Daily Oregraph: レールの光
買い物に出たついでに、春採湖畔を少しだけ歩いてみた。今日も秋晴れである。
列車の走る音は、このところぼくの部屋にもときどき届いてくるし、散歩の途中で見るレールにも光がよみがえってきたから、順調に出炭しているようだ。しかし列車を目にするのは本当にひさしぶりである。
そこで夕方わざわざレールを撮りに出かけたんだから、われながら酔狂である。
ピカピカのレールを見るのは、石炭の町釧路の住民としてはまことに喜ばしいことだ。ときどき光りぐあいをチェックしているから(笑)、どうかご健闘いただきたいものである。
ふり返って見ると、先日よりぐっと肥えた月が浮かんでいる。今夜は十三夜だそうだけれど、中途半端な感じがする。月はシャープな三日月か満月にかぎるとぼくは思う。
知人の浜では、おばさまが流れ昆布を拾い集めていた。人がひとりいるだけで景色はまるでちがって見える。その存在感たるや、実にすごいものだと感心した。
16時38分。本日の日没は16時44分である。いよいよ夕方の散歩がむずかしい季節になってきた。
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