Daily Oregraph: 裏庭画報 丸坊主
台風10号は釧路直撃のコースではなかったから、11号や9号ほどではなかったけれど、相当強い風が吹いた。
応急修理の甲斐あってか、板塀は倒れなかったものの、ナナカマドは葉も実も吹き飛ばされて、ほとんど丸坊主になってしまった。
昼前に散歩したら、風はまだ少し強く、たっぷりと湿気を含んで生暖かかった。歩いているうちに汗がにじんでくる。
ニュース映像を見ると、河川の氾濫によって道内はひどい被害を受けているようだ。鉄道や国道が寸断され、物流に影響が出るだろうし、農業被害も気になる。住宅や車が使えなくなった人々も気の毒である。
東北の3.11被災者たちは仮住まいの住宅に被害を受けたらしいし、途方に暮れていると思う。
こういうときこそ税金を使って欲しいものだが、政治家はしょせん利権屋だからどうしようもない。外国には惜しげもなく金をばらまくくせに、困っている国民には冷たいとはどういうわけだろう。そのくせ愛国心を強要するのだから始末に負えない。
伝へ聞く、古の賢き御代には、憐みを以て国を治め給ふ。即ち、殿に茅葺きて(御殿を茅葺きにして)、その軒をだに整へず(不揃いな軒の茅を切りそろえることさえせず)、煙のともしき(貧しくてかまどの煙が立たぬこと)を見給ふ時は、限りある御調物(みつぎもの。年貢)をさへ許されき(免除された)。これ、民を恵み、世を助け給ふによりてなり。今の世の有様、昔になぞらへて知りぬべし。-『方丈記』より
新自由主義者なる化物がいて、貧乏なのは自己責任だから文句をいうなと説く。政治家は税金を食い物にして贅沢三昧。年金を株につぎこみ、法人税を下げようとする一方で、貧乏人からは容赦なく消費税を取り立てるとは、今の世の有様、まことに末世というほかはない。
ウィスキーの消費量が減らぬのも道理なるかな。
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