Daily Oregraph: 温根内 5月28日 (2)
C地点から左に折れてしばらく行くと、木道は木立の中を縫ってつづく。木道の両脇にはヒメカイウが咲いていた。見ごろはこれからだろう。
ヤマドリゼンマイ。ちょっとしたロストワールド気分を味わえる。
木立を抜けると、見るからに栄養の足りなそうな土地が一面に広がっている。この景色の変化こそ温根内木道の魅力のひとつだと思う。
ワタスゲ。
(エゾ)イソツツジはまだちらほらと咲きはじめたばかり。見ごろは六月に入ってからだろう。
乾燥地帯を抜けるとふたたびあたりには草が生い茂り、ところどころ水面が見えて湿原らしくなってくる。
ミツガシワが開花していたけれど、これも見ごろは六月。
この日のハイライトはこれ、ハナタネツケバナである。こいつが咲くのはたしか六月上旬だと記憶していたから、うれしい誤算である。やって来た甲斐があったというものだ。
しかも今年は豊作らしく、たくさん咲いていたのもうれしい。
せっかくだから、おまけにもう一枚(笑)。これはどこでも見られるというものではないし、実に可憐な花だから、ぜひ実物をごらんになるようおすすめしたい。
たっぷり一時間以上楽しんでお別れ。ここはいつ来てもいい場所だけれど、時期をひとつだけ選べといわれたら、やはり六月だろう。あなたも、ぜひ。
Comments
いやあ、結構な散歩道のご紹介、ありがとうございました。
実にさわやかな道で・・・さすがは釧路・・・と思いつつ写真を拝見致しておりました。
行って実際に歩いてみたいのは山々なのですが・・・懐具合がなかなか思うに任せず・・・
きっといつかは・・・と念じながら読ませていただきました。
Posted by: 三友亭主人 | May 30, 2016 07:44
>三友亭さん
ほんと、ここを歩くと気分爽快ですよ。いやなことを忘れられますから。
> 懐具合がなかなか思うに任せず・・・
ぼくたちにも流用できる政治資金があればいいんですけどねえ(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | May 30, 2016 23:14