Daily Oregraph: 船上のサンドバッグ
こんなところにサンドバッグがぶら下がっていた。運動不足解消が主目的なんだろうけど、船内は閉塞社会だから人間関係がこじれることもあり、ストレス解消の役目も果たしているのだと思う。
なんといっても場所が場所だけに……暴風雨吹き荒れる晩に、全身ずぶぬれになった男が目をギラギラ光らせて、船体の動揺とともに前後左右に大きく振れ動くサンドバッグめがけてパンチを食らわせる姿には鬼気迫るものがある。
もちろんそれはぼくの勝手な想像である。命あっての物種だから、大時化の最中にはだれもそんな危険な真似はしないだろう(いや、ひょっとすると……)。
サンドバッグに汚職大臣の似顔絵でも描いてあれば上出来なのだが、残念ながら(笑)、それはなかった。
サンドバッグのおかげで船内の平和は無事保たれたらしく、帰国する下船者たちは仲良くタラップを降りていった。
う~む、サンドバッグには心ひかれるものがあるなあ。
Comments
「サンドバッグ」なんて言葉を聞くと、つい・・・「サンド~バ~ッグに~浮かん~で消え~る~」なんてメロディーが頭をよぎってしまいますが・・・そんなふうなことを感じてしまうのもおそらくは私たちぐらいが最後の世代・・・なのかなあと思ってしまうんですが・・・
そういえば、最近テレビでボクシングやらプロレスを見せてくれなくなりましたね・・・・
Posted by: 三友亭主人 | February 07, 2016 22:59
>三友亭さん
明日のジョーの世界ですよね。なぐられても、倒されれても、「立つんだ!」というやつ。
ええ、立ちますとも。負ケラレマセン勝ツマデハ。小松菜を植える初夏を待ちつつ……(笑)
Posted by: 薄氷堂 | February 08, 2016 21:36