Daily Oregraph: 標準的散歩
先日は50ミリレンズを使用したのだが、画角は75ミリ相当だから散歩用としてはちょっと使いにくい。
そこで本日はAiニッコール35ミリF2をカメラに装着してみた。これなら52.5ミリ相当と、ほぼ標準レンズなみだから散歩には好適である。広角の苦手なぼくにとってはもっとも使いやすい単焦点レンズといえる。
そんな換算の苦労をしなくとも、フルサイズの一眼レフを使えばいいのは承知しているけれど、20万円ものカメラを使うほどの腕前はなし(金は……かき集めればないわけではないが(笑))、見栄を張らずにこれで我慢しておこう。
ほぼ標準レンズをつけたカメラを手にして、ひさびさに定期航路に復帰したから標準的散歩と題したわけ。
うっすらと霧がかかっている。例のテントはまだそのままであった。結局物置がわりに使われているのであろう。
レンズを替えたってヘボはヘボ、腕前は変らない。しかし描写はちがうはずである。ちがい、わかるかな? わからないだろうなあ(笑)。
霧の向こうには太陽が輝いている。つまり霧がなければ青空が広がっているのだ。
こういうシーンで太陽のかたちを残して撮ろうとするのはむずかしい。いくらレタッチしても、ぼくの腕ではこの程度にしかならない。とにかく見た目どおりには写らないものだ。
いつもの眠り猫は不在で、相棒だけがうずくまっていた。こいつもまた人を無視することにかけては甲乙つけがたく、なかなかの風格をそなえている。
散歩中の写真はすべて絞り5.6に固定してあるけれど、背景が微妙にボケているのは一眼レフならではであろう。
知人の路地のアジサイ。色に変化のあるところに心をひかれた。
しばらく植物観察をサボっているから思い出すのに手間取ったが、赤い実はエゾニワトコだと思う。
おお、米町公園下の集合住宅が取り壊されてしまったではないか。ちょっと散歩をさぼるとこれだから油断できない。
海岸から少し離れると霧のかかっていないことがおわかりいただけると思う。
さて例の銭湯跡だが、その後大きな変化はない。浴室の壁が残ったまま放置されている。
釧路にしては汗ばむ暑さの中を、重い一眼レフをぶら下げて歩いてみたわりにはたいして収穫はなかった。やはりマンネリはつらい。また京大阪にでも行ってみようかしら。
おまけは今朝収穫したサヤエンドウ。しばらく仕事がつづいたので放っておいたせいか、まずまずの量である。
しかし喜んでばかりはいられない。畑には目を覆いたくなるほど雑草がはびこっているのだ。明日は草取りかと思うと頭が痛い。
Comments
>20万円ものカメラを使うほどの腕前はなし
いやいや、御謙遜を・・・それは私のことを言う言葉です。20万どころか5万円も、今は我が腕にはもいったいないような・・・
・・・私も今使っているカメラを買った後、周囲で写真と撮っている方々の様子を見て、もうチョイ性能の良いものを・・・と思ったりしたのですが・・・腕前は当然のことなら・・・、興味を持って見渡すと、一定の水準以上のカメラの葉書店に行くと分厚いマニュアルが置いてあって、ああ言うカメラを使いこなすにはこんな分厚い本が読めなきゃあダメなんだ・・・と思いやめました。
Posted by: 三友亭主人 | August 01, 2015 07:57
>三友亭さん
なあに、たまたま昔購入したレンズがあるものですから、遊び半分に使っているだけなんですよ。ぼくにレンズのちがいなんてよくわかるはずがありません(笑)。
たしかに一眼レフはストレスなく撮れるからいいんですけど、重くて閉口します。ですから最近はめったに使わないんです。
それに上手な人は安カメラでもいい写真を撮りますし、高価なカメラを使ってもタコな写真を撮る人は大勢います(笑)。
> ああ言うカメラを使いこなすにはこんな分厚い本が読めなきゃあダメなんだ
いえいえ、そんなことはありません。絞りとシャッター速度の関係だけ軽くお勉強すればオーケーですし、それも面倒なら自動のお任せモードで十分かと。
むしろ一眼レフのほうがコンパクトデジカメよりも制約は少ないし、自由に撮れるからラクチンですよ。なんといっても、万事高速だからシャッターチャンスには圧倒的に強いです。じゃまくさいですけどね(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | August 01, 2015 09:12