Daily Oregraph: 風雪に耐えて
こんなえらそうなタイトルをつけると、長年農業や漁業などに従事して苦労を重ねたお爺さんを連想するかもしれないが……
港町岸壁の野外応接セットである。つい先日まではまだ雪が残っていたけれど、今日はあふれる春の日射しを浴びながら、「ちょっと寄ってけばいいっしょ。上がんなさい、上がんなさい」と、北海道弁で歩行者に声をかけている。
この場所には、これまでいろんな椅子が置かれてきた。漁師さんたちが焚火をしながら坐っている姿をみかけたこともある。
手前の大鍋がまた逸品である。いつ頃ここに置かれたかは忘れたが、これほどの鉄鍋を目にしたことはなかったから、初めて見たときにはビックリした覚えがある。ソファよりも傷みが激しく、大きく欠けてしまったのは意外であった。
こちらが2012年9月19日に撮影したもの。ソファにはちょうど『マクベス』に登場する魔女が三人坐れるし、ぼくはこの鍋を煮えたぎる大釜に見立てておもしろがっていた(バカだねえ)。
さてこの鉄鍋の運命やいかに? 港町岸壁からは目を離せないのである。
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