Daily Oregraph: 斜陽散歩
浦見町の丘から浦を見る。手前から南大通、入舟、川向こうに中央埠頭、そして遠く霞んで西港。
マナリズムの家元だって、たまには浮気をするのである。今日はちょいと浮気につきあっていただこうという趣向。日出づる国日本の斜陽の景色を味わうのもまた一興であろう。
ここから坂を下り、南大通へ降りて、左手に向かって進み、
廃屋を横目に見て港町岸壁へ向かう。
この廃屋もなつかしい北海道様式の建築である。いずれ取り壊されることは確実だから、たいへん貴重な存在といえる。
ついでだから、2000年8月5日当時の写真をお見せしよう。
窓にビニールを貼っているのは隙間風対策。木造家屋に木のぬくもりを感じるというのは北海道の寒さを知らぬ人々の幻想であって、ストーブのすぐ前に陣取っていても、隙間風が吹き込むとガタガタ震えたものである。
港町岸壁から南新埠頭方面を見る。右側に見えるクレーンをご記憶いただきたい。
港町から南新埠頭方向へ移動する。
この建物はかなり古い。どことなく無国籍風味があってぼく好み。
釧路重工のクレーンが実にカッコいい。この向こうが南新埠頭である。港町釧路らしい景色のひとつだと思う。
そこから道を左に取って、米町公園まで移動する途中でみかけたのがこれ。意図不明なところがおもしろい。
米町公園下。かなり無理な写真だが(笑)、啄木離釧の地の案内板。矢印の方向を見ると、だいたい港町岸壁のあたりだろうと思う。
今日の散歩コースは啄木さんが昔うろついていたあたりだから、ファンのみなさまにはおすすめである。
米町公園から「たくぼく線」のバスに乗って北大通で下車し、末広あたりの炉ばたでホッケの開きを味わえばパーフェクト。もうそろそろ京都観光なんぞは飽きたでしょうから、ぜひ釧路へおいでなさい。
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