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March 15, 2016

Daily Oregraph: カシオ EX-ZR3000 を使う (4) オート撮影編

 本機にはオート撮影モードがふたつある。一つはおなじみのプログラムオート、もう一つはプレミアムオート PRO(以下プレミアムオートと呼ぶ)である。

 プレミアムオートは、ピントも合わせなくていいし(インテリジェントAF)、逆光や夜景などのシーンを自動で判別してくれるという、いわばおねえさん仕様である。

 「ピントくらい自分で合わせろよ」というジジイは、スポットAF に設定してプログラムオートを選択するのがふつうだろう。絞り優先やシャッター優先のモードも選べるけれど、撮像素子の小さいコンパクトデジカメではほとんど無意味だからである。

 しかし結果が同じならプレミアムオートを選択しても悪くはない。そう思ってテストした結果をお見せしよう。なお以下の写真は、縮小してほんの少しアンシャープマスクをかけただけで、明るさや色調には一切手を加えていない。

Zr3000auto_a

 どちらもデータは同じで、ズームは50ミリ相当、露出 -0.3 補正、ISO 80  F10.4  1/160秒である。

 露出がまるで同じなのに、煉瓦の色や MOO の壁面に濃淡の差があるのは、たぶんメイクアップ(美白効果)機能が効いているからではないだろうか。

 実はこのときはまだ取説を熟読していなかったので、プログラムオートではメイクアップを解除していたのだが、プレミアムオートのほうでは解除し忘れていたからだ。もし人肌以外もメイクアップするとすれば、ちょっと気になるところである。

 それ以外に大きなちがいがあることにお気づきだろうか? 見逃したからって切腹する必要はないけれど、

Zr3000auto_b 
合焦ポイントがちがうのである。プログラムオートでは(たしか)煉瓦の壁面あたりにピントを合わせたのだが、プレミアムオートのインテリジェントAF のほうは手前の街灯に合っている。

 前ボケは目立つからわかりやすいけれど、画面奥のほうはどうだろうか?

Zr3000auto_c 
 こちらは画面等倍である。明らかにプログラムオートのほうがシャープである。ピントが港文館手前の街灯に合っているプレミアムオートのほうは微妙にボケている。

 こういうシーンではどこにピントが合ったとしても、ブログ用に縮小した写真ではさほど問題にはならないけれど、さらにちがいを比較して、どっちのオートを選ぶべきか検討してみよう。

Zr3000auto01 
 竹鶴さんにも参加していただいたこのテストには、ふたつの目的がある。ひとつにはオート ISO 感度の上限を 1600 に設定した場合、ふたつのオートモードはそれぞれどの ISO感度を選ぶのか、もうひとつは ISO 1600 は実用に耐えるのかを確認するためである。

 どうやらプログラムオートはブレを防ぐためか、プレミアムオートよりも高感度を選択するらしい。どちらもウィスキーのラベルにピントが合っている。

 なおここまで縮小すれば両者ともに画質はほぼ同じだし、等倍でチェックしてもほとんど区別はつかない(三脚にセットしたのだが、シャッターの押しようが悪かったのか、案外手ぶれ補正が逆に災いしたのか、プレミアムオートのほうは、ほんのわずかにブレている)。ISO 800 は安心して常用できるといっていいだろう。

 ここでブラインドの開きぐあいを調節し、さらにカーテンを少し閉めて室内を暗めにして、同じテストをしてみよう(しつこい(笑))。画面が上と微妙にちがうのは、スポットAF でラベルにピントを合わせるため、カメラをいったん動かしたせいである。

Zr3000auto02 
 プログラムオートはセットした上限の ISO 1600 を選択し、プレミアムオートのほうは ISO 400 のままというのは驚きである。

 また画像をクリックしてごらんになればすぐにわかるとおり、このテスト結果では合焦位置が両者ちがっている。プレミアムオートは明らかに後ピン。

 これで両者の性格のちがいが明らかになった。プログラムオートは高めの ISO感度を選びプレミアムオートは低めを選ぶ。またプレミアムオートのインテリジェントAF は、思いどおりのポイントにピントが合ったり合わなかったりするのである。

 ついでだから ISO 1600 は常用できるかどうか、ふたつの画像を等倍で比較してみよう。

Zr3000auto03 
 画質にやかましい人ならどうお思いになるかは別として、個人的には常用できると判断した。

 たしかにざらつきはあるけれど、フィルムにだって粒々感はあるのだし、ひどい塗り絵にはなっていないから、ぼくの許容範囲内である。このあたり 1/2.3 型のセンサーとは明らかに一線を画している。といっても一眼レフとくらべてはいけませんぞ。

 さてこれでぼくの常用設定は決まった。

 妙なところにピントが合っては困るから、プレミアムオートは使わない(酒飲みはウィスキーにピントを合わせるものだ)。ISO 感度上限値は 800 とし、それでも間に合わなければ、一時的に 1600 に変更する。

 自撮りおねえさんへのアドバイス。手ぶれ補正はたしかによく効くけれど、念のため、ブレにくいシャッター速度を選ぶプログラムオートがおすすめである。その際、AF  はインテリジェントかマルチをお選びになるといいだろう(レンズのすぐ手前に顔がくるから、ピントを外すことはまず考えにくい)。年寄りのいうことは素直にお聞きなされ。

 次回はこのカメラの弱点であるマクロ撮影編である。

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