Daily Oregraph: 相模春紀行 (5) 4月18~21日 番田駅特集
すでに登場したJR相模線番田駅だが、本日は特集記事。たぶん空前にして絶後の企画であろう。この愛すべき駅を、ぜひ記憶にとどめておいていただきたいと思う。
月日は一々明記しないけれど、4月18日から21日にかけて撮影したもので、写真のファイル名を見れば日付がわかる。
番田駅改札入口。今やどの駅に行ってもスイカ。まごまごしながら小銭を勘定しているのは、お上りさんと相場が決まっている。
番田駅改札出口。
ぼくのようにスイカを持たぬ田舎のおっさんは、乗車券を右側に見える回収箱に入れる。つまり料金を踏み倒して素通りすることも可能なのだが、うるわしき日本風の信頼がいまだに生きていることはまことに喜ばしい。
相模線時刻表。昔よりも便数がかなり増えたらしい。
駅周辺にアパートやマンションが増え、子供たちの姿が目立つことからも、働き盛りの通勤客をはじめとする利用客の増加したことがうかがわれる。
駅が次々と廃止され、便数も大幅に削減される北海道のローカル線とはえらいちがいである。
この前ぼくが訪れたときには、改札からホームまでの連絡橋はなかった。
それでは駅の手前に見える踏切をご紹介しよう。
番田第三踏切。渡るとすぐに小さなお社がある。なつかしいという形容は、こういう景色にこそふさわしい。
「三」の横棒二本が消えかかっているところに年輪を感じる、味わい深い踏切である。
朝日を浴びて番田第三踏切を通過した相模線橋本行き普通列車の英姿(?)。
こちらは番田第一踏切。第一と第三がある以上、第二もなければ調和が取れないけれど、いくら探しても見あたらなかった。
第二踏切はもともと存在したものの、いつの頃か廃止されたのではないか、というAさん説に一票を投じておこう。
番田第一踏切を通過中の相模線茅ヶ崎行き普通列車。
ふたたび駅前に戻ろう。
線路脇にはおびただしい数の自転車やオートバイが並んでいる。列車の便数が増加したのももっともである。
至近距離にソバ屋さんがあることにご注目いただきたい。これが普通なのだから、海老名駅前にソバ屋のないことを不思議に思ったのである。
このすぐ先は番田第三踏切。
通勤客や通学する小学生たちの通るこの道は、ぼくのお気に入り。小学生の立っているところが田尻第一公園の入口である。この公園もコンパクトながら居心地のよい場所であった。
2016年4月21日。ホームから番田駅に別れを告げる。
この特集をお読みになったあなたには、もう番田第三踏切の位置がおわかりになるだろう。そうだ、あなたも番田へ行こう。
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