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August 31, 2016

Daily Oregraph: 裏庭画報 丸坊主

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 台風10号は釧路直撃のコースではなかったから、11号や9号ほどではなかったけれど、相当強い風が吹いた。

 応急修理の甲斐あってか、板塀は倒れなかったものの、ナナカマドは葉も実も吹き飛ばされて、ほとんど丸坊主になってしまった。

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 昼前に散歩したら、風はまだ少し強く、たっぷりと湿気を含んで生暖かかった。歩いているうちに汗がにじんでくる。

 ニュース映像を見ると、河川の氾濫によって道内はひどい被害を受けているようだ。鉄道や国道が寸断され、物流に影響が出るだろうし、農業被害も気になる。住宅や車が使えなくなった人々も気の毒である。

 東北の3.11被災者たちは仮住まいの住宅に被害を受けたらしいし、途方に暮れていると思う。

 こういうときこそ税金を使って欲しいものだが、政治家はしょせん利権屋だからどうしようもない。外国には惜しげもなく金をばらまくくせに、困っている国民には冷たいとはどういうわけだろう。そのくせ愛国心を強要するのだから始末に負えない。

 伝へ聞く、古の賢き御代には、憐みを以て国を治め給ふ。即ち、殿に茅葺きて(御殿を茅葺きにして)、その軒をだに整へず(不揃いな軒の茅を切りそろえることさえせず)、煙のともしき(貧しくてかまどの煙が立たぬこと)を見給ふ時は、限りある御調物(みつぎもの。年貢)をさへ許されき(免除された)。これ、民を恵み、世を助け給ふによりてなり。今の世の有様、昔になぞらへて知りぬべし。-『方丈記』より

 新自由主義者なる化物がいて、貧乏なのは自己責任だから文句をいうなと説く。政治家は税金を食い物にして贅沢三昧。年金を株につぎこみ、法人税を下げようとする一方で、貧乏人からは容赦なく消費税を取り立てるとは、今の世の有様、まことに末世というほかはない。

 ウィスキーの消費量が減らぬのも道理なるかな。

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August 29, 2016

Daily Oregraph: 降ったり止んだり刺されたり

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 昨夜撮った心霊写真……ではなく、雨粒がどう写るか興味があり、マニュアルで 1mほど先にピントを固定してストロボを発光させてみた結果である。しかしそれほど激しい雨ではなかったせいか、結果はどうもパッとしない。

 ピントの外れた雨粒は小さいオーブとなって写っている。ごく小さな白い点は、ほぼピントの合ったものだろう。

 ……とまあ、天気が悪いものだから、こんなしょうもない写真でも撮るしかないわけで、まったくウンザリである。

 本日も降ったり止んだり。昨日に引きつづき、雨の合間に裏の板塀の補修をした。なんとかあと二、三年は持たせたいのである。蚊に刺されるのはごめんだから、薄手の長袖ウィンドブレーカーを着て作業をしていると、空気がじっとり湿っているから、たちまち汗まみれになる。

 首から下は保護されているけれど、顔と首筋は無防備である。しかも作業中は手を離せない。蚊は卑怯千万にもそこを狙ってチクりとやる。あ、やられるな、とわかっていても両手はふさがっている。結局首筋を刺されてしまったというお粗末。

 明日も予報は雨。雨つづきで気分はくさくさするし、首はかゆいし、まったくいいことなしである。しかし作業を終えてシャワーを浴び、昼間から麦焼酎のオンザロックを一杯やると、スッキリしてすぐに機嫌がなおるものだ。勤労者諸君にはまことに申し訳ないけれど……(笑)

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August 25, 2016

Daily Oregraph: 裏庭画報 一握りの収穫

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 グースベリの収穫。なんとたったこれだけ(笑)。全体の約 5パーセントほどではあるまいか。

 台風のせいではない。台風11号通過直後には一粒も落下していなかった。つづく 9号の通過後に確認したときには……なぜか半分ほど減っていたけれど、やはり風に飛ばされた形跡はなかった。そのときは「ははあ」と笑って見ていたのだが……

 今朝板塀から道路にはみ出していたたくさんの枝を切り取る作業を兼ねて、実を採りに行ったら……なんとたわわになっていた実がほとんど消えているではないか。きれいにもぎ取られているのだ。

 以前にも同じことがあり、思いあたるふしもないではなく、どうやらどなたかの胃袋におさまったにちがいない。別に目くじら立てるほどのことではないのだが、せめてもう少し残しておいてよ(笑)。

 もっとも枝を塀の外まで伸び放題にして、実を見せびらかしていたのはこちらが悪い。徒然草第十一段とはちょっとずれるけれど、この木なからましかばとおぼえしか。

 味はまずまず。完熟したものにはわずかに発酵した香りもあって、なかなかオツなものであった。

 そのあと裏庭の片づけに汗を流したのだが、漬け物石やブロックなんぞを持ち上げるたびに、特大のミミズが何匹もニヨロニョロとうごめいている。それで思い出したのだが、こどもの頃ご近所の馬車屋さんにあった馬糞の山から、釣人らしき人がたまにミミズをほじくり出して空き缶に入れていたものである。

 グースベリでもミミズでも欲しければさし上げよう。しかし一言声をかけていただきたいものである。ミミズなんていらないなどとおっしゃらず、ぜひ。

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August 24, 2016

Daily Oregraph: 青空値千金

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 幣舞橋を歩いて渡るからといって、いつも一杯やるわけじゃない。わけあって禁酒中の某君と昼飯を食う約束をしていたのである。

 ひさびさの青空。最高気温は26.9度。風がなかったから少々暑く感じたけれど、ジメジメした日がつづいたので、湿度の低いのはなによりだった。

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 くしろデパート跡。北大通りの再開発がいよいよ始まったという噂は聞いていた。もはや商業地区としての再生はむずかしいから、マンションでも建つのだろうか。

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 こちらが裏側から見たところ。このほか小さなビルがいつの間にか姿を消していたり、これから町がどのような変貌を遂げるのか興味津々である。

 ジジイ二人は喫茶店でだべったあと、年齢にふさわしく(?)モリソバを啜り、再会を約して別れた。

 天気さえよければ、今月中にどこか遠出をするつもりだったのだが、明日から一週間の長期予報もパッとしないし、今年は断念。来年はぜひ実現したいから、元気でいてくれ。

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August 23, 2016

Daily Oregraph: 波なお高し

 台風9号は朝のうちに通過し、10時前にはすっかり風もおさまった。強風の時間帯は短かったけれど、ときどき突風が吹いて二階がミシミシと音を立てたのには肝を冷やした。

 風がやんでから裏庭へ行ってみると、板塀がついに二ヶ所倒れていた。太い柱が二本、腐った根元からポキリと折れていたが、これは寿命だろう。しかし応急処置はせねばならない。

 長年使っていた電動ドライバーが内蔵電池劣化のため反応しなくなったので、ホームセンターに行って新品を手に取りレジに並んだら、前のおじさんがブルーシートを何枚も買っていた。屋根がはがれたのだろう。お気の毒さま。

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 物置にあった板きれを使って木ネジで止めたり、折れた柱を針金で鉄パイプに巻きつけたり、汗を一升ほどかいて悪戦苦闘。シャワーを浴びて、昼間からビールをがぶ飲みした。今日はとても読書なんぞをする気分にはなれない。

 夕方いつものコースを散歩したら、海はまだ時化ていた。轟々という音がする。

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 知人の浜に日が落ちようとしている。予報によれば、明日は晴れ間が出るけれど、明後日からまたパッとしない天気がつづきそうだ。

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 景色がちょっと霞んで見えるのは、風に飛ばされた細かい波しぶきが空気中に漂い、光が散乱しているからではないかと思うけれど、素人のいうことだから、うかつに信用してはいけない(笑)。

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 わが家の板塀が倒れるくらいだから、この廃屋も倒壊しているのではないかと予想していたのだが、さすがに軒先のトタンは一部はがれているものの、しぶとく生き残っていたのはあっぱれである。

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August 21, 2016

Daily Oregraph: イモを食う

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 収穫こそ少なかったけれど、こうして肉ジャガに変身したメイクイーンを見ると感無量である(笑)。なおこちらの肉ジャガはふつう豚肉を用いるが、関西では牛肉だったと思う。

 味は上々。来年は教科書どおりに植えて収穫を増やそうと、心に誓ったのである。幸いイモを掘り出したときに太いミミズがゾロゾロと這い出てきたから、土の健康状態は良好のようだ。あとは南無八幡大菩薩(ちがったか?)、穏やかな天候に恵まれることを祈るばかりだ。

 今朝は土砂降り。その後は降ったり止んだりを繰り返し、少し前からは風が強まってきた。深夜には台風11号が通過する見込みである。おまけに23日朝には台風9号も来るらしいから、踏んだり蹴ったりだ。

 また停電にならぬとも限らないから、いまのうちに記事をアップしておく。

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August 20, 2016

Daily Oregraph: チャレンジャーとチャンピオン

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 『アイヴァンホー(Ivanhoe)』の舞台設定は、日本でいえば鎌倉時代。だから単語も古い意味で使われていることが多い。

 今日は馬上槍試合(ティルティング tilting)について、ちょっとだけ。これは鎧に身を固めた騎士が馬にまたがり、一対一で激突するというもので、このようにガチンコでぶつかり合うことがショック(shock)本来の意味。

 さてこの小説に登場するティルティングの大会(トーナメント tournament)のあらましはこうである。

 競技は柵で囲まれた競技場(これをリスツ lists というが、この list は本来「境界」の意味)で行われ、観客席がそれを取り巻く。会場の南北両端入口の外には選手控えがある。

 南側には主催者側の騎士五人がそれぞれ天幕を構えて、その前に紋章入りの盾を置く。北側にしつらえた囲いに控える一般参加の騎士は、一人ずつ五つの天幕の前の盾から一つを選び、それを槍でつつくことによって相手を決める。なお槍のどちら端でつつくかによって、真剣勝負か模擬戦かどうかを宣言することになっている。

 両者槍をまっすぐに構え、馬を走らせて激突し、槍の当てどころを誤ったり落馬したりすると負けになる。一騎打ちの敗者は、痛い思いをした上に、甲冑一式と乗馬を勝者に取り上げられるのだからたまらない。

 大会初日は一騎打ち(この日の優勝者にミス大会指名権が与えられる)、二日目は同数の二組に分れて戦い、全員の戦いぶりを見て主催者がもっとも優秀な一人を選び、ミス大会が賞品を授与する。三日目は競技を行わず、牛いじめ(ブル・ベイティング bull-baiting。犬をしかけて牛をいじめる)など人気の各種アトラクションが開催される。

 大体のところはおわかりいただけたと思うが、ぼくも実際に見物したわけではないから(笑)、細かいところは質問されても困る。娯楽の少ない時代ゆえ、おびただしい数の見物が集まったらしい。

 さて本題に入ろう。

 原文では主催者側の五人の騎士がチャレンジャー(challenger)、かれらに挑む参加者側がチャンピオン(champion)とされている。おや? ぼくらの感覚からすれば、反対じゃないかと思うのがふつうだが、なにしろ鎌倉時代の話だから、ちょっと考えてみよう。

 チャレンジャーというと、「先生に一手御指南いただきたい」という諸国武者修行中の蓬髪ヒゲもじゃの剣術使いを連想するけれど、もし「おれが相手になるから、勝てるものならかかってこい」という達人がいたとすれば、それもまた挑戦の一種だから、やはりチャレンジャーである。

 次にチャンピオンだが、この単語のもともとの意味は「戦士、勇士」(OEDの第一義は "A fighting man, a combatant; a stout fighter, a man of valour. ")だから、なるほどと納得できると思う。

 というわけで、めずらしくタメになる記事を書いたけれど、受験勉強の参考にはなるまいと思う。結局のところ、なんの役にも立たぬブログなのでありました。

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August 18, 2016

Daily Oregraph: 裏庭画報 台風被害

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 百物語最後のロウソク……ではなく、昨夜の停電時に使用したものである。19時45分頃から約6時間半にも及ぶ長い停電であった。

 最大瞬間風速43.2メートルというのは、釧路気象台の記録らしい。二階がそっくり吹き飛ばされるんじゃないか、と心配になるほどの強風だった。

 風はやがておさまって、少しは気分が落ち着いたものの、ロウロクの明かりでは本も読めないから、飲んだくれて寝るしかない。アナログな炎に照らされるウィスキーが美しかった

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 一夜明けて、裏の板塀が心配になり、恐る恐る見に行くと……意外にも無事だったから一安心。今度という今度は倒れているにちがいないと予想していたのである。

 しかし裏庭の景色は一変しており、背の高い雑草はすべてなぎ倒され、ナナカマドの枝が何本かちぎれて落下していた。エゾヤマザクラの葉も多くが吹き飛ばされていた。

 う~む、このぶんだとジャガイモの運命やいかに?

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 右がジャガイモ、左がコマツナ。不安的中して、見るも無残なありさまであった。絶句。

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 気を取り直してジャガイモを一部掘り返してみると、収穫にはまだ早いけれど、一応はイモらしいかたちをしたものが姿を現した。

 まだ試食はしていないが、食べられないことはなさそうなので、涙が出るほど(笑)うれしかった。

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 念のため裏通りへ回って板塀を点検すると、腐れかけた板がなんとか持ちこたえているところは、弱り切った日本経済の現状とそっくりで、実にしぶといものだと感心させられた。

 台風の直撃はもう勘弁してほしいけれど、世の中悪いことばかりじゃない。塀際のグースベリがそろそろ熟してきた。来週あたりには収穫できるんじゃないかと思う。

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August 16, 2016

Daily Oregraph: 嵐の前の港

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 ほんまにしょうもない写真だが、今朝コンビニで買い物をした帰りに立ち寄った港町岸壁。

 港内はまったく波がなく、これから台風7号が接近するとは信じられないけれど、予報では明日の夜から大荒れになりそうだ。台風が予想進路どおりに浦河へ上陸すれば、釧路は南寄りの風になるから、海は大時化だろう。

 6月の悪天候といい、今年は貧農にとってはきびしい年である。去年は上出来だったサヤエンドウも、今年はほとんど実をつけぬまま枯れてしまった。もし明晩35メートルもの強風が吹いたら、わずかに生き残ったジャガイモがすべてなぎ倒されるんじゃないかと思う。

 荒れる海を見たい気持も半分あるけれど、明日はおとなしくしていたほうがよさそうだ。雨音を聞きながら昼間のオンザロックというのも悪くはないだろう。

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August 12, 2016

Daily Oregraph: 橋のにぎわい

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 8月11日18時19分。この時間に21度というのは、釧路にしては暖かいほうだろう。実際風が生暖かく感じられる。

 帰省中の友人某君と一杯飲むべく、テクテク歩いてやって来たのだが、

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幣舞橋の人出の多さには驚いた。みなさん夕日を見物しているけれど、この日の夕日が格別美しいというわけではない。

 -これほど橋に人が集まるからには、なにかイベントをやっているにちがいない。

 -でかした、ワトソン君! 今日の君は冴えているじゃないか。

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 案の定、河畔公園ではなんとかフェスティバルが開催されていた。

 この一帯はふだん閑散としているのだが、そこそこの人口はある町だから、イベントさえあれば、一体どこに隠れていたのかと疑われるほど人は集まる。毎日というのは無理な相談でも、毎週お祭りをやれば(笑)相当の経済効果が見込めるだろう。

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 ジジイふたりは人混みを敬遠してお店に入り、燻製のシシャモなんぞをあぶって一杯やりながら、浮世離れした会話を楽しんだ。

 それにしてもお互い年を取った。食えないのである。ふたりが注文したのはたった三皿。しかもそいつを食べ残したのだから、そろそろお迎えが近い。

 これではたとえ毎日お祭りがあっても、釧路市の経済にはとても貢献できそうにない。ああ……

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August 10, 2016

Daily Oregraph: 裏庭画報 アジサイふたたび

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 日の当たらぬ場所に咲くアジサイに、めずらしく日の当たった瞬間。たいへん貴重な写真である(笑)。

 散歩するとあちこちにアジサイは咲いているけれど、これほど淡い色の花は見かけない。アジサイ界のうらなり君である。

 台風一過、湿度の低い気持のいい一日であった。生き返ったような心地がする。しばらく身辺が落ち着かなかったけれど、それも一段落し、明日からは読書に身が入る……はずだ。

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August 09, 2016

Daily Oregraph: ファンネルマークを塗る

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 7月20日に掲載した船上セキュリティ・チェックポイントの写真から、みごと船会社を当てられたしょうちゃんさんに敬意を表して、本船の写真を。このファンネルは第一中央汽船である。

 大手の船会社のファンネル(煙突)マークを覚えておくと、港の散歩が楽しくなるので(?)、あなたもぜひ。保証はできないが、「まあ、あなたよく知ってるわね」というわけで、たぶん女性にもてるであろう(笑)。

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 さてこのファンネルマークだが、このように乗組員が(別のマークだったものを)塗り替えることもある。たまたま釧路港でそういう場面に立ち会ったので、貴重な一枚を撮ることができた(2003年3月24日撮影)。

 乗組員が腰かけている板きれは、たしかボウスンズ・チェア(boatswain's chair) という。これにすわれといわれても、高所恐怖症のぼくにはとても無理。

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August 08, 2016

Daily Oregraph: 海鳴り

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 朝からすさまじい海鳴りが聞こえたので、夕方になってから、ほんとうにひさしぶりに定期散歩コースを歩き、海を眺めることにした。

 霧が濃く、おそろしく湿度が高い。

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 風はほとんどないけれど、海は大釜の湯のように煮えくり返っている。まだ遠くにある台風のせいにちがいない。

 間近に聞こえる波の音の彼方から、ゴゴゴゴゴという地鳴りのような音が押し寄せてくる。

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 波しぶきが崖の上にまで達するのだからすごい。

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 昨日からは部屋の窓を開放できるようになったので、涼しく過ごすことができる。しかし日中人の出入りがあるので、落ち着いて読書を再開できるのは二三日先になりそうだ。

 一昨日からウォルター・スコットの『アイヴァンホー(Ivanhoe)』を読みはじめたけれど、まだ 5頁目だからお話にならない。

 またしても19世紀の小説だが、18世紀の文章はさすがに古すぎるし、20世紀以降の文章は新しすぎるから、ジジイにはちょうどいいのである。しかし広い世間には奈良平安の文学を好む奇特なお方もおいでのようだし、ぼくなどは案外モダン・ジジイ(笑)なのかもしれない。

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August 05, 2016

Daily Oregraph: 暑いときには……

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 本日の最高気温は、釧路にしてはめずらしく 30.3度。こういう暑いときには熱いものを食えというわけで、ランチはこれ。

 しかし写真は生存証明のために撮ったにすぎず、実は涼を求めて某大型商業施設へ逃げ込んだのである。

 ぼくはふだんなら 30度くらいで音を上げる男ではないけれど、わけあって今日から数日窓を開けられないのだからたまらない。禅の修行を積んでいればともかく、空気がそよとも動かぬ室内にあっては、心頭も身体も滅却しようがない。

 センスもセンシビリティーも No! と叫んでストライキを起こしかねない事態に直面しては、涼しい場所に行くしかないではないか。ついでにそこそこ買い物をしたから、お店にご迷惑をかけることはなかったと思う(笑)。

 だが人間ひとところに二時間もいれば飽きてくるものだ。結局亜熱帯の部屋に戻り、火に会って焼けず、水に会って溺れず、女に会ってとろけぬための精神修行に入ったことは申し上げるまでもない。

 21時を過ぎても、ぼくの部屋の室温は30度。オンザロックの助けを借りねば、修行の続行は困難である。

 さて……明日はどうしようか?

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August 02, 2016

Daily Oregraph: 裏庭画報 日陰のアジサイ

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 晴れたり曇ったりの天気ではあったが、ひさしぶりに太陽を拝むことができたのはありがたい。気温も28.7度まで上がり、やっと夏らしい気分になれた。

 裏庭ではアジサイが開花しはじめていた。ここは建物の陰だから、一日中日が当たらない。そのせいだろうか、ほんのり水色、というのが上品でよろしい。まあ、深窓の令嬢みたいなものだ。数日後にもう一度撮ろうと思っている。

 (漱石風に表記すれば)『センス・アンド・センシビリチー』の本文を読み終えた。まだ50頁ほど「解説」が残っているので、全部片づけたら、なにかためになること(?)をひとつくらいはご紹介したいと思っている。

 ウィキペディアでも読めばわかるから、あらすじなんぞを書くつもりはないけれど、最後まで退屈させずに読ませる手際には感服した。まさに小説の王道を行く作品である。おもしろさ☆五つ。おまえにいわれても信用できぬとお疑いなら(笑)、図書館にでも出向いて読んでごらんなさい。 

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