Daily Oregraph: 抜けた話
今日は昼前に郵便局とコンビニへ行っただけ。帰りがけに港町岸壁へ寄って生存証明写真を撮影した。みなさんご熱心だが、釣れるのかなあ?
『自由論』はやっと80頁にたどり着いた。さっぱり進まない理由のひとつにミスプリントがある。今やインターネットで簡単にテキストを入手できるのはありがたいのだが、むやみに内容を信頼するとひどい目に会うから要注意である。
小説ならともかく、この種の論文の場合、誤解があってはならない。できれば複数のテキストを参照したほうがいいと思う。
本日出くわした誤植は4箇所。ひとつは 'of' の脱落で、意味がわかるようなわからないような、ヘンテコな文章になっていた。
二つ目は 'of' が 'or' に化けており、これには閉口した。一応文章としては成立するのだが、論理的におかしいのである。別のテキストを参照して解決するまで余計な時間を食ってしまった。
三つ目と四つ目はどちらも 'often' が 'of' になっていた。こういうのはすぐにおかしいと気づくから、まだ罪が軽いほうだろう。
こういう場合はどう対処すべきだろうか? ぼくの経験から申し上げると、
1. まずおのれの頭を疑え。つまり常に謙虚であれ、ということだ。
2. 次に意味がわからなくともあきらめずに誤植を疑え。前項にもかかわらず(笑)、自分がそんなにバカなわけはないと思いなおすのである(そうでなければ生きてゆけるものか)。
かくしてバカと利口の間を行ったり来たりしているうちに日が暮れる。日が暮れると一杯やりたくなる。一杯やると面倒な文章を読む気が失せる。先へ進まないわけだよ。
Comments
まあ、いつも自分の頭は疑ってますなあ・・・
単に自信がないせいですが。
ところで・・・今度は台風がそちらに向かっていますね。
ご用心の程を・・・
Posted by: 三友亭主人 | October 07, 2015 05:55
>三友亭さん
この手の文章は息が長く、関係代名詞がいくつも入り組んでいたりしますから、日本語にしようとすると無理に無理が重なって、翻訳を読むとかえってわかりにくくなり、読む気が失せてしまうという悲劇も生まれるわけです。
頭の体操にはいいけれど、自分のおつむの悪さを思い知らされますね。
もういっぺん久延彦さんにお参りしなくちゃ(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | October 07, 2015 07:19