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August 31, 2015

Daily Oregraph: 港のアザミ

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 ひさびさに南新埠頭の東側に来てみたら、無造作に置かれていた各種のガラクタ類がかなり整理されているように見えた。たぶん配置し直したのだろう。

 その分だけ混沌の美(?)が失われ、興味索然として帰ろうとしたとき目にとまったのがアザミである。

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 場所が場所だけに、かえって花が引き立って見えるような気がした。

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 たぶんエゾノキツネアザミであろう。スッキリとしたいい花である。

 あそこにも咲いている。ここにも咲いている。どうしてこの場所にまとまって咲いているのか不思議なくらいだ。

 ぼくみたいに散文的な男でも、野の花には心を惹かれることもある。しばらくさぼっていた植物観察を来年から再スタートしてみようかとふと思った。

 八月の終りを花で締めくくったのは、ぼくにしては上出来かもしれない。

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August 30, 2015

Daily Oregraph: 斜陽の道

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 17時16分。ほんとうに日が短くなってきた。本日の日没は18時02分である。

 画面左下の赤い光の玉はゴースト。インチキ霊能者のいう浮遊霊ではない。レンズフードをしていても、こんな撮り方をしたら写ってあたりまえ。

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 今日の最高気温は20.2度。しかし太陽の力は偉大なるかな、歩いているうちに、だんだん汗ばんできた。

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 知人の猫は二匹お揃いだったが、いかんせん位置が悪い。いいタイミングを待とうかとも思ったが、バカバカしいからやめにした。散歩に邪念は禁物である(笑)。

 12万人が国会を包囲したという。まさに空前の出来事だけれど、相手は堅気の連中ではないのだから、たとえ50万人のデモを前にしても、法案を強行可決するつもりだろう。斜陽の国日本に日はまた昇るか?

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August 29, 2015

Daily Oregraph: シンプルな話

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 日帰りで十勝港へ。ひさびさに郵船のファンネルマークを見る。数あるファンネルマークの中でもこのデザインは際立ってシンプルかつ美しく、やはり傑作というべきであろう。

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 本船の船上セキュリティ・チェックポイント。このデスクはいささかシンプルすぎるような気がする。もう少し色気が欲しい。船長にアドバイスしておけばよかった(笑)。

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 帰り道に撮った牧草ロール。北海道ではめずらしいものではないが、今が最盛期なのだろう、あちこちでたくさんみかけた。ここよりもロールが大量に並んだ場所もあったけれど、撮影しようかどうか迷っているうちに通過してしまったのは残念だ。

 牧草ロールもまたシンプルそのものだけれど、その配置によっては偶然のおもしろさがある。フィルムには黒が多いようだが、白や白黒の縞模様もある(以前縞模様の牧草ロールの写真を見せた麦穂亭曰く、「でかいカボチャやなあ」と)。

 白と黒ならオセロができそうだ……などとバカなことを考えるぼくの頭も相当シンプルにはちがいない。

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August 28, 2015

Daily Oregraph: ロンドン版味噌買い橋

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 -さあ、みなさん、今日は教科書を閉じて、紙芝居ですよ。

 -わーい、どんなお話ですか、先生?

 -イギリスの味噌買い橋のお話です。

 -へえ……? でも、どうしてサンマの絵が最初に出てくるんですか?

 -それにはいろいろ事情があるのです。君たちも大人になればきっとわかります。

 そういって先生が話しはじめたお話の出所は昨日の記事と同じ。正確な題名は「スウォファムの行商人」、まだロンドン橋の上に木造の家が建ち並んでいた頃(1832年以前)の話である。この話は東洋から西へ伝わったものらしい。

 では、はじまり、はじまり。

 昔ロンドン橋の上に端から端まで店が建ち並び、そのアーチの下に鮭が泳いでいた頃のこと、ノーファクのスウォファムに貧しい行商人がおった。暮らしを立てるのに苦労して、荷を背負い足元には犬を従えてとぼとぼ歩き回っておったから、一日の仕事が終ると、やれうれしやとばかり座りこんで眠るのであった。さてある夜のこと、夢にロンドンの大きな橋が現れて、そこへ行けばいい知らせがあるぞという声が聞こえた。男はそんな夢など取り合わなかったが、次の晩も同じ夢を見たし、三日目の晩にもまた見た。

 そこで男は「こりゃあどんなことになるか、試してみねばなるまい」と考えて、ロンドンへ向かってテクテク歩いていった。長い道のりだったから、大橋の前に着いて左右に並ぶ高い家々を目にし、川の流れや行き来する船を垣間見たときには実際ホッとしたのだった。男は日がな一日橋を行ったり来たりしたが、これはということをなにも耳にしなかった。そこで翌朝もう一度橋に立ってじっと見てから、あらためて端から端まで行ったり来たりしたのだが、なにも見なければ聞きもしなかった。

 こうして三日目になり、またしても橋に立って眺めていると、すぐ近くの店の主人が男に声をかけた。

 「あんた、なんでそうボーッとして突っ立っていなさる。なにか売り物はないのかね」

 「なにもありませんので」

 「そんなら施しものを乞いなさらんのかね」

 「いや、食っていけるうちはまだ」

 「じゃあ聞くが、あんたなんでここにいなさる。どんな用事がおありかね」

 「実を申しますとな、ここに来ればいい知らせがあるという夢を見まして」

 これを聞いた店の主人は大笑いした。

 「なんと、そんなばかげた用事で旅に出るとは、あんた、途方もないたわけじゃて。いいかね、田子作どん、そりゃわしだって夜には夢も見るし、ゆうべなどはスウォファムへ行った夢を見ましたぞ。まったく知らん土地だが、たしかノーファクだったか。なんでもわしは行商人の家の裏手にある果樹園にいて、そこには一本の大きな樫の木がある。わしがその木の下を掘ると、たいした宝物が出てくるのさ。だがこのわしが、そんな夢を真に受けて、はるばるしんどい旅をするような馬鹿だとお思いなさるかね。とんでもないこった。知恵のあるもののいうことを聞きなされ。国に帰ってご商売に励むことだ」

 それを聞いた行商人は一言もいわなかったが、内心大喜びで国にとって返し、大きな樫の木の下を掘ってみると、莫大な財宝がみつかった。男は大金持になったが、それを鼻にかけて務めを忘れることはなかった。スウォファムの教会を建て直した男の死後、町の人々は、荷を背負い足元に犬を従えた行商人の石像を教会の中に建てたのであった。それが嘘でない証拠に、石像は今でも立っている。

 -どうでしたか、みなさん。

 -その行商人のおじさんはえらいと思います。お金持になってもみんなのためにお金を使ったんですから。

 -そうですね。どこかのえらいお人は「貧乏人は成功した金持をうらやむな」といいましたが、だれもそんな冷たい心の人の石像を建ててはくれませんよね。将来お金持になっても、みなさんは決しておごった気持になってはいけません。

 -はーい。

 あれれ、文科省推薦の道徳の時間になってしまったようだ。おかしいなあ(笑)。

【追記】

 地図で確かめたところ、ノーファク州(Norfolk)のスウォファム(Swaffham)からロンドンまでは直線距離で約160キロ。昔の人は健脚とはいえご苦労なことだ。無駄足にならなかったのはなによりである。

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August 27, 2015

Daily Oregraph: カッコウを囲う話

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 こうもネタ切れではどうしようもない。写真を撮ったまではいいけれど、話のこじつけようがないのである。

 そこでイギリスの昔話から小話をひとつ(長いのはしんどいからね(笑))。

 舞台はゴータム(Gotham)という有名な阿呆村。マザーグースにも登場するので、拙訳をご紹介しておこう。

   たわけ村の知恵者が三人
  お椀に乗って海へ出て
  もちっとお椀が丈夫なら
  おいらの歌も続いたに


 さて今日のお題は「カッコウを囲う話」であるが、けっして駄洒落ではなく、原題が Of Hedging a Cuckoo だから、忠実な訳なのである。

 昔ゴータムの連中がカッコウを飼って一年中歌わせようと考えた。そこで町の真ん中にぐるりと丸く垣根をめぐらせた。カッコウを一羽捕まえて垣根の中に入れると、「年中そこで歌うだぞ。さもなきゃエサも水もやらねえぞ」というた。カッコウは垣根の中にいることに気がついたとたんに飛び去った。「あのくそったれめ!」とみんなはいうた。「垣根の高さが足りなかっただ」 -More English Fairy Tales(研究社出版 英米児童文学選書 6 昭和49年第3版)より

 なんとなく「死ぬまで働け」という、どこぞのブラック企業を連想させる話だが、滅私奉公などとんでもない、そりゃカッコウでなくたって逃げ出すだろうよ。悪知恵が働くようでもバカはしょせんバカという教訓(?)。

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August 26, 2015

Daily Oregraph: 歯抜けな話

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 写真は北埠頭直線部。漁船がたくさん接岸し、なかなか活気のある景色であった。

 しかしこっちは歯を抜いた帰り道だったから、冴えない顔でシャッターを切るのであった。ブログ強化月間でなければ、写真なんぞ撮らなかっただろうと思う。

 -あと一月早ければ抜かずにすんだのにねえ。

 -はあ、そうですか……

 だけど今さら仕方がないので、本日麻酔を注射されて一本抜歯したわけだ(まだ口がシビれている)。

 -今日はお風呂と酒・タバコはだめですよ。

 ああ、さっさと寝るしかないか。つまらない人生である。

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August 25, 2015

Daily Oregraph: 本日の定期航路

 ひさびさの好天に誘われて、定期散歩航路に乗り出した。まだ午後五時なのにかなり日は傾いており、だんだん日没が早くなってきたようだ。

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  まるでわが身を見ているような枯れ具合である。そういえば裏庭のサヤエンドウも急速に枯れはじめてきたし、秋だよなあ。

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 (たぶん)ホソバウンランの小群落。ちょっと地味で、はかなげな花である。近所にこれほどまとまって咲いているとは知らなかった。

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 マンネリ地帯に突入すると、めずらしく通行人に出会った。このあたりはとにかく人通りが少ないのである。

 遠くに例の「てこ扱室」が見えてきた。

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 知人の浜に人影は見あたらなかったけれど、カモメが群れていた。釧路のカモメは大型で、一見の価値あり。

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 線路に輝きが戻っている。そろそろ石炭の船積みがあるんじゃないかと思う。

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 例によって例のごとく知人の眠り猫。すっかりなじみになったものだから、こいつを見かけない日はなんとなく不満が残るのだ。いつもこっちをてんで無視する不敵な面がまえが気に入っている。お互いにへそ曲がりなのである。

 さて毎日どうでもいいことを書き散らしているにはワケがある。先月は「やた管ブログ」の中川さんがブログ強化月間を実行されたことに感銘を受け、今月はぼくが勝手に(笑)引き継いだのである。来月の月番は三友亭さんか?

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August 24, 2015

Daily Oregraph: 開いた口が……

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 ぼくは高くてうまいものは敬して遠ざける主義だけれど、安くてうまいものならいつでも大歓迎である。

 大本営発表によれば、景気はゆるやかに回復しているのだそうだが、そこはそれ、敗退を転進と強弁するのたぐいで、この期に及んでみっともない。庶民は長期不況であることをとっくに身に沁みて知っているのだ。

 そこでスケソウダラの出番である。彼らのつぶらな瞳をごらんあれ。うまいから食べてねと訴えかけているのだが、あの眼でウソをつくはずがない。しかも一尾97円。

 さっそく二尾買い求めて、晩に鍋にして食いましたよ。うまい! 最後に冷飯を投入して煮ることしばし、上品な出汁が沁みて、あまりのうまさにウットリとしてしまった。97円の千両役者である。

 茶の間のTVで株が暴落したというニュースを聞いて、株なんぞ持ち合わせていないぼくは思ったね。ざまあみろ。だからいわんこっちゃない。

 しかし……株に注ぎこんだ巨額の年金はどうしてくれるんだ? タラも呆れて、開いた口がふさがらないそうな。

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August 23, 2015

Daily Oregraph: 15年前の春の湯付近

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 2000年8月13日撮影。当時なんでこんな写真を撮ったものか自分でもわからないけれど、15年後にあらためて見直すと、なんとなく先見の明(?)があったような気もしないではない。

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 こちらが本日撮影したものである。一見たいしてちがいはないようだが、やはり15年もたつと変化はあるものだ。

 画面左から見ていこう。

 まず目につくのは、左端に見える薬局(化粧品や文房具も扱っていた)が姿を消したこと。建物が取り壊されたのは今年である。このお店は子供の頃からのなじみであった。

 春の湯は健在。その右隣に見えるのは小さなパン屋さんで、こちらは15年前にはまだなかった。

 古い写真ではそれから何軒か先に商店の看板が見える。ながらく駄菓子屋を営んでいたおばさまが数年前に亡くなって以来、お店は閉められたままだ。

 通りの向かい側へ目を転ずれば、コンビニの看板がなくなっている。このコンビニは短命だったと記憶している。ぼくの住んでいるせいでもあるまいが(笑)、この地域は購買力が低いのかもしれない。現在は「珈琲豆」のお店が営業中である。

 このように中心街から外れた眠ったような場所でも、いつの間にか景色は変る。今から15年後にはどうなるか、興味津々ではあるが、さてそれまで生きていられるかどうか……それが問題だ。

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August 22, 2015

Daily Oregraph: 裏庭画報 まめに読書

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 小雨の中裏庭へ行くと、今日もまたサヤエンドウがぶら下がっていた。

 五月の上旬に種をまき、実がなったのはたしか七月の半ば頃であったと思う。ごらんのように茎が枯れはじめ、そろそろ収穫も終りに近づいたようだ。サヤをもぐ作業には、まるで宝探しをしているような素朴な楽しみがあるので、来年も栽培するつもりである。

 一日中冴えない天気だったから散歩には出なかった。そのかわり読書ははかどり、『デイヴィド・コパフィールド』も半ばを越した。ずいぶんスローペースのようだが、仕事に出た日はめったに本を開かないので、まあ、こんなものだろう。

 結婚を間近に控えたエミリちゃんの身に事件が起こった。最初から読み進めた読者にはある程度予測のつく展開ではあるが、この先どうなるかまではわからない。ディケンズさん、あの手この手で読者を引っぱる手際はたいしたものである。

 あらかじめ伏線を張って、いくつか謎を残しておくと、それが気になって先を読みたくなるのは人情である。そのプロのわざを応用すればいいのは承知しているけれど、新聞の連載小説風にでもしなければ、ブログで実践するのはむずかしいだろう。どなたかお試しになってみてはいかが?

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August 21, 2015

Daily Oregraph: 十勝港絵日記 岩を見る

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 広尾漁港の防波堤外にある岩と、昨日撮影した港の小さな神社の位置関係を知っていただこうと、昼休みに広尾鼻へ。この町は何度も訪れているから、多少は土地勘があるのだ。

 標柱には「記念物 旧跡 広尾鼻」とある。丘の鼻先という意味なのだろう。あるいは端(はな)に通ずるのかもしれない。

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 防波堤外の岩と、矢印で示した社(これも小さな岩の上にある)とは、ほぼ一直線上にある。その左手にある大きな岩も人目を引く。

 以下の写真はすべて昨日撮影したものである。

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 これが神社。模型のように小さな祠である。

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 小なりとはいえ厳島神社。二見岩というのは二見浦を連想させる。ひょっとしたら防波堤外の岩とこの岩は夫婦岩の親戚でもあろうか。だとすれば防波堤はヤボな存在かもしれない。

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 ついでだからもう一つの岩も見物しよう。

 初めて見たらビックリすることうけあい、なかなかの奇観である。近くで見るのはこれが二度目だけれど、やはりフーンと感心してしまった。

 樹木ならバッサリ伐られてしまったはずだが、じゃまな岩が破壊されなかったのは、単に工事が大変だったからか、それとも景観保護のためか、あるいは神罰を恐れてのことか(笑)、機会があったら地元の方にお聞きしてみたい。

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 あまりにも感心したからアップで一枚。なかなかの風格があるから、ぼくとしては神罰恐怖説を採りたい。

 今日の絵日記は広尾町観光協会にも協力できたし、きっと先生もほめてくださるだろう。

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August 20, 2015

Daily Oregraph: 十勝にも秋の風

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 十勝港では、あちこちの岸壁で町民の方が釣りを楽しんでいた。どうやらアキアジ釣りらしい。

 秋味を釣るからには、もう夏ではない。実際上天気だったにもかかわらず、最高気温は23.1度(戸外で実測したら24度ほどあったが)。

 さすがに閉め切った車内は暑いけれど、車を日陰に停めて窓を開けると、涼しい風が入ってホッとする。おかげでノートパソコンを広げて仕事することができた。

 先日ちょっと触れた港の小さな神社などを撮影したので、明日釧路に戻ったら、いくつか写真を掲載する予定である。

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August 19, 2015

Daily Oregraph: 空定めなきけしき

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 母のお供をして病院へ行ったので、待ち時間に散歩をしようと思い、出世坂を下るつもりだったが、相変わらずのぐずついた空模様である。小雨がぱらついていたのでやめにした。

 なおこの坂、酔って帰宅する途中に上ると、かなりしんどい。この頃では一度小休止を取るのがふつうになってしまった。スパゲティの大盛りも食えず、坂は一気に上り切れず、まったくイヤになってくる。

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 しかしせっかく外へ出たのだから、幣舞公園から幣舞橋にレンズを向けた。コンパクトデジカメなのに、望遠端にするとここまで写るのは驚きである。

 観光客らしいご夫婦の歩く姿を見て、ぼくもふと旅に出たくなった。こちらから行くのならやはり本州方面だが、旅行をするのにわざわざ真夏のカンカン照りを選ぶ物好きは少ないと思う。秋か春だろうなあ。いや、案外冬も悪くはないか。

 美食は求めない。もはや興味もなければ食欲もないのである。さすがに蚤虱馬の小便はご免こうむりたいが、宿も贅沢はいわない。最高のおもてなしには値せぬ貧乏人ゆえ、朝になったら女中さんに箒で掃き出されてもいいと思っている。

 ぐずぐずしていると、いずれ食欲だけではなく脚力まで衰えてしまうだろう。歩けるうちに歩くにかぎる。

 -で、いつ?

 -さあねえ。

 -どこへ?

 -どこにしようかねえ。

 とまあ、心定まらぬけしきなのである。

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August 18, 2015

Daily Oregraph: 雨の日には熱々の料理を

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 朝から雨。予報では明日の朝まで降りつづくというので、気晴らしのため昼食には外でスパゲティを食べた。こんな日に家にこもっていては体が腐ってしまいそうな気がしたからである。

 写真のスパゲティは釧路市民にはおなじみの一品。熱した鉄皿に盛られてくるから、最後まで冷めないところが値打ちである。かつてはこれの大盛りをペロリとたいらげたものだが、もうダメ、年は取りたくないものだ。

 食事といえば、本日はデイヴィド君が旧知のミコーバ夫妻とかつての学友トラドルズ君を部屋に招いて、ディナーを共にする場面。しかしせっかくのディナーも料理の出来が悪く、一同ガッカリ、特に骨つきのマトンの脚は生焼けでとても食えたものではない。

 急場を救ったのが異才ミコーバ氏の提案である。世にデヴィル(悪魔ではなく、スパイスを効かせてあぶった肉など)ほどうまいものはめったにないのだから、手分けしてそいつをこしらえようというのだ。

 そこでトラドルズ君がマトンをスライスする。ミコーバ氏がそいつに胡椒、マスタード、塩、唐辛子をまぶす。デイヴィド君がそれを焼き網にのせて暖炉の火であぶる。ミコーバ夫人が小鍋で熱々のキノコ・ケチャップ(ソースの一種)を作る。イギリスの料理は一般に不評だが、これを読むとなんだかうまそうに思えてくる。

 焼き上がった肉を一同腕まくりしてほおばる……とまあ、お上品な上流家庭ではありえない、こういう滑稽な場面を書かせたら、さすがディケンズは達者なものである。おおいに当時の読者の共感を誘ったにちがいない。

 さて8月4日の記事でご紹介した「てこ扱室」について、石炭のプロであるスコップさんが貴重な情報をお寄せくださった。コメント欄に埋もれてしまうのは惜しいので、ここに転載しておこう。

 やっとわかりました「てこ扱室」。 奥にあるポイント(分岐)を手動で切り替えるリレーの小屋です。 ジーゼルの運転手さんに聞きました。 隣の箱は油が入っていました。

 スコップさん、どうもありがとうございます。これで夜ぐっすり眠れそうです(笑)。

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August 17, 2015

Daily Oregraph: 裏庭画報 秋の色

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 この花を見ると、秋だなあと思う。ぼくは園芸種の大輪の菊よりもこういうのが好み。

 エゾノコンギクだろうと思うのだが、写真図鑑とはほぼ一致しているのに、北海道植物図譜では葉の縁のギザギザがもっと深く鮮明である。裏庭にはそのギザギザ・タイプも同居しており、あるいは同じ仲間に見られる変異なのかもしれない。

 今日は遊びに出かけなかったので、読書が少しはかどった。初恋の相手エミリちゃんは縁づいてしまったが、デイヴィド・コパフィールド君は最近別の女性に一目惚れしたらしい。

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 Dora嬢である。どことなくエミリちゃんに似ているのは画家の好みを反映したからであろう。秋の花のごとき楚々たる美人だと思う。

 たちまち恋の虜になったデイヴィド君は、

 What a beautiful name!

と感嘆し、彼女は人間を超えた存在だと手放しでほめるのだが、ドラだよ、ドラ(正確にはドーラ)。

 ドラえもんやドラミちゃんの顔がちらついて、どうにも弱ってしまう。しまいにはデイヴィド君の顔がのび太君に見えてしまうは、ホリエモンまで連想してしまうは、すっかり閉口してしまった、ああ!

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August 16, 2015

Daily Oregraph: 尻羽岬行

 酔っ払って忘れしまったかと思いきや、T君がちゃんと覚えていたので、尻羽岬までドライブとしゃれこんだ。

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 ひさびさに知方学(チポマナイ)に来てみれば、なんだか感じがちがう。

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 こちらが2012年7月5日に撮影したもの。鉄柱についたおまけのような標示が尻羽岬への道を示している。

 このあと、鉄柱を切断して下だけ残し、そこへ立派な(?)標識を取り付けたものらしい。たかが鉄柱一本のあるなしで、ずいぶん景色がちがって見えるものだと感心した。

 (あとで気づいたのだが、新しく鉄塔が建っている)

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 -ほら、なんにもないだろう。

 -うん、ない。

 このなにもなさかげんは実にいさぎよく、気持がいい。「尻羽岬を見てから死ね」とぼくがいった意味は、ちゃんと彼にも伝わったようだ。

 尻羽岬については過去何度も取り上げたから、写真を多くは掲載しない。このアングルだと、霧がかかっていなければ、沖に大黒島が見える。

 実はこの写真にもかすかに写ってはいるのだが、じっと心眼を凝らさねば見えないかもしれない。あなたの眼では、たぶん……

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 このあたりは海風が強いせいか、植物の種類はさほど豊富ではない。本日もっとも目立ったのがこれ。盛りを過ぎたものがほとんどだけれど、トウゲブキであろう。

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 ガッカリしたのが岬の突端にある枯木だ。ここを訪れるたびにだんだんみすぼらしくなってきたのは知っていたが、とうとうこんなにみじめな姿になってしまった(写真上は2008年10月12日撮影)。よい目印だったのに残念である。

 T君は「君がなにか植樹したらどうだ」というのだが、まさかそうもいかないだろう(笑)。

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 駐車場へ戻る途中から次第に空が晴れてきた。

 テントの主は、たぶんもう一台の車の方であろう。松本ナンバーであった。天気がよければ、夜は満天の星をごらんになれるにちがいない。

 昼食は尾幌ラーメン。T君がご馳走してくれた。こうして毎日遊び暮らせればいいのだが……(笑)

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August 15, 2015

Daily Oregraph: 信仰薄きものなれど

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 ぼくは神仏を頼まぬ不信心者ではあるが、お盆という習慣の力は侮りがたく、母を連れて、朝一番でお寺に行ってきた。こんなバチあたりな男でも、敗戦の日には死者に思いをいたすものである。

   ことばは飛び立っても心は地にとどまる。
  心のこもらぬことばはとても天には届かぬ。
              -『ハムレット』第三幕第三場より


 首相談話なるものを読んでみたら、あれれ、「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない」のだそうだ。時代錯誤のウルトラ好戦派だと思っていたら、いったいどうしたのだろう。心にもないことをいうからには、彼自身ではなく、損得勘定をしただれかの強い意志が働いているにちがいない。

 つづいて「植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない」といったのはえらい。日本もアメリカの属国支配から訣別し、占領軍(実質はそうだろう)の基地を取り上げて、「(美しい)日本を取りもどす」覚悟とみえる。それなら左も右もなく、沖縄県民はもとより、多くの国民が歓迎するにちがいない。え、ちがうの?

 さらに「我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し……」なんだそうである。よくもまあぬけぬけと歯の浮くようなことを、いや失礼、立派だなあ。

 いつも申上げるように、ぼくだってあまり政治向きの話はしたくない。しかし国民の自由や人権をそこなう無茶苦茶な法案を成立させようというのだから黙視できない。主権在民の憲法のもとでは「民益」に反する行為はゆるされないからだ。まして知性も徳も欠如した一人物の愚かな「確信」になど一文の値打もない。いまは人に嫌われてもいいから態度をはっきり表明すべきときだと思うのである。

 世に完璧なものなどあるはずもなく、現憲法だって完全なものとはいえないだろう。絵に描いた餅みたいな条文もないではない。しかし大日本帝国憲法よりはるかにマシであることはまちがいないし、戦争屋の策謀に対する一定の歯止めとして機能していることは否定できないと思う。

 憲法の規定に従って議員になった連中が、ほかならぬ憲法自体を無視するようでは、資格なしといわれてもしょうがないだろう。最高法規をないがしろにしておきながら、次々と悪法をこしらえて、国民にそれらを守れというのは道理が通らない。

 戦後最低最悪のトンデモ内閣を打倒せよという運動が、必ずしも立場を同じくしない広範な人々の間に澎湃としてわき起こったことを歓迎したい。とにかくこのまま内閣に暴走されては、国内外を問わず、先の戦争で命を奪われた多くの人々が浮かばれない……そう考えるのは人間として自然の情だと思うのである。

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August 14, 2015

Daily Oregraph: 15年前の北大通り

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 夕方散歩に行きたかったのだが、雨になりそうだからよした。こんなこともあろうかと(笑)、15年前に撮っておいた写真を再利用することにした。

 2000年8月5日。港まつりの踊りパレードである。ふだん人混みを敬遠するくせに町へ出たのは、たぶんこの頃購入したカメラの試し撮りをするつもりだったのだろう。ごらんになればおわかりのとおり、デジカメではなくネガフィルムである。

 北大通りの町並もずいぶん変った。そんなこともよくわかるから、まずい写真も寝かせておけば多少は価値が生まれるものらしい。

 2000年といえば、自分がなにをしていたのか、すでに記憶があいまいになってしまったけれど、当時の写真を眺めているとだんだん思い出してくる。数ある写真の中には、なつかしい人々の顔もある。しかもみなさんお若い。

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 ついでだから、同じ日に撮ったいなり小路の写真もおまけしておこう。ああ、なつかしい、とお思いの方もきっといらっしゃるはずだ。

 ぼくはなぜかここが好きで、町へ行くたびに用もないのに必ず通ったものだ。ここを取り壊すとは、つまらないことをしたものである。

 写真を撮れなかった日には、また昔のものを引っぱり出してみようか。

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August 13, 2015

Daily Oregraph: 幣舞橋往復

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 17時47分。気温はちょうど20度である。この時期に20度といえばパラダイス、来たれ釧路へ。

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 今日もまたどんよりとした空模様である。

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 これが「夏」の像。上の写真のお姉さんはこの像を撮っていたのかもしれない。

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 この天気に幣舞橋を渡るからには、目的があってのことに決まっている。

 高校以来の友人T君と真夏におでんを食べたのである。おでんを食うということは一杯やったということ。わかるね、君(笑)。

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 途中省略して、われながら酔っ払っても歩いて帰るところがえらい! 幣舞橋往復の快挙である。

 酔眼朦朧として、さすがに長い文章は書けない。T君とは尻羽岬行きを約したのだが、はたして実現するや否や、刮目して待つべし。

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August 12, 2015

Daily Oregraph: 線路の灯り

 天気予報では夕方から雨だったので、今日はめずらしく昼食前に散歩することにした。

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  最近あちこちでハマナスの実をみかける。

 いつだったか実を試食したことがあるけれど、甘味はあっても汁気が足りないから、人間様には不人気だし、腹を空かせたカラスもつつかないようだ。しかし非常食としてはいけることを保証しておこう。

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 ここ数日ぼくの部屋から石炭列車の音が聞こえる。ブオーンという警笛につづいてガタゴトという走行音がかすかに聞こえてくるのである。

 遠くから聞こえる列車の音というのはなかなか風情のあるもので、夜空にポオッと響く蒸気機関車の悲しげな汽笛の音まで、遠い記憶の底から引っぱり出されるような気がする。

 列車の運行とともに、先日まで赤錆に覆われていたレールにも少し輝きがよみがえったけれど、この天気では生彩に欠けるのが残念だ。

 赤色灯がともっているし、不定期運行だからいつ列車が来るかもしれないので、慎重に歩いたことはいうまでもない。

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 なんの標識かは知らないが、ここにも灯りがともっていた。

 空はどんよりとして、ほとんど風もない。これで気温が高ければ蒸風呂だろうが、そこは釧路のありがたさ、本日の最高気温は23.6度であった。しばらく歩いているうちに軽く汗ばむ程度である。

 午後は一時日も射したが、夜になって一雨来た。予報では明日も明後日も曇り。はっきりしない天気がつづきそうである。頭脳が不活発なのはそのせいにちがいない。

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August 11, 2015

Daily Oregraph: 雨よけ地蔵?

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 いまにも降り出しそうな空だったけれど、じっとしていると体が腐りそうだったので散歩に出た。傘はきらいだから持たない。

 しかしいつ雨になるかと気が気ではない。写真を撮るのもそこそこに帰宅すると、案の定降り出した。しかも遠くでは雷が鳴っている。あぶないところであった。

 写真は厳島神社横の坂道の途中にある地蔵さん。雨に濡れずにすんだのも地蔵さんのご加護、ありがたやありがたや……と素直に感謝しておけば、あっぱれ文科省推薦のジジイなのだろうが、どっこいそうはいくものか(笑)。

 いやな天気がつづく。今夜の気晴らしは秘蔵の黒糖焼酎にしようか。

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August 10, 2015

Daily Oregraph: 土砂降りに雷落ちて明かり消え

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 -いやあ、これはどうもひどい雨ですねえ。釧路らしくもない。

 -ほんとですねえ。やけくそに降っているみたいですよ。

 ……などとみんなで話しているところへ、ドーン! というすさまじい音がした。近くに積んであるコンテナの山がいっぺんに崩れ落ちたかと錯覚するくらいの大音響である。かなり近くに落雷したらしい。

 遠くでゴロゴロいう雷鳴なら一種の詩情を感じないでもないが、これではシャレにならない。一同ギョッとして色を失った。

 天が怒ったのである。乱れに乱れたご政道を見かねて、ついに癇癪を破裂させたのだ。しかしあいにくGPSの持ち合わせがないものだから、霞ヶ関に落とすべき雷を誤って釧路に落としたのであろう。

 雨は容赦なく叩きつけ、みるみるうちに道路は冠水して、ゴム長靴でも歩けないほどの水かさに達した。仕事を終えて事務所に戻る途中は渡河行軍をするような案配で、いつ車のエンジンが止まるか気が気ではなかった。

 無事事務所にはたどり着いたものの、さきほどの落雷のせいであろうか、電源が停止しているではないか。これでは仕事にならない。踏んだりけったりである。ぼくなどはこんな自然現象までもが、ありがたいアベノミクスのおかげじゃないかと思いたくなるのだが……(笑)

 幸い夕方までには道路の水も引き、なんとか帰宅できたけれど、たいして忙しくなかったわりには疲れる一日であった。山谷ブルースではないが、あとはウィスキーをあおるだけ。

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August 09, 2015

Daily Oregraph: スルメイカ

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 今月はいかにくだらぬ記事であっても毎日掲載したいと念願しているのだが、本日は畑仕事と読書に専念し、一枚も写真を撮らなかった。

 そこで、こんなこともあろうかと(笑)、昨日撮影しておいたスルメイカでお茶を濁すことにした。まあ、やかましいことはいわずに、つぶらな瞳をごらんあれ。

 イカの刺身はうまいものだが、酒はなにが合うだろうか? これはなかなかの難問である。ウィスキーのたぐいは合いそうにないから、日本酒、ビール、白ワインといったところがすぐに思い浮かぶけれど、どれも個人的にはしっくりこないのだ。

 結局単品のイカ刺しは素直にご飯のおかずにして、酒の肴としては一夜干しをさっとあぶったものを食うほうがいいかもしれない。

 石炭ストーブ時代には、ルンペンストーブの上でよく一夜干しを焼いたものだ(参照)。熱が通るにしたがって、身がくるくると反り返るのを見るのは実に楽しかった。アチチチ! といいながら身を裂いてほおばると、じんわりうまみがにじみ出てくる。スルメとはまたちがった淡泊かつ上品な味わいである。

 あいにくその当時はまだ汚れを知らぬお坊ちゃまであったから、イカに合う酒を研究するわけにいかなかったことは、今にして思えば残念の至りだ。いや、待てよ、今から研究しても遅くはないか。

 ああ、そのためにもルンペンストーブがあればなあ……


 :釧路ではストーブのお世話になるのは冬だけではない。さすがに最近は真夏に焚くことはまずないが、三十数年ほど前までは、石炭を積み出す埠頭の事務所では、一年中ルンペンを真っ赤にして焚いていたものである。職員の方が昼飯のおかずにホッケの開きなんぞをストーブにのせて焼いていたことを記憶している。土地の古老がいうのだからまちがいない(笑)。

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August 08, 2015

Daily Oregraph: 裏庭画報 小松菜の花

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 へえ、これが小松菜の花か。しばらく放っておいたら黄色い花が咲いたのでビックリした。長生きはするものだなあ。

 花の話題のあとに政治向きの話はしたくないけれど、最近ボウフラのように湧いてくるバカ議員の失言にはウンザリする。今度は「滅私奉公」なんだそうだ(笑)。中学生あたりのいいそうな幼稚な議論をして、あんた、頭はだいじょうぶなのか?

 しかしかく申す小生の頭脳もだいじょうぶとはいいがたく、今朝はとんでもない読みちがいをしてしまった。

 ディケンズの文章に、雨降りの夜の街路を表現するくだりがあって、人々はワイワイガヤガヤ、雨はビシャビシャ、傘と傘とがぶつかり合い、馬車がひしめき合って、 patten-clinking で泥まみれのみじめなありさまだというのである。.

 ところが "patten-clinking" をなぜか "pattern-clinking" と読んでしまった。さあ、いくら考えても意味がわからない。5分たっても10分たってもわからない。頭がクラクラして pattern と倒れそうになった。

 そこでタバコを一服してから読み直してみたら、pattern じゃなくて patten (発音はどちらも同じといっていい)。目が衰えたんだなあ。それじゃ意味が通じるわけないよ。

 パタンというのは、道路事情の悪かった昔、ぬかるみで汚れるのを避けるために、靴をはいたまま取り付けた一種の下駄みたいなものである。いろんなかたちのものがあったらしいけれど、次の画像(出所はこちら)が参考になる。

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 なるほど下に鉄の輪がついているから、歩けばパタンがカチャカチャと音を立てる(つまり patten-clinking)わけだ。ああ、つまらないところで時間を食ってしまった。
 
 ぼくみたいな田舎ジジイが読めもしない横文字の誤読をしたって世間になんの迷惑もかけないけれど(ともいい切れないか……) 、大学院まで出た議員様がバカなことをいっちゃいけない。ただでさえ暑苦しいんだから、頼むよ、ほんとに。

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August 07, 2015

Daily Oregraph: 十勝港絵日記 広尾漁港編

 寒い!

 一昨日は暑い、昨日は涼しい、そして今朝は寒い。一体どうなっているのだろうか? しかも今日の最高気温は広尾16.8度、釧路18.6度と逆転したのだから驚いた。

 さて本日は昨日撮影した広尾町の漁港風景をお目にかけよう。例の35ミリ単焦点レンズ(52.5ミリ相当)で撮ったのだが、だからといって出来がいいわけではない(笑)。

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 これが広尾漁港。商業港である十勝港と連続しているのだが、雰囲気はずいぶんちがう。歴史を感じさせる建物や倉庫がいくつか残っているので、

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いつもはこんな写真を撮って喜んでいるけれど、歩いて探せばモダンな景色だってある。

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 ほらね。ちょっと無国籍風味もあって、ぼくは気に入っているのだが、共感を得られるかどうかは神のみぞ知る。

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 上の写真の防波堤の外には、印象的な岩がある。

 ぼくの記憶によれば、この岩にはたしか鳥居があって、そこから陸上まで太い綱が張られていたはずだ。陸上側には小さな社があるので、この岩も信仰の対象になっていたのかもしれない。

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 港の床屋さんはもう廃業されたらしい。ぼくは四隅の丸い窓のしゃれたデザインが気に入っていた。

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 こちらは2002年9月11日撮影。床屋さんが営業されていた当時のものである。お店はいうまでもなく、いかにもネガフィルム然とした色合いもまたなつかしい(スキャンし直せばもっと自然な色調になるかもしれないが……)。

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 時間が遅かったせいか、残念ながら漁港は眠ったような静けさだった。活気のある風景が撮れなかったので、次の機会には早朝に出かけてみようと思う。

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 漁港から戻って、午後の第4埠頭。霧雨のため荷役待機となった。自転車で丘の上まで買い物に出かけた乗組員が帰ってきたところ。

 とまあ、とりとめのない絵日記になってしまったけれど、だんだん単焦点レンズのおもしろさを思い出してきたのは収穫であった。しばらくこのレンズを使ってみるとしようか。

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August 06, 2015

Daily Oregraph: 涼しいけれど……

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 本日の船上セキュリティ・チェックポイント。デッキ・クレーンのない、いわゆるパナマックス・サイズである。

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 ファンネルの上半分は郵船の二引にそっくりだけれど、下がちょいとちがう。

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 本船のすぐ隣にいるのは、8月3日の記事に登場した船。釧路を出て十勝港に入港したのである。

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 これがすぐ上の写真の船から最初の船を見たところ。ややこしい話で申し訳ないが、たまにはこういうこともある。

 今日の十勝港は最高気温が28.7度だから、昨日よりはずっと涼しかった。しかもこのあとぐんぐん気温が下がり、うれしくて涙が出そうになった。

 しかし正午からは霧雨になり湿度が高まったから、結局大汗をかいて仕事をするはめになった。

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 マジメに働いたおかげであろうか、ホテルの夕食にサービスで出してくれた生ウニである。これはうまかった。

 某氏とごいっしょに賞味したから、ひょっとしたら彼のブログにも同じウニの写真が登場するかもしれない(笑)。

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August 05, 2015

Daily Oregraph: 暑い!

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 本日の十勝港。

 暑い。最高気温33.7度だから釧路より5.6度も高い。風があったから助かったけれど、そうでなければ耐えられない暑さである。

 今日は少々時間があったので町内を散歩するはずだったのだが、とてもその元気が湧いてこなかった。結局ホテルの近くから、しょうもない生存証明写真を一枚撮っただけというお粗末。

 明日こそは……

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August 04, 2015

Daily Oregraph: 霧に濡れて

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 昭和の面影を残す裏通り。霧のおかげで遠くがはっきり見えないから、景色は半世紀前と少しも変らない。ローカル世界遺産である。

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 海岸に出ると、霧はいっそう濃くなった。濃霧の中では景色がちがって見えるから、マンネリに悩む散歩者にとっては実にありがたい。

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  左手に見える小屋の存在はもちろん知っているけれど、なにやら文字が書かれていることにはこれまで気づかなかった。

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 「知人(しりと)桟橋 てこ扱室」とある。「てこ扱室」とはなんのことやら? 小屋のとなりにあるふしぎな鉄製の箱も気になる。銘板の外れた跡があり、正体不明である。

 いずれ正体がわかったらご報告しよう。

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 ついでだからもう少し先へ行ってみようと思ったら、とんでもないところにクモの巣が。ずいぶん無理な張り方をするものだ。危うく引っかかるところであった。霧の粒がなければ見落としていたにちがいない。

 行く手をはばまれたので撤退。

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 これが釧路の霧だ。

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 この霧の中では外に出ていないだろうと思ったら、意外にも例の眠り猫がいたので、礼儀上挨拶をして霧の中の散歩を切り上げた。

 こういう体がベタベタする日はウィスキーにかぎる。

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August 03, 2015

Daily Oregraph: 汗をかく

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 本日の船上セキュリティ・チェックポイント。

 最高気温は24.5度だからたいしたことはないのだが、この季節にツナギを着て動き回れば汗をかく。

 かきましたとも、たっぷりと。下着どころではなく、必要あって着用していたツナギの色が変ったくらいだから、まず一升五合ほどか(?)。

 汗といえば、まったくかきもしないくせに「汗をかく」といいたがるのが政治家どもである。そんな気持の悪いホラなど吹かなくてもいいから、汗をかくよりもっと頭を使ってくれよ。

 ほんとうに汗をかいたらビールがうまい。勤労の意欲を高めるためにも、それこそ一汗かいて、ビールにかける税金を安くしたらどうだ。

 その次はいくら上げても無駄づかいされる消費税の撤廃だな。さすれば景気回復まちがいなし。生き神様のお告げなのだから、ゆめ疑うべからず。

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August 02, 2015

Daily Oregraph: 裏庭画報 八月の光

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 昨日の最高気温は29.3度と、釧路にしてはかなり暑かったが、今日は24.8度。しかも涼しい風が吹いていたので大いに助かった。窓を開け放った部屋は快適そのものである。

 昨日は一時間で音を上げた草取りも今日は倍の二時間。結局昨日と同じくらい汗はかいたけれど、今年二度目のダイコンの種まきもすませ、まずは上出来といえよう。

 雑草はまだたくさん残っている。しかし多勢に無勢、とても植物の繁殖力にはかなわない。勝ち目のないいくさとゲリラ戦は避けるのが兵法の常道ゆえ、いいかげんなところで切り上げることにした。ケミカル・ウェポンは使いたくないしね。

 八月の光を浴びたサヤエンドウは、今日も上々の収穫であった。あちこちに隠れてぶら下がっている実を探して摘むのが楽しいのだ。草取りよりもずっとマシである。

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August 01, 2015

Daily Oregraph: 裏庭画報 アジサイ

 今日からは八月。さすがの釧路も少々蒸し暑い。気温はさほどでもないけれど、湿度が高いから、体を動かすと汗が噴き出してくるのだ。

 こんな日に体を動かすバカがここに一人。一時間ほど草取りをしたら、下着が濡れ雑巾のようになって、額からは汗がポタポタとしたたり落ちる。

 雑草はまだたくさん残っているけれど、熱中症でバッタリ倒れたくはないので、さっさと撤退してシャワーを浴びることにした。

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 こっちが汗だくだというのに、涼しい顔をしているのはアジサイ。一日中日当たりの悪い場所に咲いているせいか、ごくあっさりとした淡い色である。

 明日もまた草取りだ、ああ。

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