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March 26, 2016

Daily Oregraph: 鈍行はお好き?

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 スーパーでふしぎな名のお菓子をみつけた。餡をはさんだものらしく、これに似たものなら昔食べた記憶はあるけれど、「シベリア」とはまたすごい名前である。青森のパン屋さん製。

 祝 北海道新幹線開業……今日がその日だから、新聞は大特集を組んで大騒ぎである。しかしぼくがキュウリのようにクールなのは、うれしくもなんともないからだ。今度のダイヤ改正から在来線は減便され、駅のいくつかは廃止になるというから、まんまとJRの策にはまったのではないか。

 さてこのお菓子だが、新幹線で味わうにふさわしいだろうか?

 新幹線はつまらない。トンネルや防音壁のおかげで景色はろくに見えないし、たまに見えてもスピードが速すぎて味わうどころではない。おまけに運賃は高いし、かりに札幌まで延伸されたとしても、ご用とお急ぎのある方は、東京へ行くのならふつう飛行機を利用するだろう。

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 「シベリア」をほおばりつつ、ゆっくり車窓からの景色を楽しむなら、鈍行(普通列車)の旅がいい。かつて函館~釧路間の長距離普通列車(所要時間20時間半SLの旅)を制覇した、不屈の乗り鉄がいうのだからまちがいない。体は痛くなるけどさ(笑)。

 とはいえ、時代は変った。今どき長距離の普通列車など、乗りたくても見あたらないのは承知している。急行列車だってずいぶん減ったのではないだろうか。

 速さは正義だ。企業なのだから、儲からない路線は見捨てるのが当然だ。列車も通わぬ不便な田舎がいやなら都会へ出るといい(おや、地方創生はどうしたの?)。「なにか文句があるか」といわれれば、だまってうなだれるしかない。

 しかし小声でいいたいのだ。途中で乗り降りする土地の人々の会話を楽しめる鈍行の旅は最高のぜいたくだ、と。

 う~む、今のうちに花咲線の普通列車に乗っておこうかなあ。


 (写真は1974年3月福知山線古市駅にて撮影)

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Comments

飛行機との兼ね合いを考えたら、新幹線の意味合いってのも随分と???ですね~
私は新幹線世代(そんな言葉はないけど)ですから、新幹線に乗ることは好きなんですが、北海道まで新幹線で行く気にはなれませんね。
まあ、ただでってのなら乗ってやらないでもありませんが・・・でも、その時は乗車している長い時間に見合うだけのアルコール代も保証してもらわないとね・・・

でもそうすると・・・函館で乗り換えてから釧路に着くまでにはベロンベロンニなっていますよ・・・きっと・・・

Posted by: 三友亭主人 | March 26, 2016 at 23:10

私は九州におりますので、
北海道に行くなら100%
飛行機になります。

私の友人が北海道日帰りで
ラーメンを食して来たのを
思い出しました。
(いつもネギさんか、乙山先生のブログの
リンクから、来てます。私のブログにリンク
作らせていただいても良いでしょうか?)

Posted by: しょうちゃん | March 26, 2016 at 23:44

>三友亭さん

> 私は新幹線世代

 といえば新しそうに聞こえるけど、実はそうでもないという悲しさ(笑)。

 今は昔、京都から青森まで日本海回りの特急で約11時間(+30分だったかな)、青函連絡船が3時間50分、函館から釧路まで特急を利用しても約10時間。それに待合時間を入れるとどうなりますか……

 もちろん東京~京都間を新幹線というコースも利用しましたが、行程のどこかにあえて普通列車を組み入れることが多かったですね。

 東北の鈍行は特に楽しかったですよ。乗客のことばを聞いていると、とても心地よかったことを今でも忘れません。 

Posted by: 薄氷堂 | March 27, 2016 at 00:14

>しょうちゃんさん

 かつての乗り鉄も、今や体はボロボロ、とても長距離の普通列車には耐えられそうにありません。

 かといって、高い運賃を支払って新幹線に乗るとしたら、3時間半程度がいいところでしょうか。それ以上時間がかかるなら、迷わず飛行機です。

 新幹線は景色が楽しめないので、出張旅費が出ないなら(笑)乗りたくありません。一度だけ博多から大阪までの新幹線に乗ったのですが、景色はろくに見えないし、振動と騒音はひどいし、ガッカリしてしまいました。

 釧路~札幌間の特急も振動と騒音がひどく、今では時間がかかっても、意外に静かで快適な都市間バスを選びます(しかも安価)。なんでも速ければいいというものではありませんね。

 なおリンクはどうかご自由になさってください。ぼくも近々相互リンクさせていただきますので。

Posted by: 薄氷堂 | March 27, 2016 at 00:28

薄氷堂さん、初めまして。この最近からブログ読ませていただいています。
 写真は福知山線の古市駅とのことで、ここは家内の父方の実家で篠山に近いところです。74年に撮影されたのでしょうか。家内と知り合う16年前です。
 現在は流れ流れて太宰府市に住んでいます。ときどきの薄氷堂さんの、独り言のなかに垣間見る、世の中の不条理に対するつぶやきに共感しています。

Posted by: トニー | March 28, 2016 at 00:31

>トニーさん

 いらっしゃいませ。

 当時のぼくにしてはめずらしく、ネガケースには1974年3月15日撮影とメモが残っているのでまちがいありません。

 山陰本線で福知山まで行き、そこから福知山線に乗り換えたのです。

 京都から一歩離れた山陰本線や、福知山線沿線の景色は日本の田舎そのもので、「北海道とあまり変らないじゃないか!」と、とても驚いた記憶があります。

 今回掲載した古市駅の写真は初めて公開したのですが、駅名標の写っているものもあります。

 先日高解像度でスキャンしなおしましたので、すでに公開済みのものも含めて、特集(?)を組む予定です。福知山線の風景を奥様にもごらんいただければ幸いです。

> 世の中の不条理に対するつぶやき

 案外ぼくのほうが無茶をいっているのかもしれません。酔っ払いのたわごととお聞き流しください。

Posted by: 薄氷堂 | March 28, 2016 at 09:33

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