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May 31, 2015

Daily Oregraph: にぎわいの浜

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 午後から天気が回復したので、夕方またしても例のコースを歩く。

 先日みかけた野良狐が線路脇を歩いていた。一声鳴いたので、はじめてキツネの鳴き声を耳にしたのだが、とてもカタカナでは表現できぬヘンテコな声なり。

 上目づかいにこっちを見たかと思うと、写真を撮るひまもなく、草むらにコソコソと隠れてしまった。おどおどしているのは習性なのだろうか。大入道にでも化けてみろよ。

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 おお、今日は三人か! どうやら家族連れらしい。

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 やがて青年が一人現れた。様子から察するに失恋青年だろうか。マンネリどころか、俄然ドラマチックになってきたようだ。

 う~む、合計四人か。知人の浜としては大にぎわいである。一人、二人、四人とくれば等比数列だから、次回は八人のはずだが(笑)、これ以上は増えて欲しくないな。

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May 30, 2015

Daily Oregraph: 人無きにあらず

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 無人の荒野を行くわけではないから、ときには人を見かける。

 先日は釣人が一人だったけれど、今日は二人。しかし遠目に見ても釣人らしくはなかった。ぼくは強度の近視だが、人は目立つからよく見えるのである。

 え、見えないって? それでは画面の一部を切り取ってお目にかけよう。

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 ほらね。どんな人たちなのか、ちょいと気になったのだが……

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 写真ではちょっとわかりにくいけれど、自転車に乗ったおねえさんが二人。浜に来て太平洋をながめるとは、若い人にしては趣味がよろしい。

 ちょうど人恋しい時間であり、場所でもある。大勢の人々に出くわすのは興ざめだが、こういう出会いなら嫌いじゃない。

 どうだい、もうマンネリとはいわせないぞ。

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May 29, 2015

Daily Oregraph: 散歩はつづく

 このところ仕事がないせいもあって、毎日順調に散歩をつづけている。

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 まずは昨日(28日)。

 例によってマンネリ・コースを選んだのだが、家を出て4分もたたぬところでキタキツネをみかけた。しょぼくれた野良狐である。とても美女に化けて男をだますほどの芸を持ち合わせてはいまい。
 
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 またか……といわれても、同じ景色を撮る。マンネリの道は奥が深いのである。

 それにしてもどうしていつも同じ方向(つまり西向き)ばかり撮るのか、という疑問の答は次の写真にある。

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 きっとおわかりいただけるだろう。東向きだと、景色がのっぺりしてつまらないのだ。それに逆光では意味ありげな記号めいて見える電柱が、ただの電柱にしか見えないのはなんといっても悲しい。

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 前回の記事でご紹介した銭湯の建物。ひょっとしたら取り壊しているのではなく、改築中なのだろうか?

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 こちらは本日。なんだかドキュメンタリになってきたようだ。

 今日は思い切って散歩コースをすっかり変えてみたのだが、やっぱりダメだ。臨港鉄道沿いのコースにはかなわない。浮気はするな、ということか。

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May 27, 2015

Daily Oregraph: 線路はつづく

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 今日もこりずにいつものコースを歩く。

 3.8 というのは春採駅を起点としての距離だろう。考えてみれば、線路はマンネリの代表かもしれないね。列車も散歩する人もきまって同じコースをたどるわけだ。

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 波打ち際をのぞいてみると、案外透明度が高い。数十年前は砂浜で波に足を浸すと重油で黒く汚れたことを考えれば、ずいぶんきれいになったのではないか。

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 おお、これはめずらしい。ふだんは人っ子一人見あたらぬ知人の浜に釣人を発見。たった一人だけで景色が一変して見えるのだから、人間の存在感とは実に恐るべきものである。

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 散歩の最後は超ローカルニュースである。廃業後建物だけ残っていた銭湯(たしか真砂湯)が解体工事中であった。

 いつもならカメラを向けようともしない場所だけれど、このあとどうなるのか、追跡取材せねばなるまい(頼まれもしないのに……(笑))。

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May 25, 2015

Daily Oregraph: 歩け、歩け

 歩きぐせをつけるために、ここ数日散歩をつづけている。

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 やはりこのルートがいい。マンネリだろうがなんだろうが、いいものはいいのである。只野乙山さんからも温かいコメントをいただいたことだし、胸を張って(笑)歩こうではないか。

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 ルートが同じだと、写真だって当然のごとくマンネリになるけれど、季節や時間によって光線状態は微妙に変化するから、まったく同じ絵になることはまずない。

 う~む、こうなったらマンネリの道をきわめるとしようか。

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May 24, 2015

Daily Oregraph: 頭のリハビリ

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 先日『灯台へ』を三べん読み終えた。一度目より二度目、二度目より三度目と、不明の点が少しずつ解消されたのは当然だけれど、それでも疑問は残るものだ。これ以上はどうしても相当実力のある先生が必要である。

 しかしいまさら頭の悪いことを嘆いていたってしょうがない。このへんで一度頭を整理しておく必要がありそうなので、英文法書を読みはじめたら、これが案外おもしろい。最近の文法書には、こんな例文まで載っているのには驚いた。

  It is [has been] two years since I last updated the homepage.
  (私が最後にホームページを更新してから2年になります)


 ぼくが読んでいるのは『表現のための実践ロイヤル英文法』(旺文社刊)だが、これは実によくできているからおすすめ。ジーンと感動すること請合いである。ウィスキーを一杯やりながら読むのも悪くない(実際そうしているけど……(笑))と思う。

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May 23, 2015

Daily Oregraph: 散歩マンネリズム

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 いつもは線路沿いに右手、つまり西に向かって歩くのだが、昨日は小屋のあたりから道をそれて、写真の坂を上がってきた。

 マンネリを打破しようと、こうしてたまには目先を変えてみるのだが、高校生の頃からの散歩コースには抵抗しがたい引力がある。マンネリズムに陥るにはそれなりの理由があるのだろう。

 そこで本日は堂々とマンネリ・コースを歩くことにした。

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 なにしろ長いつきあいだから、海からは離れられない。内陸、特に盆地は息苦しいのである。どこへ逃げようとも関所にはばまれるような気がしてならないのだ。

 強行突破をはかろうものなら、

 -忠治、御用だ!

と、たちまち木っ端役人どもに包囲されるにちがいない。ああ、いやだ、いやだ。

 しかたがないから、西日の射す狭い部屋にくすぶって、チキンラーメンをずるずる啜り、安酒で憂さを晴らす……それがみじめな盆地暮らしである。

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 ときどきふっと潮の香りが漂ってくる。立ち止まってそれを吸いこむ。

 鉄路と電柱。けっして装飾過剰ではないけれど、なにもないというわけではない景色がまたいい。ほとんど完璧といっていいのではないか。マンネリズムのどこが悪い?

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 知人の浜で海とお別れ。ここからふたたび21世紀の浮世へ戻るのである。

 短い距離だが、やはりこのコースは外せない。

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May 21, 2015

Daily Oregraph: 裏庭画報 桜散りし後

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 サクラの花はほとんど散ってしまい、狭い畑は一面花びらで覆われている。

 しかし去りゆくものあれば、また生まれいずるものあり。サヤエンドウの芽がぐんぐん伸びはじめてきた。

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 こちらはダイコンの芽。

 発芽すればもうしめたものだ。野菜高騰の折、これらの芽は期待の星である。労働者諸君、アベノフレーションに対抗して生き抜くためにも、わずかな土地をみつけて畑を耕そうではないか。

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May 18, 2015

Daily Oregraph: 裏庭画報 ユキヤナギ復活

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 ユキヤナギが見ごろを迎えた。

 この木は枝が伸びすぎたので、何年か前にバッサバッサと切ってしまったら、花の付きがいっぺんに悪くなってしまった。やりすぎたかなと反省したけれど、去年から勢いを盛り返し、今年は完全に復活したようだ。

 ついでにおれも復活といきたいところだが……さて?

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May 16, 2015

Daily Oregraph: 新ルート開拓中

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 散歩の新ルートを開拓すべく、今日も旧東栄小学校から出発。

 自転車練習中の親子をみかけたのでパチリ。この坊や、どうやら乗れるようになったばかりらしい。いいねえ、未来のあるこどもは。しかし兵隊にだけは取られるなよ。

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 ひさびさに佐野碑園に寄ってみた。説明するのが面倒なので、詳細についてはこちらのサイトをご覧いただきたい(多謝)。

 この公園、けっして居心地は悪くないけれど、訪れる人の姿を一度もみかけたことがない。穴場中の穴場である。

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 お次は港町岸壁へ向かう。

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 こちらの目玉は漁師さんの野外応接セットなのだが、ソファはふさがっていて座ることができなかった。手前に見えるのは、『マクベス』に登場する魔女の大釜(と、ぼくは勝手に決めている)。

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 角を曲がると入舟岸壁。拳銃の撃ち合いシーンにはピッタリ(笑)。昔の日活映画の舞台みたいな場所である。

 撮りようによっては絵になるから、映画関係者の方は一度ロケハンされるとよいだろう。

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 それから南大通りに出て、相生坂(かつての日赤坂)を上る。すぐ右手には昔自転 車屋さんがあったことをご記憶の方はいらっしゃるだろうか?

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 いつもの裏道を通って帰宅。ここも昔からの家が取り壊されたりして、ずいぶん景色は変ったけれど、まだ少し昭和風味が残っている。

 ゆっくり歩いても45分のコースだが、ちょっとパンチに欠けているかもしれない。しかしいつもの臨港鉄道沿いのコースと組み合わせれば、かなり歩きごたえのある散歩コースになるのではないか。

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May 14, 2015

Daily Oregraph: 足ならし

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 白カブが発芽した。手前は散りはじめたエゾヤマザクラの花びら。

 体がひどくなまっているから、そろそろ歩かねばならない。まずは足ならしである。途中で何回かシャッターを切るのをノルマとしよう。

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 いつもとはコースを変えて、旧東栄小学校のグラウンドに来てみると、サッカーに興じていた少年たちがちょうど帰るところであった。

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 この写真を見て、「あ、あそこだな」とわかるのは釧路の通だろう。しゃも寅の井戸。一時は水が涸れかかっていたけれど、水量はもとに戻ったようだ。

 この井戸の水は甘くてうまい。子供の頃からよくお世話になったけれど、大腸菌が増えたらしく、今は飲料に適さずというお触れが掲示されている。また散歩の途中で水を飲めるようになるとありがたいのだが。

 さあて、歩きつづけていれば、いずれスランプから脱出できるだろうか?

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May 11, 2015

Daily Oregraph: 裏庭画報 花見未満

 昨日は花見をする予定だったのだが、あいにくの曇り空で気温も低く、とても一杯やる気分じゃなかった。

 今日は朝から上天気。そこで出勤前に写真だけでも撮っておくことにした。

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 まずはエゾヤマザクラ。こいつはなかなか立派な木なので全体をお目にかけたいところだが、そこは狭い庭の悲しさ、ちょっとカメラを引くと電線や板塀なんぞが写り込んでしまうから、そうもいかない。

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 色白のチシマザクラも開花した。

 こうめでたくてはどうしたって一杯やりたくなるけれど、仕事があるから涙を飲んで断念した。貧乏長屋の花見だって、酒もどき、カマボコもどきを用意して景気よくやるというのに、酒肴もなしにほんの十分ほど眺めただけでは、とても花見とはいえまい。

 題して花見未満というお粗末な一席。

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May 07, 2015

Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾヤマザクラ開花

 昨日は小松菜と白カブの種をまき、今朝は残りの地面に鍬を入れた。太いミミズも出てきたことだし、土の状態は良好のようだ。明日あたり大根の種でもまこうと思っている。

 鍬とともにコンパクトデジカメを用意するのが百姓の心得(笑)。さて本日は……?

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  例年より十日ほど早く、エゾヤマザクラ開花。まだほとんどツボミのままだが、日曜日あたりには見頃になるのではないか。

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 こちらはチシマザクラ。いつも開花はエゾヤマザクラより遅い。

 ニリンソウやオオバナノエンレイソウも咲きそろうだろうし、日曜日にはコップ酒で花見だな。立ち飲みもまたオツなものだろう。

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May 05, 2015

Daily Oregraph: 裏庭画報 ニリンソウ開花

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 ニリンソウの花が開いた。まだ花びら(実は萼片)は完全に開ききっていない。妹はシャイとみえて、まだツボミのまま。

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 オオバナノエンレイソウの花も開きはじめた。これからしばらくの間は、わが裏庭のベスト・シーズンである。

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 今年もいつものようにカタクリが二輪、咲いてくれたのはいいけれど、昨年同様虫に食われてしまった。どんな虫かは知らないが、どうも困ったやつだ。みつけたら成敗するつもりである。

 今朝もゴミ袋に一杯落葉や枯草なんぞを集めてから、畑に鍬を入れた……といっても、ほんの一部なり。なにしろ非力だから、とても一度には無理なのだ。

 柄にもない畑仕事のあと、鉛筆で本に書き込みをしたら、ブルブルと手が震えたのには閉口。この分だと、氷を入れたウィスキーのグラスがカチカチ音を立てるんじゃないかと思う。

 しっかりせんかい(笑)。

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May 03, 2015

Daily Oregraph: 裏庭画報 ツボミを見る

 今朝は重い腰を上げ、鍬を入れる準備作業として、畑の落葉や枯草を拾い集めた。一時間ほどで大きなゴミ袋一杯になったが、まだずいぶん残っている。

 それでもあちこち黒い土が顔を出してきたので、あとは鍬を入れながら抜き取ればいいだろう。小型の耕耘機でさえ入れようもないほど狭い地面だから、それで十分間に合うのである。

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 ニリンソウのツボミ。毎年のことだけれど、やはり目にするとうれしいものだ。踊りはじめる前のバレリーナといった風情がある。

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 こちらはオオバナノエンレイソウ。

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 固く閉じていたエゾヤマザクラの芽にも大きな変化があらわれた。

 もうじき満開の桜の下で畑仕事をする花咲か爺の姿が見られるであろう。え、そんなもの見たくもないって? いや、ごもっとも。

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May 01, 2015

Daily Oregraph: May Day

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 本日の船上セキュリティ・チェックポイント。畑仕事をはじめるつもりだったのに仕事とは、実に残念である(笑)。

 ひさしぶりに船に行ったら、体がなまっていたせいか、ちょいと疲れた。頭脳低調の原因も運動不足にあったのかもしれない。カント先生のマネをして、毎日散歩する必要がありそうだ。

 さて今日は May-day だが、これは SOS 同様、無電による救難信号でもある。OEDは「国際的無電救難信号」と定義しながらも、「洋上で(航空機が)発する救難信号。船舶による S.O.S. に相当」という文例も収録している。

 しかしもっぱら航空機の使用する信号というわけではなく、ランダムハウスが定義するように「船舶および航空機が使用する、国際的無電救難信号」だから、どっちが使ってもかまわない(使いたくはないだろうが……)。

 なんで May-day なのかというと、フランス語の m'aider (= help me!)が語源らしい。なお SOS は俗説では Save Our Ship. の略とされているが、OED によれば、モールス符号で発信しやすい文字だという単純な理由で選ばれたのだそうな。

 なんにせよ、五月一日にSOSを発信するような最悪の事態が起こらぬよう祈りたいものだ。

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