Daily Oregraph: 岩の上から消えたもの
今日も天気が悪く、散歩に出ようという気にはなれなかった。そこでまたしても古い写真から……
8月21日の記事(十勝港絵日記 岩を見る)と併せてお読みいただければ幸いである。
ほら、やっぱり祠があった!
今年の8月21日に撮影した写真を見ると、右手の岩の上にはなにもない。しかし記憶によればたしか小さな祠があったはずなので、ハードディスクをチェックしてみたら、やはりあったのだ(写真は2000年6月3日撮影)。
しかも記憶にはないものもいっしょに写っている。別の角度から撮影したもう一枚の写真を見てみよう。
2000年4月18日撮影。
謎の施設は陸上と電線でつながっている。当時は深く考えなかったけれど、場所的に考えて霧笛にちがいない。
念のためネット検索してみたところ、まさにそのとおり、正確には十勝港霧信号所である。ついでに岩の名称が烏帽子岩であることもわかった。この霧笛は2010(平成22年)3月19日に廃止となっているから、釧路港の霧笛が廃止になった時期とほぼ同じだ。
残念ながら烏帽子岩の祠が撤去された理由や時期は不明。たぶん厳島神社の祠と対をなすものだったと思うのだが。
ちょっと気になっていたことが確認できたのでうれしい。人間の記憶は頼りないものだから、やはりヘボでもいいから(笑)写真は撮っておくべきものである。
なお写真は二枚ともコダックの200万画素機(DC280J)で撮影したもの。発色に独特の派手さがあり、ユーザーインターフェイスに若干問題はあったけれど、表現力の豊かないいカメラだった。しかし画素数不足はいかんともしがたく、細部を確認しにくいのは残念。最近では携帯電話のおまけカメラでも画素数は十分だから、まことに隔世の感がある。
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