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September 12, 2016

Daily Oregraph: 秋色温根内

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 家を出たときは曇り空だったけれど、温根内に着いて木道を歩く頃には、ぐんぐんと青空が広がった。もうすっかり秋の空である。

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 平日なのに駐車場には案外多くの車が停まっており、観光バスも一台見受けられた。

 今年ここを訪れるのは二度目だが、ビジターセンターの立て替え工事中とは知らなかった。

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 駐車場からの階段を下りてすぐのところに仮歩道ができていた。

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 プレハブの仮店舗(?)。写真の左手前に仮設トイレがある。トイレは男女兼用ひとつに女性専用がひとつだけ。

 工事の案内板には、トイレ不足の場合、近隣の施設を利用するように書かれているけれど、近隣といったって何キロも離れているから(笑)全然近隣ではない。しかし場所柄仕方のないことだから、トイレはあらかじめどこかですませておいたほうがいいだろう。

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 新しいセンターは元の場所の上に建つらしい。

 工事現場を横目に見ながら木道を進み、ひさしぶりの植物観察開始である。

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 今の時期もっとも優勢なのは、予想どおりミゾソバ。

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 エゾトリカブト。

 全体としてずいぶん花の数が少ないという印象は受けたけれど、特別増水の痕跡は見られなかったから、台風の影響かどうかはまだ判断がつかない。

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 やっぱり台風にやられたなと思ったのはこれ。本日の目的、ゴキヅルである。勝手知ったるゴキヅル地帯をゆっくり歩きながら、血眼で探したのに、これしかみつからなかったのである。

 花を見られたのはもうけものだったけれど、

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 実がこれでは情けない。赤ん坊のオチンチンみたいな実もかわいらしいのだが……

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 これこそ本来の姿なのである(2012年9月2日撮影)。

 緑のドングリみたいな実の下半分が自然に外れて落ちると同時に、アーモンド状の種もいっしょに落下するという驚異の仕組みになっている。

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 ミヤマアキノキリンソウ。

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 エゾリンドウだろう。

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 あまりにも遠くに咲いていたためトリミングしたが、それでもハッキリとは見えない。たぶんウメバチソウであろう。

 例年なら木道近くにいくらでも咲いているので、数が少ないのはやはり台風の影響ではないだろうか。

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 アキノウナギツカミ。ミゾソバの親戚だから、花はよく似ている。

 本日目にした花はざっと以上である。楽しみにしていたゴキヅルが不作だったし、台風なかりせば、といいたくなる残念な結果ではあったけれど、今日は天気に恵まれたから贅沢はいえない。来年の秋に期待することにしよう。

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