Daily Oregraph: 真昼の怪談
青空に誘われて、ちょっと長い散歩をした。気温は高からず、低からず、快適であった。写真は上流側から見た幣舞橋である。
途中河畔でなんとかフェスティバルの写真も撮ったけれど、面倒くさいから割愛する。長い文章を書くのはもっと面倒だから、生存証明写真を一枚だけ。
体調は悪くないけれど、なぜか頭が働かない。毎日会社勤めをしていた頃とはちがって、こういう低調なときがつらい。どこにいても落ち着かず、つまりは身の置き所がないのである。
裏の草むしりでもすれば気も紛れそうだが、今の時期は蚊が多くて閉口する。一匹や二匹ならともかく、ワンワン唸りながら何匹も攻撃を仕掛けてくるのだ。昔見た怪談映画に、火の玉にまとわりつかれた侍が刀をメチャクチャに振り回す場面があったけれど、あれと同じである。
-おのれ、執念深い奴め。まだ成仏せぬか。
顔を刺されればボコボコに腫れ上がり、こっちがお化けになってしまうから、草削鍬をふるいながら下手へ退場。チョンと拍子木が鳴って幕が下りる。冴えない幕切れである。
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