Daily Oregraph: 旧スキャナ復活……プリンタをどうするか?
ぼくのメインのフラットベッド・スキャナは EPSON GT-X970 なのだが、一代前の GT-9800F も埃をかぶったまま眠っている。
機械ものは時々動かさないとダメになるから、たまに使ってやろうと思い、EPSON のドライバ・ダウンロードのページをのぞいてみると……あれれ、Windows 7 は 32ビット版しかサポートされていないではないか。
しかし世の中にはえらいパソコン使いが多いもので、GT-X980 用の 64ビット対応ドライバで代用が効くのだという(GT-X970 のドライバでもいけるらしいが、ぼくの PC にはすでにインストール済みなので競合しそうだ)。具体的な方法はネット検索すればわかるから、ここには記さない。
早速やってみましたよ。
Photoshop Elements から開いてみると、ちゃんと認識された。
無事動作して、めでたし、めでたし。このスキャナを購入したのは 2002 年の 11月だから、まもなく満 14年目を迎えるわけだが、文書のスキャンならこれで十分おつりがくる、というより過剰性能といってもいいだろう。複合機のおまけスキャナとはレベルがちがうからだ。
……というわけで、スキャナは文句なしなのだが、問題はインクジェットプリンタである。五年ほど使ってきた Canon のプリンタ iP 4700 の紙送りに不具合が生じ、去年の年賀状を印刷した際、ひどく手間がかかったから、買い換えの時期と判断して、ブラザーのある製品を注文した。
ところが昨日届いた品物の当りが悪かったらしく、A4印刷はまったく問題ないのだが、L判やハガキがうまく給紙されず、最初の十枚ほどはうまくいったけれど、そのあとは何度ためしても印刷されぬまま排紙されるのである。結局一日棒に振った挙句、返品とあいなった。
原因はおそらく前面給紙方式にあると思う。以前は iP 4700 のような後面給紙がふつうだったから、(恐ろしく手間はかかっても)何度かハガキをセットし直せば、だましだまし印刷はできた。ところが前面給紙は完全に機械任せなので、それができない。ダメなものはダメなのである。これじゃ使いものにならない。
そこでネットの評判を調べてみると、案の定どこの会社の製品も前面給紙だと写真用紙やハガキの紙詰まりや給紙の不具合が多いらしい。最近の製品はほとんどすべてが前面給紙だから、とたんに購買意欲が失せてしまった。これは困った(笑)。
近頃日本の技術はすごいすごいというTV番組が目立つけれど、本当にそうだろうか? 素人が考えてもわかるように、コピー用紙ならともかく、厚手の紙を前面からクルリと回転させる方式には相当の無理があることは、技術者ならとっくに承知しているはずなのに、より自然な後面給紙方式(追記参照)をどうして復活させないのだろうか。少なくとも、選択の自由は残していただきたいものだ。
捨てようと思っていた IP 4700 だが、ドライバを再インストールして、イライラしながらもハガキを一枚ずつ手差しして使うことにしようかと思案している。いっそ年賀状なんぞやめてしまいたいのだが、毎年母の分も頼まれているから、そうもいかない。やれやれ、困った(笑)。
【追記】 もちろん後面給紙でもエラーは出る。厚手の紙の給紙には問題が多いようだ。ついでだから、次回の記事でこの点についてもう少し詳しく考えてみたい。
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