Daily Oregraph: 老塀は倒れず
朝にはぴたりと風がやみ、裏庭へ行ってみると板塀は無事であった。被害といえば、腐食の進んだ物置の引き戸が二枚、家の壁に倒れかかっていたくらいである。
本州の友人から台風見舞いの電話があり、どうもぼくが吹き飛ばされたんじゃないかと思ったらしい。心配してくれるのはうれしいけれど、なあに、こちとら板塀ほどボロじゃないさ。
海辺近くのあるお宅では、お気の毒にも古い板塀が半分以上倒れていた。わが家の塀が倒れなかったのは運がよかったとしかいいようがなく、別に主の日頃の精進がいいわけではない。
午後からは風が少し強まったけれど、波は思ったほど高くはなかった。明日の予報は晴れである。
見るたびにふしぎに思うのが、知人の路地に古くからあるこの廃屋だ。北海道様式の建築としては今や貴重なものだが、すっかり傾いて見る影もない。
いつ倒壊してもおかしくないけれど、たび重なる強風にも耐えてしぶとく残っている。わが身を見る思いがしないでもない(笑)。
足長おじさん。この手の写真を撮るには最高の季節である。
東の空に中途半端な虹を見ながら散歩を終える。マンネリもいいけれど、たまには変化も欲しいし、さて明日はどうしようか?
Comments
おやおや、影の写真を見た時には薄氷堂さんがえらく大きくなられたと思ってしまいましたよ。
Posted by: 三友亭主人 | October 09, 2015 21:39
>三友亭さん
なんの細工もしていませんから、足の長さは掛け値なしです。
しかし全体の割合からして、脳味噌が異常に少なく見えるのは難点ですね。
Posted by: 薄氷堂 | October 10, 2015 09:52