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December 18, 2015

Daily Oregraph: 年賀状いくたび

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 カモがのんびり日光浴をしている。雌阿寒の雪も少ないようだ。

 こう暖かいと、大本営発表の温暖化二酸化炭素犯人説だの脱炭素社会なる標語(そんなことができるものか。この世は炭素だらけで、しかも炭素は生命の基礎だというのに)を鵜呑みにしたくなるけれど、まあちょっとお待ちなさい。万事利権の世の中、お上がそういうからには、裏で得をする連中がいるはずだと推理するのが市民的コモンセンスというものだろう。

 ちょっと想像力を働かせればわかるように、寒冷化のほうがはるかに被害甚大である。もし再び氷河期にでも入れば、人類は絶滅の危機に直面するだろう。人それぞれに考えはおありだろうから、もちろん押しつけるつもりは毛頭ないけれど、炭素よりもなによりも、当面はフクシマから出っ放しの放射能の心配をすべきだとぼくは思う。

 さてやっと年賀状の印刷が片づいた。紙送りの不調な某C社製インクジェット・プリンタをだましだまし使って、一枚ずつ手差しで印刷するものだから、何度も癇癪が破裂しそうになったことは申し上げるまでもない。

 ぼくは新聞をろくに読まないせいか、死亡広告を見落としたらしく、喪中はがきをいただいてはじめてお亡くなりになったことを知った方もいる。出状先を整理しながら、ふっと生前のお顔を思い浮かべるのが、信仰心に乏しいぼくなりの供養である。年賀状の季節はまた死について考える時期でもあるらしい。

 あと何回イライラしながら年賀状を印刷するかは知らないが、憎まれっ子世にはばかるぼくも、近い将来宇宙の塵に戻ることはまちがいない。もう少しの辛抱なのだから(笑)、回りのみなさまのご寛容に甘える次第である。

 苦沙弥先生の猫はビールに酔って死に、「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。難有い難有い」と言い残したけれど、ウィスキーに酔ってこの世を去るジジイは、気の利いたセリフを思いつくだろうか?

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