Daily Oregraph: 4月4日駅裏散歩 開運編
(豚の貯金箱ではないけれど)小銭がたまったので、郵便局に持ちこんで預金した。たまたま空いていたのは幸いだったが、手数のかかる仕事だから、なんとなく申し訳ない気分。
たぶん4~5千円程度だろうと予想していたら……なんと合計 11,010円也。ビックリである。
これで福知山線の鉄道運賃は確保できた(笑)。あとは京都までの旅費を工面しなくてはいけないが、幸先はなかなかよろしい。
今日はよほど金運がいいらしく、このあと
十銭硬貨が一枚手に入ったのだから、人生捨てたものではない。苦節?十年、ようやく運が開けてきたらしい。
ぼくに十銭くださったのは、駅裏の古道具屋さんのご主人である。
ひさしぶりに地下道を通って駅裏へ出ると、もう店仕舞いしたはずのお店が開いているではないか。
店先の品物をのぞいていたらご主人がぼくに声をかけ、しばらく立ち話をしたのだが、なんでも癌をわずらってしばらく療養されていたらしい。
このお店はビックリハウスで、ありとあらゆる品物が並んでいる。
高価な書画骨董を売りつけるたぐいのお店ではなく、めったに見かけない古い大工道具(案外需要があるらしい)や国鉄時代のダルマ・ストーブやデレッキ(写真右)など人間くさい品物から、買い手がいるのかしらと疑われる珍品まで。残念ながら、火焔太鼓は見あたらなかったけれど(笑)。
なにも買わないのに店内に入るのは気が引けたので店先で失礼したけれど、いろいろお話が聞けて楽しかった。そのとき小さなザルの中の古銭を、ご主人が一枚くださったのである。
ぼくが辞退すると、
-いや、減らしたいんだよ。
かくして十銭硬貨一枚がぼくの財産目録に加わったのである。ありがたいことだ。
-じゃあ、また寄らせてもらいますね。
-いつまでやってるかわかんないよ。
せっかく駅裏へ行く楽しみが増えたのだから、そんなことおっしゃらず、いつまでもお元気で。十銭が小判に見える気分ですよ。
なお今日はモノクロ写真も何枚か撮ったので、明日にでも掲載したい。
【ご報告】
ろばた「樹氷」の小路が消えて更地になっていた(2015年11月19日の記事ご参照)。地元紙も取り上げないニュースをご紹介するのが超ローカル紙の使命ゆえ(笑)、ここにご報告する次第である。
Comments
>福知山線の鉄道運賃は確保できた
福知山線の運賃が確保できたならあとはもう少しじゃありませんか(笑)。私なんか奈良から京都までの運賃をやっとためて先日京都までい行ってきましたよ。ただ、京都駅から目的地の梅小路までのバス代がなかなかで・・・そう、京都鉄道博物館に行ってきました。まあ、実働していない列車たちですから化石みたいなもんですが、妙に心惹かれるものがありましたね・・・本当は「十和田」や」「はつかり」があってほしかったんですが・・・
Posted by: 三友亭主人 | April 04, 2016 23:04
>三友亭さん
小銭の貯金もバカにできないもので、ささやかな幸せを噛みしめております(笑)。
> 奈良から京都までの運賃をやっとためて
それほどお困りだったとは…… 相談してくだされば十銭さしあげましたのに。
十和田、はつかり……名前は記憶にあります。ぼくは新幹線よりそっちのほうが好きですね。
Posted by: 薄氷堂 | April 05, 2016 08:24