Daily Oregraph: 裏庭画報 ハキダメギク
冬も間近になり、裏庭に咲いているのはこの花くらいなものだ。たいへん小さく、目立たない花である。
ハキダメギクだろうと思うが、これと酷似して区別のむずかしいコゴメギクというのもあるらしい。舌状花の冠毛の有無で見分けるというのだが、これほどアップで撮ってもよくわからない。いずれにしても、熱帯アメリカ原産の帰化植物である。
掃溜菊と命名したのは牧野富太郎博士だが、「3裂した小舌状の花冠は5個、汚白色だが星の光のようでよく見るとうつくしい」とお書きになっている。それならもちっとマシな名前をつけてあげればよかったのに(笑)。
ナナカマドの実は先日の暴風ですっかり吹き飛ばされてしまったが、バラの赤い実は健在である。まだ青い実のほうが多く、見ごろはこれからだろう。
白バラの花はきれいだけれど、あまりにも枝がはびこるので、数年かけてバッサリ切り払ったのに、まだしぶとく生き残っている。この種の植物は、よくよく考えてから植えたほうがよさそうだ。
植物に魚類という取り合せはちょっとおかしいけれど、ついでだから、今夜のごちそうを。スーパーでスケソウダラを二尾お買い上げ。鍋にして食うのである。
先に希望の見えぬ世の中にしておきながら、「一億総活躍」などというずうずうしい(しかもセンスのない)ことを平気で抜かす政権がのさばる、まことに情けない世の中だから、せめて安くてうまいものを食って元気をつけようというわけだ。
Comments
ハキダメギクとはまたなんともかわいそうな名ですね。
植物・・・いや、他のものでも・・・他に名前の付けようが無かったのかと思うようなかわいそうな名前のやつがありますよね・・・イヌフグリとか・・・
鱈(もちろんスケトウダラ)は・・・先日鳥取のものが手に入って早速鍋にして温まりました。そちらの方ほど安くはないですが、こっちのレベルで安く楽しめる魚です。
Posted by: 三友亭主人 | October 17, 2015 19:52
>三友亭さん
> 先日鳥取のものが手に入って
おお、それはよかったですね。うまかったでしょう。みかけによらず(?)、とても上品な味ですものね。
Posted by: 薄氷堂 | October 17, 2015 21:26