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May 07, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (9) 4月22日 昼飯二杯編

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 4月22日。京急黄金町駅から各駅停車品川行きに乗車。

 ふつうなら横浜駅で快特に乗り換えるところだが、時間はたっぷりある(と思った)ので、この列車でのんびり行くつもりだった。

 ところがこの各停、のんびりしすぎていたのである。あちこちで列車待ち合せのため長時間停車し、とても約束の時間には間に合いそうにない。

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 少々焦って京急川崎駅で下車し、羽田空港行き急行の数分後に到着した快特泉岳寺行きに乗り換えたのは、われながら賢明であった。

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 快速特急は段ちがいの速さで、約束の時間より十数分前に品川駅到着。あのまま各停に乗っていたら、まちがいなく遅刻していただろう。

 品川もひさしぶりだなあとキョロキョロしているところへT君も現れ、二人が向かった先は田町である。

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 ぼくは田町で降りるのは初めて。お、商店街があるではないか。

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 慶応仲通商店街。ぼくは商店街のゴチャゴチャ感が大好きだから、ここで何枚か写真を撮る。

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 慶応の日吉には一度行ったことがあるけれど、三田キャンパスは初めて。三田はもちろん「みた」、「さんだ」ではない(笑)。

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 -少し歩くけど、いいかい?

 もちろんぼくに異議のあるはずもなく、おとなしくT君の後について行く。彼は慶応ジジイ(まさかボーイとはいえないよなあ)だから、当然この一帯には詳しいのである。

 しかも、

 -うまい魚を食わせる店があるから、昼飯をおごってあげるよ。

というからには、鼻先にニンジンをぶら下げられた馬も同然である。

 このあと伊太利大使館のある坂道を上ってしばらくブラブラ歩いているうちに、

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麻布十番に到着。ここは今でこそオシャレな街とされているが、T君によれば昔はごく庶民的な場所であったらしい。

 しばらく時間をつぶして目的のお店の開店を待ち、

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この日のランチはこれ。メインは初めていただくイサキの塩焼きである。写真がまずいからわかりにくいけれど、刺身も立派に一人前あるし、実物はかなりボリュームがある。

 -飯と味噌汁はお代り自由だよ。若い者なら飯を三杯は平らげる。

 ぼくは若い者じゃないから一杯ですませるつもりだったが、T君につられて結局二杯。近年異例のことである(笑)。今にして思えば、少し歩いて腹を空かせたほうがよかろうという、T君の深慮遠謀があったのかもしれない。

 イサキ、実にうまかった。どうもごちそうさま。

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 「おいしい魚を食べさせる店」という看板に偽りなし。ここならあなたを失望させることはないだろうから、お店の写真を掲載しておこう。

 -さて、これからどこへ行こうか?

 たまにはあえて人混みにもまれるのもよかろうと、満腹の二人が向かった先はいったいどこであろうか? 次号をお待ちあれ。

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