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May 29, 2016

Daily Oregraph: 温根内 5月28日 (2)

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 C地点から左に折れてしばらく行くと、木道は木立の中を縫ってつづく。木道の両脇にはヒメカイウが咲いていた。見ごろはこれからだろう。

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 ヤマドリゼンマイ。ちょっとしたロストワールド気分を味わえる。

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 木立を抜けると、見るからに栄養の足りなそうな土地が一面に広がっている。この景色の変化こそ温根内木道の魅力のひとつだと思う。

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 ワタスゲ。

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 (エゾ)イソツツジはまだちらほらと咲きはじめたばかり。見ごろは六月に入ってからだろう。

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 乾燥地帯を抜けるとふたたびあたりには草が生い茂り、ところどころ水面が見えて湿原らしくなってくる。

 ミツガシワが開花していたけれど、これも見ごろは六月。

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 この日のハイライトはこれ、ハナタネツケバナである。こいつが咲くのはたしか六月上旬だと記憶していたから、うれしい誤算である。やって来た甲斐があったというものだ。

 しかも今年は豊作らしく、たくさん咲いていたのもうれしい。

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 せっかくだから、おまけにもう一枚(笑)。これはどこでも見られるというものではないし、実に可憐な花だから、ぜひ実物をごらんになるようおすすめしたい。

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 たっぷり一時間以上楽しんでお別れ。ここはいつ来てもいい場所だけれど、時期をひとつだけ選べといわれたら、やはり六月だろう。あなたも、ぜひ。

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May 28, 2016

Daily Oregraph: 温根内 5月28日 (1)

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 植物観察のため、ひさびさにやって来た温根内。去年は一度もここを訪れなかったと思う。今日は銀行とお金の話を忘れてリフレッシュ(笑)。

 まずはビジターセンターの自然伝言板を見ると、ぼくのいつも利用しているA~Bの区間が通行止めになっている。ふつうはA~Bを経由して、Cから木道に入るのだが、通れないものはいたしかたない。

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 ここがA地点。通せんぼしているから、木道を歩いてB地点に回ろう。

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 これはエンコウソウだろう。しばらく植物観察から遠ざかっているので、記憶があいまいになり、なかなか名前が出てこないのである。認知症の初期症状かもしれない。まずいなあ……(笑)

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 B地点に到着。この向こうにビジターセンターがある。

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 ではC地点へ向かおう。どうやらC地点から先は、工事中のため湿原展望台まで歩けないらしい。

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 スミレの仲間はやたら種類が多いから確信が持てないけれど、自然掲示板に書かれていたようにツボスミレだろう。エゾノタチツボスミレだと、葉っぱがぐっと立ち上がっているはずだ。

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 このスミレはずいぶんコンパクトだから、近視の人だと、うんと接近しなければスミレには見えないだろう。

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 エゾクサイチゴ。

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 ミツバツチグリ。この仲間も種類が多く、見分けがつきにくい。自然掲示板の書き込みに従っておく。葉っぱがミツバだから、たぶん正解なのだろう。

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 上天気である。気分のいい道をテクテク歩いているうちに、

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C地点に到着。ここからまっすぐに進むと湿原展望台下だが、すでに申し上げたとおり、この先をしばらく行くと通行止めである。

 もちろんここからは左に折れて木道に入るのがいつものコース。景色も植物も一変するところがおもしろい。

 以下次号へつづく。

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May 27, 2016

Daily Oregraph: いつもの散歩

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 もっと近寄らなくてはなんの花かわからないけれど、感じとしてはバラ科かな? いつもなら目もくれない場所なのだが、花の引力とはすごいものである。

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 ここは日当り抜群のせいか、タンポポの花がもう綿毛に変っている。

 命短し恋せよ乙女。ボヤボヤしていると、あなたの黒髪も綿毛になりますぞ。

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 知人の眠り猫。気づかれなかったのか、完全に無視されたのか……振り向いてもくれなかった(笑)。

 別に低調ではないのだが、『国富論』もいよいよ手形の割引だの、ペーパーマネーをむやみに発行するとどうなるかだの、金には縁のないぼくの不得意分野に入ってきたので(笑)、とても長文を書く元気がない。残り600頁以上もあるけど、はたして読み通せるや否や?

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May 24, 2016

Daily Oregraph: ミスプリント?

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 これは5月5日に知人で撮った写真だが、今日の記事とはなんの関係もない。特別意味があるわけでもない。まあ、故意のミスプリントみたいなものである。

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 しかしこちらはミスプリントではない。

 よくごらんいただきたい。消費税5パーセントのまま(笑)。

 お店が困るといけないから、何ヶ所か塗りつぶしてあるが、今年の4月に某所でもらった領収書である。

 某都知事とはちがって、ぼくにはすべての領収書を保存する趣味はない。たまたま財布に残っていたのを捨てようとしたときに気づいたのである。ちょっとセコいけれど、ぼくはもともと消費税なる悪税は一円も払いたくないから、なんとなく得をした気分(笑)。

 さて本日は本物のミスプリのおかげでひどい目に会った。なんと probable が profitable に化けているのだから、いくら考えたって文章の意味が取れるわけはない。ばかやろう、20分も損をしちゃったではないか!

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May 23, 2016

Daily Oregraph: 裏庭画報 サクラ散る

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 サクラの花びらがすっかり散って、狭い畑はすごいことになっている。

 ああ、あの花びらがすべて金貨か銀貨だったら……などという俗な想像をしてはいけない。穀物は必需品だが、銀はなくても困らない、とアダム・スミス先生が喝破したように、世の中が落ち目になったときには食物のほうに値打ちがあるのだ。

 しかし麦を栽培するほどの面積はないし、菜っ葉や大根では腹がふくれないので、試しにジャガイモを少し植えてみたけれど、まだ芽が出ない。アンデスの山地でできるものが釧路でできないはずはないから、もうちょっと待ってみよう。

 無事収穫の暁には、ジャガイモをお分けしないでもないから、ありったけの金銀装飾品や宝石を持っていらっしゃい(笑)。

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 ここ数日マジメに本を読んでいるため、家の外に出るのは裏庭へ水をやりに行くときだけ。陽気はいいし、運動不足を解消するため、ひさしぶりに散歩してきた。

 港町岸壁の野外応接セットも初夏(?)の装いである。タンポポもはびこると見苦しいものだが、このくらいだとちょうどいい彩りになっていると思う。

 そろそろ温根内にでも行ってみようかな。 

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May 21, 2016

Daily Oregraph: 裏庭画報 芽の出た話

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 チシマザクラは満開だが、先に開花したエゾヤマザクラはほとんど散ってしまった。

 最近TVのスイッチを入れるとろくなニュースがないから、芽出たい写真をお目にかけよう。

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 サヤエンドウ。回りに落ちているのがエゾヤマザクラの花びらである。

 サヤエンドウの芽にはいかにもぐんぐん伸びそうな勢いがあるので、気に入っている。

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 ダイコン。

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 白カブ。

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 コマツナ。

 毎年この時期になると収穫の夢がふくらみ、貧農のくせにずいぶんリッチな気分になれる。同じセコさでも、都知事さんのそれとは一味ちがうのである。

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May 19, 2016

Daily Oregraph: 裏庭画報 ユキヤナギ

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 ユキヤナギの花が五分咲き(くらいかな?)。

 細い枝がずいぶん伸びてじゃまになったから、先月二本ある幹のひとつをノコギリでばっさり伐ってしまった。たまにはデタラメな植木屋にもなるのである。

 さてこのところテレビをつければ某都知事の顔が登場する。もともとぼくの嫌いな人物であるとはいえ、ああまでボロクソにいわれればなんだか気の毒になり(笑)、ほんのちょっとだけ弁護しておきたい(ちょっとだけだよ)。

 ずばり仕組みが悪いと思うのである。政治資金規正法なるザル法を作ったのは、もともと政治資金を巧妙に流用するためだったにちがいない。そんなうまみがあるからこそ、選挙になればふだん下げようともしない頭をペコペコ下げて、国会議員になりたがるんだろう。

 めでたく議員様になって、法に触れずに使える金がふんだんにあれば、手を出したくなるのは人情である。目の前に食い放題のご馳走があって、それを食わないという法はない。

 もちろん欲望の度合いにはおのずと差があるから、どれだけ手をつけるかは人によるだろうけれど、食欲のない人間はいない。だから全国会議員の収支報告書を徹底的に洗い出せば、金額の多少は別にしても、多くの場合不正流用がみつかるはずだ。

 幸か不幸か(笑)、ぼくたちには流用したくてもその資金というものがない。だからもっともらしい顔をして、某都知事の人間性までけなせるわけだが、では実際にご馳走を目の前にしたら、はたしてどれだけの人が誘惑に打ち勝てるだろうか?

 だから実現するかどうかは大いに疑問だけれど、ご馳走を出さない仕組みに改めるしか対策はないと思うのである。

 それにしても……あの人の弁護に回ることがあろうとは、夢にも思わなかった(笑)。

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May 15, 2016

Daily Oregraph: 裏庭画報 花見はコップ酒で

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 エゾヤマザクラ満開。

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 チシマザクラも開花した。

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 オオバナノエンレイソウはごらんのとおり。

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 ニリンソウも負けてはいない。

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 今がわが裏庭の一番いい時期である。そこでやりましたよ、コップ酒。いただきものの赤ワインでね。

 さて『ロビンソン・クルーソー』のあとに開いたのが、なんとアダム・スミスの『国富論(諸国民の富)』である。あいつ気でもちがったのではないか(笑)、と思われるかも知れないが、実は自然な流れなのだ。

 なにしろ第一巻第一章が「分業について」(OF THE DIVISION OF LABOUR)だから、『ロビンソン・クルーソー』の直後に読むと(笑)、いっそう印象深いものがある。身の回りのすべての品ができるまでには、どれほど多くの人が関わっていることか……

 誤解が多いようだけれど、本書は学者向けの難解な論文ではなく、あくまでも「一般向け」の本だから、文章はたいへん平易明快である(わが国の18世紀の文章と比較してみれば、その明快さがよくわかるだろう)。

 ただし中身を理解するのはまた別の話であって、わかりにくいことをわかりやすく書くために、ちょっとくどくなるかもしれないけど辛抱してね、とスミス先生はお書きになっている(第4章)。

 昼間からワインを飲んでボーッとしているようでは、辛抱しきれるかどうかわからないけれど、しばらくがんばってみるとしよう。

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May 13, 2016

Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾヤマザクラ

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 おお、咲いた、咲いた。

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 しかしまだツボミのほうが多い。

 チシマザクラはまだ開花していないし、コップ酒は延期(笑)と決定した。たぶん日曜日あたりかな?

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May 12, 2016

Daily Oregraph: おしゃべりの効用

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 本日は写真を撮っていないので、4月21日に相模原市内で撮影したものを掲載。こちらではなじみのない薄紫色の花は、たぶんオオアラセイトウだろう。大変すばらしい散歩道だと思う。

 さて予定どおり本日『ロビンソン・クルーソー』を読み終えた。この小説の実在のモデルについては巻末付録に詳しく紹介されており、それが無類におもしろかった。

 モデルになったのは、スコットランド出身のアレグザンダー・セルカーク(Alexander Selkirk, 1676-1721)という人物で、私掠船(海賊船に近いが、お上公認)の、今でいえば一等航海士である。

  1704年10月、彼の乗った船は、チリの沖合はるかファンフェルナンデス諸島に修繕のため停泊していたのだが、船長が出港しようとしたとき、セルカーク は船の堪航性に問題ありとして反対した。そのため彼は島に置き去りにされ、4年と4ヶ月後に救出されるまで孤独な生活を送ることとなった。

 彼を救った船長の記録によれば、島からボートで救出され、本船に乗り移ったセルカークは、

 言葉を使うことがなかったためすっかり忘れてしまい、まともに話せないらしく、彼のいっていることはほとんど理解できなかった

という。

 セルカーク自身はことばを忘れないために、(聖書を持っていたからだろうが)声を出して祈りを捧げていたらしい。そんな努力をしても、わずか4年4ヶ月でまともにしゃべることができなくなるとは驚きである。

 結局人は会話すべきであって、無駄話はけっしてムダではない、ということなのだろう。もちろん「え、マジかよ」「マジ、マジ」程度で成立する会話がどれだけ役に立つかは疑問だけれど、年中ひとりで部屋に引きこもっていては言語能力が後退するからまずいようだ。

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May 11, 2016

Daily Oregraph: 雨降りに本を読む

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 一日中雨。

 昨日釧路市のサクラ開花宣言が出たので、裏庭へ行ってみるとごらんのとおり。これではわが家のエゾヤマザクラはまだ開花を宣言できない。

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 コップ酒にはまだちと早すぎるから、液晶モニターに映した画像を見ながら、九州のお菓子をいただく。余震の続く熊本の被災地でお仕事をされたスコップさんがお土産にくださったのである。

 雨の降る日は読書がはかどるもので、たぶん明日には『ロビンソン・クルーソー』を読み終わるだろう。このペイパーバックは40年近く放りっぱなしにしていたため、『筑豊のこどもたち』並みに傷んでおり、完全に外れた背表紙を(木工用ボンドでは接着力が不足し)エポキシで固めて修理したのである。

 そんな本はまだいくらでもあって、全部読み切る前にこっちの体がバラバラになってしまうにちがいない。人体もエポキシで修理できるといいのだが……(笑)

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May 10, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (最終回) 駅舎編

 最終回は駅舎編である。利用したすべての駅を網羅しているわけではないが、撮影できた駅をここにまとめて記録しておきたい。

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 4月18日、横浜駅西口(相鉄)。このように複数の路線が集中する大きな駅ビルだと、とても一枚では駅舎を収め切れないものだ。あまり面白味はないし、散々歩かされて疲れるし(笑)、魅力に欠けると思う。

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 4月18日、JR海老名駅。天下のJRの駅なのだが、この町では脇役のように見え、ホームはひっそりとしたたたずまいである。

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 4月19日、JR宮山駅。寒川神社参拝客の下車駅である。駅前のお店がいい感じを出しており、これぞ伝統的な日本の駅が平成に受け継がれた姿であろう。

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 4月21日、東急等々力駅。町中のローカル駅である。

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 4月21日、東急自由が丘駅。地名から察するに、リベラル派の拠点なのだろうが(?)、駅舎としては可もなく不可もなし。

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 4月21日、京急黄金町駅。駅舎というべきものは見あたらず、機能一点張りの地下鉄駅のような印象である。

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 4月22日、京急品川駅。画面左手はJR品川駅高輪口である。

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 4月22日、JR田町駅。駅ビルはかなりの規模だけれど、ここにはなんとなく昔風の雰囲気が残っているから合格点をさし上げたい。

 さて最後を飾るのは、もちろん……

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 JR番田駅(4月19日撮影)。どうかご贔屓に願いたいものである。

 最後にこのたびお世話になったみなさまには厚くお礼申し上げます。おかげで貴重な経験をすることができました。

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May 09, 2016

Daily Oregraph: 裏庭画報 オオバナノエンレイソウ

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 朝からおだやかな天気である。畑に水をやりに行ったら、二三日前に開きかけていたオオバナノエンレイソウがみごとに咲いていた。

 この花のうしろには傾いた板塀が間近に迫っており、補強のため柱を一本打ちこみたいのだが、花を台なしにしたくはないので、まだ手を出せずにいる。どうしたものか……

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 ニリンソウもほぼ咲きそろった。

 残るはサクラだが、わが家では開花が遅いから、一週間後あたりだろうか。資金がないから歌舞音曲は無理としても、コップ酒で花見というのも悪くはない。よかったら、あなたもいらっしゃい(笑)。

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May 08, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (10) 4月22日 浅草ノーファインダー編

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 ふだんお祭りやイベントを避けて通る男がなぜ浅草へ? これは心理学上の大問題かもしれないが、人間たまには雑踏が恋しくなるものだ。

 初めて浅草へ来たのは2008年の12月9日。そのときの写真をお目にかけると、

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さすがにそれなりの人出はあり、十分雑踏を堪能したのだが、このたびはその何割増しかの人数が押し寄せていた。

 一人ならともかく、立ち止まってカメラを構えていては、たちまちT君にはぐれてしまう。そこでノーファインダーでどんどんシャッターを切ることにしたのだが、そんな撮り方はまったく初めての経験であった。

 そのうち何枚かを適当に選んでみた。

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 なにがどう撮れているかは、あとでチェックするまでわからない。

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 たまにはこのように案外まともに写ることもあるが、それはそれでつまらないものだ(笑)。

 こんな場所で肖像権を主張する野暮天はいないから、遠慮なくあちこちにレンズを向けてシャッターを押しまくると、ノーファインダーとは意外におもしろいものだと実感した。あなたもお試しあれ。

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 ねらって撮ってもこんなものである。

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 なにしろ世界中のお上りさんが集合しているから、気は楽である。さんざん斜め撮りしているうちに、

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やっと賽銭箱に到着し、ふり返って見るとこの人波……ああ、もう十分だ、しばらく人混みには近寄るまいという気分になる。電磁石のスイッチをいきなり切断したように気持が離れたのだ。

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 脇道へそれるとごらんのとおり。いっぺんに通行人が減ってホッとする。

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 ロック座の前でも人通りはこんなものだ。浅草仲見世や原宿の雑踏は、東京でも特別なのかもしれない。

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 大道芸を見物し、

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ふたたび大通りに出る頃には二人ともすっかりくたびれ、喫茶店に入って一服。

 この日はたしか気温が24~25度で、釧路の真夏に相当する。そこをテクテク歩くのだから疲れるのは当り前である。ぼくの気まぐれにつきあってくれたT君には、まことに申し訳ないことをした。

 T君に教えられて初めて知ったのだが、浅草から地下鉄に乗れば、乗り換えなしで京急に接続し、羽田空港に直通するのは便利である。

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 最後までつきあってくれたT君は品川で下車。ほんとにありがとう。おかげで楽をして空港に着くことができたよ。

 長々と引っぱってきたけれど、旅の記録もこれで一段落、最終回には駅舎の写真をまとめて掲載することにしたい。

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May 07, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (9) 4月22日 昼飯二杯編

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 4月22日。京急黄金町駅から各駅停車品川行きに乗車。

 ふつうなら横浜駅で快特に乗り換えるところだが、時間はたっぷりある(と思った)ので、この列車でのんびり行くつもりだった。

 ところがこの各停、のんびりしすぎていたのである。あちこちで列車待ち合せのため長時間停車し、とても約束の時間には間に合いそうにない。

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 少々焦って京急川崎駅で下車し、羽田空港行き急行の数分後に到着した快特泉岳寺行きに乗り換えたのは、われながら賢明であった。

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 快速特急は段ちがいの速さで、約束の時間より十数分前に品川駅到着。あのまま各停に乗っていたら、まちがいなく遅刻していただろう。

 品川もひさしぶりだなあとキョロキョロしているところへT君も現れ、二人が向かった先は田町である。

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 ぼくは田町で降りるのは初めて。お、商店街があるではないか。

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 慶応仲通商店街。ぼくは商店街のゴチャゴチャ感が大好きだから、ここで何枚か写真を撮る。

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 慶応の日吉には一度行ったことがあるけれど、三田キャンパスは初めて。三田はもちろん「みた」、「さんだ」ではない(笑)。

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 -少し歩くけど、いいかい?

 もちろんぼくに異議のあるはずもなく、おとなしくT君の後について行く。彼は慶応ジジイ(まさかボーイとはいえないよなあ)だから、当然この一帯には詳しいのである。

 しかも、

 -うまい魚を食わせる店があるから、昼飯をおごってあげるよ。

というからには、鼻先にニンジンをぶら下げられた馬も同然である。

 このあと伊太利大使館のある坂道を上ってしばらくブラブラ歩いているうちに、

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麻布十番に到着。ここは今でこそオシャレな街とされているが、T君によれば昔はごく庶民的な場所であったらしい。

 しばらく時間をつぶして目的のお店の開店を待ち、

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この日のランチはこれ。メインは初めていただくイサキの塩焼きである。写真がまずいからわかりにくいけれど、刺身も立派に一人前あるし、実物はかなりボリュームがある。

 -飯と味噌汁はお代り自由だよ。若い者なら飯を三杯は平らげる。

 ぼくは若い者じゃないから一杯ですませるつもりだったが、T君につられて結局二杯。近年異例のことである(笑)。今にして思えば、少し歩いて腹を空かせたほうがよかろうという、T君の深慮遠謀があったのかもしれない。

 イサキ、実にうまかった。どうもごちそうさま。

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 「おいしい魚を食べさせる店」という看板に偽りなし。ここならあなたを失望させることはないだろうから、お店の写真を掲載しておこう。

 -さて、これからどこへ行こうか?

 たまにはあえて人混みにもまれるのもよかろうと、満腹の二人が向かった先はいったいどこであろうか? 次号をお待ちあれ。

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May 06, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (8) 4月21日 横浜たそがれ

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 自由が丘駅付近をしばらくぶらついたが、特に入りたい店もなし、この日はちょっと歩き疲れてもいたので駅に引き返す。

 なにしろ早朝2時間近く散歩したうえ、等々力・九品仏を歩いてきたので、さすがにくたびれていたのである。ふだんはものぐさなくせに、旅に出るとやたら歩き回る習性があるのだ。

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 自由が丘からは東横線で横浜へ。

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 横浜駅からは京急に乗り換えて、

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黄金町という景気のいい名前の駅で下車してホテルにチェックイン。

 プラットホームの写真につきあうのはもうウンザリだと思うが、このブログは備忘録をかねているので、どうかご容赦いただきたい。

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 予定よりも早く来てくれたS君といっしょに、駅前の喫茶店で歓談しつつT君の到着を待つ。

 T君とは4月に釧路で会ったばかりだが、S君とは数十年ぶりの再会である。彼は日芸出身の職業写真家だから、いろいろおもしろい話を聞かせてもらった。白黒フィルムはいいよなあ、という点で意見が一致。なあに、この場合上手下手は関係ないのである(笑)。

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 やがて到着したT君とともに、三人は小雨ぱらつく中華街へ繰り出した。

 ぼくが前回ここを訪れたのは1999年だから、もう17年前。当時の勤務先のみなさんに案内していただいたため、どこをどう歩いたものかさっぱり記憶にない。今回も案内役がいるから、ただついて歩いただけ、地理はまるで頭に入らなかった。

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 しばらくぶらぶら歩きしてから適当なお店に入り、点心をつまんでビールを飲みながら高校時代の思い出話に花が咲いた。

 なんでもS君の話によれば、ぼくたち数人のグループは、当時クラスの女子たちからは一種の危険人物扱いされており(?)、変人として敬遠されていたらしい。おいおい、そんな話は初めて聞いたぞ(笑)。

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 食事のあとは、かつて横浜での勤務経験があるT君の案内で、クラシックなバーへ向かった。

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 店内は恐ろしく長いカウンターがあるだけ。進駐軍御用達みたいなインテリアのお店であった。一見の価値はあると思う。

 BGM にはペリー・コモの歌声が流れている。やかましいカラオケなんぞないから、ゆっくり話ができるし、明朗会計なのもいい。酒場の理想型のひとつであると思う。

 ここでまた馬鹿話を楽しんでから黄金町駅で解散。ふたりとも今夜はありがとう。

 なおS君は次の日仕事があるけれど、ぼくよりワンランク上の変人T君はフリーだからつきあってくれるという。さてどんなコースになるか、次号へつづく。

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May 05, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (7) 4月21日 九品仏

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 つづいて二人がやってきたのは、等々力からは二駅目の東急九品仏駅。

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 九品仏として知られる浄土宗淨真寺を拝観しようというのである。

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 ついでながら(笑)、上の写真にも見える九品仏交番。みたらし団子でも売っていそうな雰囲気である。

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 淨真寺総門。

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 仁王門。だんだんわかってきたが、境内は広大な面積である。

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 精緻な細工を施した鐘楼。1708(宝永5)年建立。関東屈指の名楼であるらしい。

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 東京都天然記念物「九品仏のイチョウ」。

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 これがご本尊の釈迦如来像。このお寺は浄土宗だから、わが家の宗旨なのだが、信仰心の薄いぼくにはさっぱり仏像の区別がつかず、まことに情けない話である。

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 カメラを少し引いて本堂を撮影。お釈迦様とゆるキャラが同居しているのはユニークである。

 このお寺では拝観料を取らない。金額の多少を問わず、お賽銭を上げさえすれば、扉を開け放った本堂に上がることができる。たいへん好感のもてるシステムであって、門をくぐったらすぐに拝観料を徴収しようとする、京都あたりの観光寺院にはぜひ見ならっていただきたいところである。

 案内板によれば、この本堂が此岸を、上品・中品・下品の三仏堂のうち上品堂が彼岸を表すのだそうだ。三仏堂にはそれぞれ三体の仏像が収められているから九品仏というのである。

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 三仏堂のうち扉が開放されていた上品堂の阿弥陀如来像。

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 近寄って撮らせていただいた。本日の記事は当ブログにしてはめずらしく、まことにありがたい写真で飾ることができたと思う。

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 あまりいいかげんな解説をしてはバチが当たるから、案内板の記述をお読みいただきたい。

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 広い境内の散策を楽しんだあとは、海老名の敵を九品仏で討つというわけで、駅の近くのソバ屋さんで昼食。

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 九品仏の次は自由が丘駅。

 貴重なお時間を割いてあちこち案内してくださったAさんとはここでお別れ。本当にありがとうございました。またお会いする日までどうかお元気で。

 このあと駅前を少しぶらついてから横浜へ向かったのだが、それは次回にて。

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May 04, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (6) 4月21日 オドロキ渓谷

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 4月21日朝。案内役のAさんとともに番田駅を発ち、橋本駅へ。ここでJR横浜線に乗り換えて、

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長津田駅に到着し、ここからは東急田園都市線。

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 二子玉川からは大井町線に乗車して、

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この日最初の目的地である東急等々力駅に到着。この駅は町中にあるけれど、ちょいとローカル駅風味がある。

 とまあ、鉄道路線図と写真を頼りにコースを復元してみたが、案内役なしでも歩けるように地理を頭に叩き込むためには、この作業はなかなか有効なのである。

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 駅から少し歩くと等々力渓谷の入口(写真右手の下り階段)がある。

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 この渓谷の存在は、ぼくもいつだったかTV番組で見て承知していた。しかしTVで見るのと実際に見物するのとでは大いに印象が異なるものだ。旅はするものである。

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 上の写真では何の変哲もないこの橋も、渓谷入口の階段を降りながら眺めると、まるで別物に見える。ゴルフ橋という変った名前は、戦前にあったゴルフコースに由来するらしい。

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 なるほどまさに別天地、二十三区内にこういう場所があるとはビックリである。

 のんびり散歩するにはピッタリの場所だと思う。

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 渓谷であるからには清冽な渓流も流れ、真夏に訪れれば涼しくてさぞ快適にちがいない。

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 神々の集まりやすい場所にふさわしく、あちこちに大小のお堂や祠があって、

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ここに掲載するのはそのほんの一部である。

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 等々力不動尊を拝見して、渓谷に別れを告げる。お賽銭を上げて、打ち続く悪政に天罰が下るよう祈願したことは申し上げるまでもない。

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 ふたたび等々力駅へ向かう途中でみかけた薬局。昭和の生き残りともいうべき建築と、すばらしい店名に感激し、思わずお賽銭をはずみたくなった(笑)。

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 等々力駅付近。

 さて次の目的地はいずこ? 待たれよ、次号を。

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May 03, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (5) 4月18~21日 番田駅特集

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 すでに登場したJR相模線番田駅だが、本日は特集記事。たぶん空前にして絶後の企画であろう。この愛すべき駅を、ぜひ記憶にとどめておいていただきたいと思う。

 月日は一々明記しないけれど、4月18日から21日にかけて撮影したもので、写真のファイル名を見れば日付がわかる。

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 番田駅改札入口。今やどの駅に行ってもスイカ。まごまごしながら小銭を勘定しているのは、お上りさんと相場が決まっている。

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 番田駅改札出口。

 ぼくのようにスイカを持たぬ田舎のおっさんは、乗車券を右側に見える回収箱に入れる。つまり料金を踏み倒して素通りすることも可能なのだが、うるわしき日本風の信頼がいまだに生きていることはまことに喜ばしい。

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 相模線時刻表。昔よりも便数がかなり増えたらしい。

 駅周辺にアパートやマンションが増え、子供たちの姿が目立つことからも、働き盛りの通勤客をはじめとする利用客の増加したことがうかがわれる。

 駅が次々と廃止され、便数も大幅に削減される北海道のローカル線とはえらいちがいである。

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 この前ぼくが訪れたときには、改札からホームまでの連絡橋はなかった。

 それでは駅の手前に見える踏切をご紹介しよう。

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 番田第三踏切。渡るとすぐに小さなお社がある。なつかしいという形容は、こういう景色にこそふさわしい。

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 「三」の横棒二本が消えかかっているところに年輪を感じる、味わい深い踏切である。

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 朝日を浴びて番田第三踏切を通過した相模線橋本行き普通列車の英姿(?)。

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 こちらは番田第一踏切。第一と第三がある以上、第二もなければ調和が取れないけれど、いくら探しても見あたらなかった。

 第二踏切はもともと存在したものの、いつの頃か廃止されたのではないか、というAさん説に一票を投じておこう。

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 番田第一踏切を通過中の相模線茅ヶ崎行き普通列車。

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 ふたたび駅前に戻ろう。

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 線路脇にはおびただしい数の自転車やオートバイが並んでいる。列車の便数が増加したのももっともである。

 至近距離にソバ屋さんがあることにご注目いただきたい。これが普通なのだから、海老名駅前にソバ屋のないことを不思議に思ったのである。

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 このすぐ先は番田第三踏切。

 通勤客や通学する小学生たちの通るこの道は、ぼくのお気に入り。小学生の立っているところが田尻第一公園の入口である。この公園もコンパクトながら居心地のよい場所であった。

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 2016年4月21日。ホームから番田駅に別れを告げる。

 この特集をお読みになったあなたには、もう番田第三踏切の位置がおわかりになるだろう。そうだ、あなたも番田へ行こう。

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May 02, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (4) 4月19日 ソバ屋はいずこ編

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 ふたたび海老名駅に戻り、三井不動産が運営する「ららぽーと海老名」を見物することにした。昨年の10月にオープンしたこの商業施設は、このあたりではちょっとした話題の中心であって、お上りさんが向かう先としてはピッタリである。

 海老名市の人口は約13万人だが、着実に増加の傾向にあるし、JR、相鉄、小田急三社が乗り入れているという立地から、大規模な商業施設が作られたのだろう。

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 ららぽーとの屋上は全面が駐車場になっており、相当の面積がある。鉄道利用客と車の客のどちらも獲得しようという計算なのだろう。

 大規模な郊外型商業施設はあちこちの地方にもあるけれど、自家用車がなければ利用しにくいというより、かえって不便であるとさえいえる。高齢化や若年層の貧困化が深刻化する状況にあって、いつまでも地方の郊外型という商売が繁盛するものかどうか、いささか疑問がある。

 海老名のような町では、広い駐車場さえ確保できれば、駅に隣接するという立地は大変有利だけれど、それも公共交通機関が四通八達してこその話なのだから、車なしには暮しにくい地方だとまた事情はがちがうだろう。

 ……などと、田舎のジジイは柄にもなく考えこんでしまった。

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 レストランから各種専門店までそろったこの手の商業施設は、ウロウロしているだけで疲れるから、ぼくはどちらかというと苦手である。

 しかし夏は涼しく冬暖かくという茶道の教えを実践しているのはありがたく、あちこちに休憩スペースも完備されているし、店の構えは若者をターゲットにしているらしいが、朝から晩まで時間をつぶせるし、考えようによっては無職の老人向きかもしれない(笑)。

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 海老名駅前。これほど交通便利な地だというのに、まだぜいたくな望みはあるらしい。

 この日の朝下車した宮山駅からひとつ海老名寄りの倉見駅付近で、相模線と東海道新幹線が交差しており、そこに新駅を作ろうという運動が展開されているのである。

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 ちょうど昼時。どこかでソバを食べようというAさんの提案に従って、駅前でソバ屋を探したのだが、いくら歩いてもみつからない。まさかと思ったが、ららぽーとはあってもソバ屋は本当にないのである。海老名の人々はあまりソバを食べないのだろうか?

 仕方がないから、困ったときのファミレス頼みで、ガストに入ろうということになった。

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 ご馳走になったランチをペロリとたいらげ、ガストを初体験して世の中にやっと追いついたような気分になったのである。

 次回へつづく。

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Daily Oregraph: 裏庭画報 カタクリ

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 今朝も二時間弱働いた。白カブの種を蒔いて畑仕事も一段落、しばらくは水やりだけでいい。

 本日の労働のごほうびはカタクリ。去年までは花びらが虫に食われた姿を撮っていたのだが、今年は無傷でなによりだった。

 こいつは塀際の片隅にひっそり咲いているうえ、枯草に半ば覆われていたから、昨日は気づかなかったのである。このつつましさ、どこぞの都知事にもみならってほしいものである(笑)。

 慣れない仕事をすると、体のあちこちが少し痛み、腕を回すとゴキゴキ音がする。油がわりにアルコールを注入して、今夜あたり相模シリーズの続きを書くことにしたい。

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May 01, 2016

Daily Oregraph: 裏庭画報 ニリンソウ咲く頃

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 4月30日、ニリンソウが咲きはじめた。毎年この花とともに畑仕事(といえるほどではないけれど)をはじめている。

 雑草の根がはびこっているのには閉口する。その根っこをできるだけ引っこ抜いたら、土の量がずいぶん減ったように見えたから、

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本日ホームセンターでこんなものを買って、畑の土に混ぜ合わせた。

 驚いたのは値段にピンからキリまであること。高級な黒土だと一袋約500円もする。そんな高級品を買えるプチブルが畑でせこい野菜をこしらえるものかどうか(笑)、大いに疑問である。

 もちろんぼくは一袋200円也の安物で間に合わせることにしたが、金を出して土を買うはめになろうとは思いもよらなかった。

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 小松菜、大根、サヤエンドウの種を蒔いてホッと一息つく。ふと見れば、昨日は気がつかなかったけれど、キバナノアマナが咲いていた。

 あちこちでクモがすばやく走り回っている。土を起こすと太いミミズがうごめいている。いずれケムシや芋虫も這い回るだろう。

 ぼくはどうも虫は苦手なんだけど、せっかく開墾した土地をふたたび原野に戻すわけにはいかないから、今年も鍬をふるった次第である。

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