Daily Oregraph: 裏庭画報 サクラ散る
サクラの花びらがすっかり散って、狭い畑はすごいことになっている。
ああ、あの花びらがすべて金貨か銀貨だったら……などという俗な想像をしてはいけない。穀物は必需品だが、銀はなくても困らない、とアダム・スミス先生が喝破したように、世の中が落ち目になったときには食物のほうに値打ちがあるのだ。
しかし麦を栽培するほどの面積はないし、菜っ葉や大根では腹がふくれないので、試しにジャガイモを少し植えてみたけれど、まだ芽が出ない。アンデスの山地でできるものが釧路でできないはずはないから、もうちょっと待ってみよう。
無事収穫の暁には、ジャガイモをお分けしないでもないから、ありったけの金銀装飾品や宝石を持っていらっしゃい(笑)。
ここ数日マジメに本を読んでいるため、家の外に出るのは裏庭へ水をやりに行くときだけ。陽気はいいし、運動不足を解消するため、ひさしぶりに散歩してきた。
港町岸壁の野外応接セットも初夏(?)の装いである。タンポポもはびこると見苦しいものだが、このくらいだとちょうどいい彩りになっていると思う。
そろそろ温根内にでも行ってみようかな。
Comments
ご無沙汰でございます。
前の記事の桜の花を愛でておりましたが、もう散ってしまったのですね。ちょっと残念です。
タンポポといい自転車のオジサンといい、春の気配が濃厚に感じられて良い感じです。
確かに金銀よりも食物の方が高価だった時代も有りましたよね。ちなみに私も近所のおばさんの休耕地に蕎麦を植えた事がありました。
花は沢山付いたですが結局実は成らなくて、大半がこんにゃくを固める時の灰汁になってしまいましたが。
花は子供に、茎はこんにゃく農家に喜ばれただけでした。
Posted by: Nori | May 24, 2016 19:45
>Noriさん
いろいろと大変なことがおありだったようですが、どうかウィスキーで心をお休めください。
ぼくは柄にもなく分厚い本に取り組んでいるものですから、目下の所はお金よりも知能が欲しいです(無理な相談?)。
ところでソバは残念でしたが、ほかの作物にチャレンジされてはいかがでしょうか。自分で育てたものを口にすると、格別の味があるものです。
Posted by: 薄氷堂 | May 24, 2016 23:46
気候の違いでしょうか?
ココ北九州では
ジャガイモはカレーのときに
剥いた皮を植えるだけで
育ってくれます。(プランターですが)
土地があるのは
うらやましい限りです。
Posted by: しょうちゃん | May 28, 2016 08:36
>しょうちゃんさん
ジャガイモができることは確認済みなのですが、時期が早かったのか、植え方が悪かったのか、もう少し様子をみることにします。
土地といっても、やっとボーリングの球を転がせる程度の面積ですから(笑)、まるでお話になりません。
Posted by: 薄氷堂 | May 28, 2016 20:37