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September 30, 2016

Daily Oregraph: 何用あって駅裏へ (2)

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 さて昨日八五郎君のみつけたネタがこちらでございます。

 な~んだ、つまらねえ、とおっしゃる方は、同じ通りを2008年2月17日に撮影した写真と見くらべてくださいまし。

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 旅籠屋のホテルグリーン(当時はその名のとおり緑でして)の手前にある建物がそっくり姿を消しております。しかも基礎工事中ですから、新しい建物が立つことはまちがいございません。

 へえ、こいつはたまげたと、八五郎急ぎ戻って親分に報告したことは申し上げるまでもございません。

 -ふん、長屋の取り壊しか。おめえにしちゃあ上出来だ。あのへんはときどき見回りするんだな。ま、おめえも一杯やるがいい。

 ところでみなさん、三田村鳶魚翁によりますと、目明しなんてものは、決して割に合う稼業じゃないんです。第一身分は公務員じゃない。お芝居では「神妙にお縄を頂戴しろい!」と大見得を切っておりますが、与力や同心とはちがって、勝手に犯人を捕縛する権限などはないのです。

 給金なんぞはほんの涙金でして、町内を見回りして博奕場なんぞに顔を出すと「へへ、兄い、これで一杯」と、小づかいを握らせてくれるのが役得といえば役得ですが、それじゃとても安定収入とは申せませんから、別に店を構えて商売をやる人もいるくらい。懐に隙間風が吹いているてえのに、投げ銭なんてとんでもない話でございます(笑)。

 まして八五郎は手下ですから、ただ働きも同然。とてもかみさんを持てる身分じゃありませんよ。それでいて親分から小言を頂戴するんだからたまらない。たまには酒でも飲ませてくれなくちゃ、とても御用が勤まるはずはございません。

 -へへ、親分、こいつはどうもありがてえ。ところでメザシは……?

 -もう食っちまったよ。

 さて割に合わない稼業と申しますと、ブログなんぞがそうですな。瓦版屋より情けない商売でして、一文にもならないというのは実にどうも呆れた話じゃありませんか。

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 そうそう、押入れの中を探したら、こんな写真が出てまいりましたよ(2000年7月20日撮影。目元にはボカシを入れてあります)。

 道具屋に売るほどの品もないくせに、呑気な写真を撮り歩くとはねえ。

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Comments

私などはしつけの厳しい家柄(笑)ですから、たとえ一円玉であってもそれを投げるなんてことをしたあかつきには祖母やら両親に厳しく叱られたものでしたが・・・

その祖母と両親が銭形平次を欠かさずに見ていたのは、いまだに人生最大の謎として残っています。

Posted by: 三友亭主人 | October 01, 2016 at 15:16

>三友亭さん

 さよう、お金を投げるなどもってのほかですよね。

 ぼくなんぞは一万円札を紙飛行機にして、ずいぶん叱られましたっけ(笑)。

Posted by: 薄氷堂 | October 01, 2016 at 19:34

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