、酒が煮えたぎっちまいますぜ。

 八っあんに聞きますと、お店の見切品とやらで半額だったらしいんでございます(笑)。

 -なにね、ご老中安倍様のご失政で景気が悪うござんすから、半値でなきゃあとてもあっしには買えませんや。

 -ほんに、お互い苦労しますなあ。ま、いやなことは忘れて、熱いところを一杯。

 たとえ世は不景気でも、昼間っから「どらい納豆」をつまんで熱燗を一杯やれば、贅沢な気分にひたれるものですわい。極楽、極楽。

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October 06, 2016

Daily Oregraph: 月と LED

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 17時07分。ひさびさの定点撮影である。つい先日までは18時を過ぎても明るかったのに、知らぬ間にだんだん日が短くなってきた。

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 17時12分。この頃になると、一分刻みでみるみるうちに暗くなってくる。

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 17時16分。空には三日月が浮かんでいる。ちょっといい景色だな。

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 17時20分。本日のお題である、月と LED。

 知人から米町へ上る坂道の街灯が、いつの間にか LED に変っていた。とてもうまくは撮れそうにないけれど、LED 灯は小さい電球がいくつか連なっており、それらがむき出しだから、風情というものはまったくない。経済優先である。

 この先に商店街でもあれば、夜の散歩もオツなのだろうが、あいにくそんな気の利いたものはない。住宅街の間をひたすら黙々と歩くしかないのである。

 そろそろ30分ほど早く家を出たほうがいい季節になったようだ。今日は帰宅するまでにうっすら汗ばむほどには暖かかったけれど、もうじき寒くなるだろうし。

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October 03, 2016

Daily Oregraph: プリンタ考 ああ、年賀状 (3)

 いったんは捨てようとした Canon iP4700 だが、結局考え直して、しぶとく使うことにした。

 -え、年賀状はやめるんじゃなかったのか?

 いや、年賀状は幸い母も同意してくれたので、めでたく(?)廃止することに決定したよ。去年はひどい目に会ったけれど、おかげさまで今年は明るい年を越せそうである(笑)。

 しかしインクジェットプリンタがないと、CD や DVD のラベル印刷ができないから困る。ぼくは悪筆だからラベル印刷に頼り切っているし、これまでのところ iP4700 でのトラブルは一切ないので、使いつづけることにしたのである。

 インクジェットはときどき使ってやらないとノズルが詰まる恐れがあるから、これからはカラーの文書印刷にも活用することにした。

 すると新たな問題が発生する。そう、フルセットを二回も購入すると新しいプリンタが一台買えてしまうという、法外に高価な純正インクである。

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 そこで今回はいわゆる互換インクについて。

 互換インクは半年前から使いはじめたのだが、一度もトラブルを経験していない。中には粗悪品もあるらしいけれど、あまりにも安すぎるものを避ければ、問題はないような気がする。ただしメーカー保証期間中は、保証が無効にならぬよう、純正インクを使用したほうがいいだろう。

 心配なのは写真印刷の質だが、うるさいことをいわなければ、そこそこの結果は得られると思う。少なくとも、とんでもなくひどいということはない。

 ぼくはここ数年写真印刷などめったにしたことがないけれど、なにごとも実験だから、本日試してみた結果をお目にかけたい。

 用紙は EPSON のA4サイズ「写真用紙<光沢>」を半分に切って A5 にしたもの。例によって後ろのトレイにセットすると給紙がうまくいかず、苦労の末やっと印刷に成功した。

 それを EPSON GT-9800F でスキャン(360 dpi にセット) すると、

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こんな具合である。インクは一番上の写真のとおり、5色ともすべて互換インク。

 印刷すれば当然色合いが変り、それをスキャンすればさらにまた色が変ることを勘定に入れて、オリジナルの写真をごらんいただきたい(次の写真は9月7日の記事に掲載したものだが、比較の便のため再掲載する)。

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 いかがだろうか。ぼくにとっては許容範囲にあるけれど、ダメだ! とおっしゃる方もおいでだろう。しかし展覧会に出すほどの写真じゃないんだから(笑)、この程度で我慢なさったほうが懐にもやさしいと思いますよ。

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October 02, 2016

Daily Oregraph: 十月よこんにちは

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 9月30日の知人海岸。典型的な秋の空を見上げて、九月に別れを告げる。

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 そして十月を迎えて今日は二日目、海にはうっすら霧がかかっていた。

 はてな、あの小舟は? 漁船とも思えないのだが、ぼくの近眼では確認できないので、望遠側で撮ってみると、

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カヌーの仲間のようである。ロシアにでもお出かけかな?

 マンネリ散歩の途中でふだんは目にしないものを見かけると、変化があっていいものだ。

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 さていつもの知人の路地なのだが、わざわざこれを撮ったのにはわけがある。

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 こちらは 2000年11月23日撮影。あなたやぼくだけではない。通りもまた年を取るのである。

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