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February 04, 2016

Daily Oregraph: 35年物

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 別に年代物シリーズを企画しているわけではないのだが……部屋の隅からホコリまみれのカセット・レコーダーが出てきたので、記念撮影(?)。一応は掃除したけれど、あちこちにホコリが残っているのはご愛敬。

 1981年に購入した品だから35年物だし、もう二十年以上使っていないはずなので、まともには動くまいと予想した。この種の機械はときどき使用しないとメカニズムが不調になるからである。ところが電池とカセットをセットしてボタンを押したら、なんと正常に動作するではないか!

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 プラスチック部品は変色・劣化しているものの、金属部にほとんど錆は見あたらない。

 さすがは明るいナショナル、メイド・イン・ジャパン、けっして高級品とはいえぬ機械ものが30年以上故障知らずとはたいしたものだが、最近の日本の電機メーカーは元気がないようだ。

 それも当然の話であって、1980年代といえば、まだまだ使える電化製品を捨てて新品を買おうという時期だったと思う。もちろんムダといえばムダなのだが、そのムダこそがいわゆる経済成長を支えていたのだろう。

 いまはお先真っ暗、壊れなければ新品を買わない時代に入ったが、壊れても買わない(買えない?)という新時代は目前に迫っている。どうせ一億火の車、国家なんぞあてにはならぬ、自分で自分を守るためには、みんなで畑に野菜を植えて一汁一菜、負けられません勝つまでは、歯を食いしばって困難な時期を乗り越えようではないか。

 30年物のカセット・レコーダーを使って、"Come, come, everybody."と文科省推薦のピジン・イングリッシュのお勉強に励み、あっぱれグローバルな貧乏人になるもまたよし。

 -おいおい、その覚悟は立派だけど、スコッチはあきらめるのかい?

 -もちろんだとも。トリスがあるさ。

 -そのトリスも買えなくなったらどうするのだ?

 -ドブロクを作るに決まっているだろ。月夜の晩にムーンシャイニングさ。

 いかに貧乏をしても、人には捨てられないものがいくつかあるんだよなあ。愛はもちろんだが(笑)、アルコールもそのひとつである。 

 なおこの古いカセット・レコーダーも、たぶん二度と使いはしないだろうけれど、明るいナショナルの記憶のために保存しておくつもりだ。 

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Comments

おお・・・これは何とも懐かしい形状の物体が・・・

でもね、我が家にもあるんですよ。むろんこんなちっちゃい奴じゃあありませんよ。

デンスケってやつです。妻の父君の持ち物だったらしいのですが・・・もうそのことを忘れていそうだから、いっそ私のものに・・・(笑)・・・でも、それで鳴らすべき音源がいま波紋手元にはないんですよねえ・・・

Posted by: 三友亭主人 | February 04, 2016 at 23:09

乙山先生のほうから来ました。
なつかしいいものを見て
ビビビットきました。
それと、カジカの顔にも
激しく反応した次第です。

Posted by: しょうちゃん | February 05, 2016 at 19:15

>三友亭さん

 デンスケといえば高性能の小型録音機だから高級品ではありませんか。お宝ですので大切に保存されてはいかがでしょうか。

 デンスケで英会話の勉強をするのはもったいない(笑)。

Posted by: 薄氷堂 | February 05, 2016 at 22:31

>しょうちゃんさん

 いらっしゃいませ。

 乙山さんがお店をお持ちになるとは驚きました。近ければおじゃまするのですが、とても行けそうにはないし、コメントしそびれているうちに時機を失してしまいました。

 ところでカジカの顔、なかなかかわいいでしょう? ろくでもない政治家どもの顔よりも千倍はマシ、とは情けないかぎりですけれど。

Posted by: 薄氷堂 | February 05, 2016 at 22:37

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