Daily Oregraph: 雪の日のお神酒
せっかく道路が乾いてきたというのに、またしても雪。たいして積りはしなかったけれど、雪かきせねば車を出せない。
朝っぱらから雪かきなんぞをすると、本を読む気にもなれない。こんなときは一杯やるにかぎる。
雪が降るくらいだから気温はさほど低くないのだが、日が射さぬ家の中は冷え冷えとして、さすがの蒸留酒ファンもキンキンに冷えたヴォトカを飲もうという気分にはなれない。熱燗だ、熱燗にかぎる。
昼間は酒を飲まずに働けというのは人間界のきまりであって、神様にはあてはまらない。ええい、頭が高い。われは神なるぞ。神様はお神酒を飲むのが仕事なのだ(神様が雪かきなどするものか、という素朴な疑問はこの際無視しよう)。
というわけで、生き神様は食べる煮干しをかじりながら熱燗をコップに一杯やったのである。『灯台へ』はまだ94頁だというのに……
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Comments
>ええい、頭が高い。われは神なるぞ。神様はお神酒を飲むのが仕事なのだ。
・・・ははあ・・・恐れ入りました。出来ますれば私にも少々のお相伴を・・・
・・・だめか・・・雪かきをしてないもんな・・・
Posted by: 三友亭主人 | January 24, 2015 06:58
>三友亭さん
境内の雪かきを怠らず、毎朝清酒とタマゴを供え、賽銭をはずんでくだされば、「少々」などとケチなことは申しませぬ。
メールを送って乙姫様に来てもらい、鯛やヒラメの舞い踊り、「これ、乙姫さんや、三友亭さんに熱いところをおすすめして」てなことも神様にはできるのです。
ゆめ疑ふことなかれ。
Posted by: 薄氷堂 | January 24, 2015 10:18