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February 21, 2016

Daily Oregraph: 怒りの雪かき

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 -やられたねえ。雪だよ、雪。写真は小型の除雪機で歩道をつけてくれているところなんだが、かなり積もったことがわかるだろう。

 -そりゃお気の毒に。雪かきがあるから、低調なんていってる場合じゃないな。

 -そうなんだ。除雪車が通ったあとの雪の壁を見てくれよ。たっぷり三時間以上スコップを振り回したという、涙なくしては語れぬ話さ。

 というわけで、今日は湿って重い雪と格闘し、全身ボロボロ。この腹立たしさをどこにぶつけようかといったって、そりゃあ国民に災厄をもたらす悪人ども(だれとはいわないけど)しかないよなあ(笑)。

 先日税務署で確定申告に来たゴルゴ13から聞いた話では、このところ悪政にいらだつ貧乏人からの依頼が多くて閉口しているらしい。

 -おれもあんたに仕事をひとつ頼みたいのだが、豚の貯金箱を壊しても金は足りないだろうか?

 - ……(これ、さいとうたかを調ね)

 そんな物騒な想像をしたくなるような一日であった。

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Comments

おー、イベント発生ですね。
雪かきも楽しいのは
最初の10分だけですもんねぇ。(笑)

私なら確実にあさって
筋肉痛です。

Posted by: しょうちゃん | February 22, 2016 00:55

>しょうちゃんさん

> 雪かきも楽しいのは
> 最初の10分だけですもんねぇ。

 お言葉を返すようですが……雪かきに楽しい瞬間など断じてありませぬ(笑)。

 兵隊が塹壕を掘らされるようなものではないかと……

Posted by: 薄氷堂 | February 22, 2016 20:36

いやいや本当に物騒な・・・本来は、考えたくもなことなんですが

でも・・・ついつい・・ですな。

まあ、依頼人になりそうなのは我々のような貧乏人だけでしょうから、ゴルゴ13が動いてくれるような金額は当然準備できないでしょうね。

Posted by: 三友亭主人 | February 22, 2016 21:12

>三友亭さん

 いえね、もちろん想像の世界なんですけど(笑)、この種の願望は虐げられた日本の庶民の間に脈々と受け継がれていますよね。

 マイルドなかたちでは水戸黄門。「助さんや、ちとこらしめてやりなさい」というやつ。しかし水戸の爺さんの目的はしょせん支配体制の護持ですから(というよりも、支配される側としては、そう表現せざるをえなかった)、どうも物足りない。せいぜい啓蒙専制君主の役割だし、助けられたほうも「へへ~、ご恩は一生……」と、手もなく懐柔されてしまうところが情けないですね。

 眠狂四郎のように大奥に乗り込んで傲慢な女を丸裸にしたり、座頭市のように「てめえは生かしちゃおけねえ」といって、悪代官をバッサリ切り捨てたりするのは痛快ですが、それには円月殺法だの居合切りだの超人的な技術が必要だから、庶民にはちょっと無理。

 そこで登場したのが必殺仕掛人(?)。ゴルゴ13よりもリーズナブルな金額でうらみを晴らせるから、頼むんならこっちのほうでしょうか?

 ご安心ください。こちとら小心者ですから、まさか本当に仕掛人を頼みやしませんよ(笑)。

Posted by: 薄氷堂 | February 22, 2016 21:56

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