Daily Oregraph: 北埠頭パトロール
散髪して頭がスッキリしたところで、北埠頭を歩いてきた。頼まれもしないのに港湾パトロールとは、われながら物好きな。
これは突端(南側岸壁)の東側から撮影したもの。先日中央埠頭から撮影した写真を掲載したが、こうして現地に来てみると、古い倉庫の大半が姿を消してガランとした空間が広がっていることに、あらためて驚かされる。
しかも荒城の月のように涙を誘う景色ではなく、これから倉庫を建てるために新たに開発した用地のようにも見えるのは意外であった。
西側岸壁に接岸中の巡視船「そうや」。なかなかの美人である。
倉庫が取り壊される以前は、(絵になるかどうかは別の話だが)こういう引いた写真はもちろん撮れなかった。
一種の無国籍風景。町中の電柱はじゃまな存在だが、電柱あってこそ成立する景色もあるようだ。
生き残った倉庫を見る。いずれは消えてしまうのだろうから、大事な証拠写真である。やはり奇跡のように残った電話ボックスも忘れないでほしい(笑)。
倉庫の生命維持装置。取り外されたら一巻の終りである。
かつてはこの埠頭もにぎわい、巻取紙の積荷などもさかんに行われていたのだが、それを記憶している人もだんだん減ってきたのではないだろうか。そんなことを覚えているジジイを、人は土地の故老という。
え、おれのことかよ(笑)。
Comments
「そうや」ってなかなかきれいな船ですね。
「美人」という言葉がぴったりですね。
でも、私らの記憶の中では「ソーヤ」って音を聞くと、かつての南極観測船の「宗谷」のほうを思い出してしまいます。
Posted by: 三友亭主人 | December 02, 2015 23:08
>三友亭さん
デザインが秀逸ですね。船体が軍艦色ではなく白だから、いっそうスマートに見えるのだと思います。
Posted by: 薄氷堂 | December 03, 2015 09:34