Daily Oregraph: 尻羽岬行
酔っ払って忘れしまったかと思いきや、T君がちゃんと覚えていたので、尻羽岬までドライブとしゃれこんだ。
ひさびさに知方学(チポマナイ)に来てみれば、なんだか感じがちがう。
こちらが2012年7月5日に撮影したもの。鉄柱についたおまけのような標示が尻羽岬への道を示している。
このあと、鉄柱を切断して下だけ残し、そこへ立派な(?)標識を取り付けたものらしい。たかが鉄柱一本のあるなしで、ずいぶん景色がちがって見えるものだと感心した。
(あとで気づいたのだが、新しく鉄塔が建っている)
-ほら、なんにもないだろう。
-うん、ない。
このなにもなさかげんは実にいさぎよく、気持がいい。「尻羽岬を見てから死ね」とぼくがいった意味は、ちゃんと彼にも伝わったようだ。
尻羽岬については過去何度も取り上げたから、写真を多くは掲載しない。このアングルだと、霧がかかっていなければ、沖に大黒島が見える。
実はこの写真にもかすかに写ってはいるのだが、じっと心眼を凝らさねば見えないかもしれない。あなたの眼では、たぶん……
このあたりは海風が強いせいか、植物の種類はさほど豊富ではない。本日もっとも目立ったのがこれ。盛りを過ぎたものがほとんどだけれど、トウゲブキであろう。
ガッカリしたのが岬の突端にある枯木だ。ここを訪れるたびにだんだんみすぼらしくなってきたのは知っていたが、とうとうこんなにみじめな姿になってしまった(写真上は2008年10月12日撮影)。よい目印だったのに残念である。
T君は「君がなにか植樹したらどうだ」というのだが、まさかそうもいかないだろう(笑)。
駐車場へ戻る途中から次第に空が晴れてきた。
テントの主は、たぶんもう一台の車の方であろう。松本ナンバーであった。天気がよければ、夜は満天の星をごらんになれるにちがいない。
昼食は尾幌ラーメン。T君がご馳走してくれた。こうして毎日遊び暮らせればいいのだが……(笑)
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