Daily Oregraph: キツネの孤独
6月8日、臨港鉄道。孤独なキタキツネ。え、どこにいるんだって? 近眼の君も老眼のあなたも、心眼、心眼(笑)。
lone wolf ならカッコいいけれど、ぼくのみかけるキツネはわびしく悲しく哀れな生き物である。
本来なら稲荷大明神、お供えに油揚をもらえるはずなのに、エキノコックスを媒介する危険性大だから、(無知な観光客を除けば)だれもエサを与えようとはしない。あちこちで飼い犬に吠えられ、ギャーッと鳴きながらコソコソ生きているのである。
6月10日、広尾町の牧場。
そこへいくと、群れた牛はゆったりとして大人の風格がある。人の顔をうかがって逃げていくキツネとは大ちがいで、カメラを向けると、たいていこっちへ寄ってくる。
「狐」は冬の季語で、草田男の句に
すつくと狐すつくと狐日に並ぶ
というのがある。並ぶというから夫婦者なのかもしれないが、キツネだって仲間連れだと態度も一変するのだろうか? すっくとした姿をぜひ拝みたいものだ。
Comments
>え、どこにいるんだって?
しっかり見えてますよ。
こっちを向いて、「あいつは誰だ?」って顔でこっちを見ている・・・
こっちの方ではキツネって見たことがないですね。タヌキはよく見るんだけど・・・だから私が見た狐は昔オロフレ峠で見たキタキツネだけ・・・・
Posted by: 三友亭主人 | June 11, 2015 22:55
>三友亭さん
今日(12日)はアップで撮りましたから、とくとご覧あれ。
檻の中にいるのは見ましたが、野生のタヌキはまだなんですよ。
それにしてもキツネやタヌキが人を化かすというのはどうしてなんでしょうかね?
Posted by: 薄氷堂 | June 12, 2015 19:26