Daily Oregraph: 釧路駅裏を歩く (1)
今回のスランプは長引いており、なかなか脱却できないけれど、腐っていてもはじまらないので、たまには場所を変えて散歩することにした。
旅人のあこがれ(?)釧路駅である。ふだん駅に用事はないから、ほんとうにひさしぶりだ。
今日の目的は釧路駅の北口(通称駅裏)なので、すぐに地下道へもぐる。
かつては薄気味の悪かった地下道も、いつだったか改修されてごらんのとおり、今ではちょっと洒落た空間である。
地下道を抜けたところ。
本日の散歩に地図を持っていかなかったのは失敗であった。先日せっかく記録の大切さに気づいたばかりだというのに、地図がなかったばかりに、写真を撮った地点のいくつかを特定できぬまま終ったからである。
次回のためにもと、簡単な略図を作成したのでごらんいただきたい。
注:「釧路駅裏を歩く (3)」で誤りを訂正し、地図もより詳しいものにしたので、併せてお読みいただければ幸いです。
この略図からわかるように、上の写真の正面には古道具屋さんがあった。2000年7月20日に撮った写真をお目にかけよう。
こんなの売れるのかしらと疑われるような、種々雑多な品物が店先に並ぶおもしろいお店であった。
釧路駅のホームの一部が見える。
パチンコ屋も廃業したし、この古道具屋通りもすっかりさびれてしまった。
いったん大通りに出てから向かう先はもちろん鉄北センター。
ここはすでに何度か記事にしたけれど、駅裏に来たからには無視できない路地である。昔の駅裏周辺の面影をわずかにとどめる場所の代表といったら、やはりここであろう。
駅裏もずいぶん変った。昔は見るからに怪しげな飲み屋が軒を連ねていたのだが、いつの間にか姿を消してしまった。昼間だから確認はできないが、鉄北センターの飲食店もかなり減ったのではないだろうか。
おお、まだ看板があるぞ。古くからある店ではないが、もうかなり以前からつづいているから、ちょいと驚いた。テレフォンじゃなくてテレホンというところに味がある。
鉄北センターは南北方向二筋の路地からなるが、途中に東西を結ぶ連絡路があるので、ちょっと通ってみよう。
ここで紅葉見物とはオツなものである。
画面右上に「東荘」という文字が見えることに、ぼくは今まで気づかなかった。実はこれこそ本日の散歩のハイライト、意外な発見があったので次回にお目にかけたい(引っぱって明日へつなげる作戦)。
飲み屋街は本来夜歩くべきものだ。それは百も承知しているのだが、最近は暗くなってから駅裏をうろつく気力が湧かないのである。
そこで2001年5月2日、まだ元気のある頃に撮影した夜の写真を掲載しておこう。写真左は鉄北センター、右は大通りをはさんで向い側のブロックにある飲み屋街である。
鉄北センターには(本日の記事には掲載していないが)まだ「千草」が健在であり、写真右の「ユー&ミー」と「スナック 多聞」も当時と同じ場所(明日お目にかける予定)に残っているので特定できた。
入れ替わりの激しい飲み屋街は特にそうだが、せっかく写真を撮っても、きちんと記録しておかないと、手がかりがなくなれば場所を特定できなくなる。地図に店名をメモするくらいの周到さがなければ、とても論文は書けないだろう(笑)。
鉄北センターの西口から外に出る。次回はいかがあいなりまするや、乞うご期待。
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