Daily Oregraph: 夢のあとに
ここは南大通り。
つまらん景色を見せるな、と叱られそうだが……たしかにつまらない(笑)。ありふれた公園と駐車場だけでは、かりに面積を百倍したって、とても金閣寺や清水寺にはかなわないだろう。
しかし2006年3月21日に同じ場所を撮影した写真を見ると、
ほらね、一味ちがうでしょう。
風格のある建物がひとつあるだけで、町はこんなにもちがって見えるという好例だろう。この建物、知人の路地に残っている廃屋によく似た様式で、屋根のかたちはそっくり同じ。いかにも北海道らしい建築だと思う。
画面の左に見える公園は、なんと「啄木ゆめ公園」というのだが、この建物とともに、その「ゆめ」なるものまで失ってしまったようである。
Comments
同じようなことは奈良でもちょくちょくありますね。
行政の方もそれが良かれと思っているのでしょうが・・・本当にそれでいいのって思うことも少なからずありますね。
感覚の違いってことだけで済ませられればいいのでしょうが、そこの何らかの利権がかんでいるとなるとね・・・
Posted by: 三友亭主人 | November 30, 2015 23:05
>三友亭さん
実際はしかたのないことだと百も承知はしているんですけど、味のある建物がどんどん姿を消していけば、景色が平板になり、町が無個性化していきますね。
Posted by: 薄氷堂 | December 01, 2015 07:40