Daily Oregraph: 雪かき前夜祭
18時51分。小降りだが雪である。
20時20分に窓を開けてみたら、雪は降りつづいている。明朝の雪かきは確定である。
歳時記ではもう春だけれど、三月や四月にも雪は降る。勝手に決めてもらっては困るではないかとブツブツ文句をいいつつ、歳時記を開いてみると、
樽さげて酒屋おこさん夜の雪 二柳
水滸伝には林教頭が酒場で瓢箪いっぱいの酒を買い、そいつを槍にぶら下げて、大雪の中夕暮れの道を歩いて帰る印象的な場面がある。そちらのほうが二柳の句よりずっと絵になると思う。
第一樽というのが意地きたなくていけない。せいぜい大徳利にしておけよ(笑)。それに林冲は番人としてまぐさ場に着任したばかりだからしかたがないけれど、樽を下げて酒屋へ向かうほどの呑兵衛が夜に酒を切らすとはなにごとか。
ぼくには二柳先生の不心得を笑う資格は十分ある。いつ大雪になってもいいように、アルコール各種の備えがあるからだ。
これから雪かきの前夜祭を一人で祝うことにしよう。半ばやけくそである。
Comments
>いつ大雪になってもいいように、アルコール各種の備えがある・・・
さすが、我が師匠・・・やはりちがいますなあ・・・
平時にあって戦時に対する備えを忘れずとは・・・
私などとてもとても・・・そこに酒あれば、あるだけ飲んでしまい、戦時への備えは微々たるのみですからね・・・見習わねば・・・
Posted by: 三友亭主人 | February 14, 2015 08:08
>三友亭さん
> そこに酒あれば、あるだけ飲んでしまい
なあに、酒が切れたら大神神社へ行けばいいんですよ。お供え物の日本酒とタマゴがあなたを待っています。
バチが当たっても知りませんけど(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | February 14, 2015 10:07