Daily Oregraph: クリスマス飾りの町?
車道歩道ともに除雪が進み、ずいぶん歩きやすくなったので、午前中に大樹町内を一時間半ほど散歩してみた。
この町は何度か車で通過したことはあるが、ゆっくり歩くのははじめてである。
十勝のほうが釧路よりも雪が多いからだろう、どこもたいへん要領よく除雪されている。釧路市内に目立つガタガタ路面はほとんど見当たらないのである。
そうはいっても、ところどころずいぶん滑るところがあるから、夏場のように大股でドンドン歩くというわけにはいかない。
さて、ここではまだ注意していなかった、画面左端のクリスマス飾りにご注目いただきたい。クリスマスツリーというほどのサイズではないが、(あとで確かめてみたら)メリークリスマスと書いてあるから、クリスマス飾りにはちがいない。雪かきをしているおじさんの近くにもひとつ見える。
大樹橋である。
あ、阿寒川。い、揖斐川。う、宇治川。え、江戸川。お、大井川……実は昨夜この橋の下を流れる川の名をど忘れし、必死に思い出そうとしたのである。まさか「ら行」とは気がづかず、結局ひらめいたのは今朝のことであった。
ぼくに限らず、固有名詞がすぐに出てこないのは老化の証拠だ。若い人には想像もつかないだろうが、これはなかなかの苦痛であって、ああ、このまま老いぼれていくのだろうか、という恐怖心さえ覚えるほどである。
れ、歴舟川。そうだよ、「れきふねがわ」じゃないか!
これぞ大樹町の誇る歴舟川である。一つ上の写真には、右側の欄干近くに「日本一の清流歴舟川」という看板が見える。
橋からこの川の写真を撮るのが、本日の散歩の目的であった。
大樹橋を渡って通りの向こう側へ行ったら、またしてもクリスマス飾りを発見。ここではじめて、クリスマス飾りがこの町の商店街の共同企画であることに気づいたのである。
ここにも……
こちらのお店にも……
お隣の広尾町が「サンタの町」を売り物にしているように、大樹町もクリスマス飾り(ツリー)の町として、いわゆる地域の活性化をねらっているらしい(もし見当ちがいなら、町民のみなさまにお詫びしなくてはならないが……)。
そのあとも少し町をうろついていたら、「駅前通」の看板がみつかった。
旧国鉄広尾線大樹駅の駅舎跡である。
廃駅になっても駅前通が残っているのは悲しいものだ。そういえば、北海道新幹線開業とやらで、ずいぶん浮かれているよなあ。
最後に道の駅でみつけた広域マップをごらんいただきたい。18日にぼくが走った道道を赤い矢印で示しておいた。
歴舟川を渡って501号線を通ったほうがよかったのだろうか? どっちにしても、二度と走りたくはないが……(笑)
Comments
>まさか「ら行」とは気がづかず・・・
日本語で語頭に「ラ行」が来るのは珍しいからですね。
「れきふねがわ」だって語頭の「れき」は「歴」の音読みですからもとはといえば中国語。
なかなか思いつかないのも・・・むべなるかな・・・です。
Posted by: 三友亭主人 | January 21, 2016 22:49
>三友亭さん
慰めてくださってありがとうございます(笑)。それにしても、ラ行とはねえ……
そこで一句。
雪の橋ラ行の川をながめけり
Posted by: 薄氷堂 | January 22, 2016 19:36