Daily Oregraph: 九月の終りに
いよいよ九月も今日で最後、ひさしぶりに知人の浜に降りてみた。だれもいない。
浦の苫屋の秋の夕暮。
今月は数日さぼったけれど、準ブログ強調月間(?)としてはまずまずか。だけど明日からはもう十月だよ。いやだなあ、年を取るのは。
『自由論』は42頁にたどりついた。とても小説のようなわけにはいかず、やっと文章の呼吸がつかめてきたところだ。A4の用紙に印刷して109頁といえば、そう長い論文ではないけれど、ミル先生は神童がそのまますくすく成長したという大秀才だから、頭の悪いぼくなんかは、ついていくだけで精一杯である。
なるほど議論に徹底するとはこういうことかと恐れ入った。鉄壁の構えである。自分のいいかげんさを叱られているような気がする。こういう叡智に溢れる書は、もっと若いうちに読んでおくべきであったと反省しているうちに、日は暮れるし年も暮れる。
人は反省しつつ老いぼれるものと知った。悲しくてとてもシラフではいられない(笑)。
Comments
>もっと若いうちに読んでおくべきであったと反省
そんな本が・・・結構ありますよね。
だいたい最近は2~3ページめくっただけで、そのまま寝ている自分に気が付く事がしばしば・・・
いくらでも読める時期があったはずなのに・・・その時も飲んだくれてました・・・はは・・・今と変わらない。
Posted by: 三友亭主人 | October 01, 2015 22:50
>三友亭さん
反省の度合いと酒量は正比例するという法則はなかったですかね(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | October 02, 2015 18:30