Daily Oregraph: 夢のあとで
水面の凍りついた新釧路川。このあと雨が降り出したから気温はそう低くないのだが、空は暗いし、風は強いし、ずいぶん寒く感じる。
TG-850 のアートフィルタ「ドラマチックトーン」で撮ってみたら、なんだかすごいことになった。まるで悪夢の中の景色である。
これを見て思い出したのが今年の初夢である。
無性にコカコーラが飲みたくなって買いに出たら、自動販売機の背が高すぎて、コインの投入口に手が届かない。どうしてもコカコーラでなければならない。のどは乾いてカラカラである。
通りを見渡せば自動販売機はあちこちにあるのに、故障していたり、コーラがなかったり、どれも妙な具合なのだ。さんざんうろつき回ったけれど、どうしてもダメ。
いつの間にかとなりに友人のT君がいて、いっしょに探してくれるのだが、店に入れば魚屋だったり、食料品店のくせにコーラを置いていなかったりで、一向にらちがあかない。
そのうちにT君の実家の近くにさしかかり、彼は帰って寝るという。「いつまでここにいるんだい」とぼくがたずねると、「八月には歌舞伎座の芝居があるから、それまでには」とワケのわからぬ返答をする。
ふたたび一人きりになり、途方に暮れたところで目が覚めた。寝る前に酒を飲み過ぎたせいか、ひどくのどが乾いていた。
……とまあ、バカバカしい夢なのだが、のどが乾いて飲み物が欲しかったのはともかく、ふだん飲もうともしないコーラが飲みたくなったのは、明らかに前日に読んだスティーヴン・キングの小説のせいである。
のどが渇き切ったヒロイン曰く、
Can I have a Coke and a water?
おかげで正月早々いやな夢を見てしまった。こんなことなら論語でも読めばよかった。
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