Daily Oregraph: 白黒散歩
今日の定点撮影。
本日も白黒モードにセットして、いつものコースを散歩。レンズ交換は面倒くさいので、カメラとレンズは別のセットである(Nikon D80 + Tamron SP AF 28-75mm F2.8 XR Di)。
このカメラは D200 とは大ちがいで、 Nikon の製品にしてはクセが強く、使いこなしがひどくむずかしい。案外白黒のほうが向いているんじゃないかと思う。
ぼくらの年だと白黒写真があたりまえという時代を経験しているから、色彩がなくともまったく抵抗を感じない。
映像から色彩を取り除くと、残るのは光と影だけである。だからえらい写真家の先生は、白黒では特に光と影を意識せよとおっしゃる。実際名人の手にかかると、まったく色彩がないのに、たとえば女性の色気が見事に表現されていたりするから、へへ~と恐れ入るしかない。
しかし芸術家などという人種は百人のうちせいぜい数人にすぎないから、その他大勢のぼくら一般市民は、光も影もおかまいなしに、真っ赤なバラから青い海までバシバシ白黒で撮っていた。
そんな昔を思い出して、気楽に白黒写真を撮るのも悪くはないだろう。
フキノトウがボコボコと生えている。
フキノトウの淡い緑が目に浮かんだあなたには、認知症の心配はないだろう。これも白黒の効用のひとつである。
知人の浜では漁師さんが昆布を採っていた。こういう景色が寒々しく見えない季節になったのだ。
ご存じ、知人の眠り猫。こいつにはそもそもカラーは必要ない(笑)。
しばらくの間、その日の気分によってカラーと白黒を撮りわけてみようと思っている。
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