Daily Oregraph: 橋のにぎわい
8月11日18時19分。この時間に21度というのは、釧路にしては暖かいほうだろう。実際風が生暖かく感じられる。
帰省中の友人某君と一杯飲むべく、テクテク歩いてやって来たのだが、
幣舞橋の人出の多さには驚いた。みなさん夕日を見物しているけれど、この日の夕日が格別美しいというわけではない。
-これほど橋に人が集まるからには、なにかイベントをやっているにちがいない。
-でかした、ワトソン君! 今日の君は冴えているじゃないか。
案の定、河畔公園ではなんとかフェスティバルが開催されていた。
この一帯はふだん閑散としているのだが、そこそこの人口はある町だから、イベントさえあれば、一体どこに隠れていたのかと疑われるほど人は集まる。毎日というのは無理な相談でも、毎週お祭りをやれば(笑)相当の経済効果が見込めるだろう。
ジジイふたりは人混みを敬遠してお店に入り、燻製のシシャモなんぞをあぶって一杯やりながら、浮世離れした会話を楽しんだ。
それにしてもお互い年を取った。食えないのである。ふたりが注文したのはたった三皿。しかもそいつを食べ残したのだから、そろそろお迎えが近い。
これではたとえ毎日お祭りがあっても、釧路市の経済にはとても貢献できそうにない。ああ……
Comments
>シシャモなんぞ・・・
「なんぞ」といっても、そちらで食べているのは正真正銘のシシャモですからねえ。そんなもの大和の地にあってはお目にかかったこともない代物。
大和ではカペリンやら樺太シシャモかは走りませんが、所詮はまがい物(安いのはいいんですがね・・・)で満足しています。
Posted by: 三友亭主人 | August 13, 2016 07:47
>三友亭さん
シシャモは子供の頃いやになるだけ食べましたから、高級品と化した現在でもたいして尊敬(?)できないんです。でもうまい魚ですよね。
> まがい物(安いのはいいんですがね・・・)で満足しています。
それはいけません(笑)。あれは似て非なるものでして、味がまったくちがいますから。
本物を食べにいらっしゃい。
Posted by: 薄氷堂 | August 14, 2016 17:58
偽者のシシャモを食べさせられていることは
うすうす気がついていました。写真のとは
違います。
さて、人間が一生に食する食べ物の量は
決まっているのかもしれません。
ほそくながーく食べるのも手かもしれません。(笑)
Posted by: しょうちゃん | August 16, 2016 07:01
>しょうちゃんさん
にせもののシシャモは脂っぽくてベタベタしているように感じます。旨味もありませんしね。
> 人間が一生に食する食べ物の量は
決まっているのかもしれません。
う~む、お説のとおりだとすれば……若いうちに食べ過ぎたから、余命あとわずかかもしれませんね(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | August 16, 2016 21:52