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November 11, 2014

Kyotorogy 2014: 奈良へ (5)

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 いよいよわが国屈指の古社である大神神社へ。この神社のご神体は三輪山である。

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 手水は蛇身。なぜ蛇かというと、主祭神大物主大神(おおものぬしのおおかみ)は蛇神と考えられているかららしい。

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 近くには蛇の好物とされる酒と卵が供えられていた。卵はわかるにしても、蛇が酒を好むものかどうか、いささか疑問もある。しかし大酒飲みをウワバミというからには、古来たびたび目撃者がいたのかもしれない。

 この供え物の行方がちと気になったけれど(笑)、まさか蛇ならぬぼくが勝手にいただくわけにもいかず、指をくわえながら三友亭さんの後について行く。

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 狭井神社は屋根の葺き替え工事中であった。この神社は三友亭さんのブログにも登場したから、名前は記憶していた。

 しかし予習復習できる環境にはなかったから、次々と神社が現れるのにはとまどった。この神社は大神神社の摂社(本社に付属し本社に縁故の深い神をまつった神社の称-広辞苑第4版)である。

 三友亭さんのご説明によれば、二本の柱の間にロープを張ったかたちは鳥居の原型と考えられているらしい。そうか、これなら家庭でも簡単に鳥居を建てられるな、などとバカなことを考えているうちに、三友亭さんはどんどん歩いていかれる。時間がかぎられているから、ノンビリしているヒマがなかったのである。

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 やはり摂社のひとつ、磐座神社。岩をご神体として祭る神社は各地にあるらしく、京都の岩倉でも見たことがある。

 山、岩、蛇といえば、要するに自然信仰のあらわれにちがいなく、ぼくみたいに素朴な太陽信仰を持つ男には、政治的意図むきだしの不自然かつ強引な国家神道とは異なり、すんなり体に入ってくる。純な感じがするのである。

 そうはいっても、神道にかぎらず、宗教一般が結局は世俗権力に荷担して民衆支配の一翼をになってきたという事実は忘れてはならないところだが……
 
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 いまとなっては記憶があいまいだけれど、写真の配列から考えれば、これこそ古代の人々が霊気を感じた三輪山にちがいないと思う。神様が自然と集まってくる土地なのだろう。

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 大神神社の末社(本社に付属する小さい神社-広辞苑第4版)、久延彦(くえひこ)神社

 ここも三友亭さんのブログで知った神社。知恵の神様である。三友亭さんのご説明によれば、猛勉強して多くの知識を獲得したわけではなく、じっと座っていながらにしてこの世に知らぬことはないという、まことにありがたい神様らしい。

 三友亭さんは日頃ここにお参りしているというのに、作法正しく拝礼したうえ、チャリンという音とともに賽銭をはずまれた。知恵はいくらあっても邪魔にならないというお考えなのだろう。ぼくも負けていられないから、お賽銭をはずんだことは申し上げるまでもない。

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 この神社も鳥居の原型。本来はこちらからお参りするのだが、かなり上りがきついから、地元民の三友亭さんは比較的楽な逆コースをお選びになったのである。なるほどそれが知恵というものであろう。

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 大神神社の駐車場へ戻る途中の家並みは、なかなか風情があった。

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 大神神社を後にして三友亭さんに近鉄八木駅まで送っていただき、ぼくの一日奈良旅行は終わりを迎えた。

 貴重な休日を犠牲にして、かぎられた時間内でできるだけ多くの場所を見学できるよう、周到な計画を練ってくださった三友亭さんには感謝の申し上げようもない。不勉強のせいで、せっかくの好機に恵まれたというのに、通りいっぺんの感想を記すにとどまったことをお詫び申し上げたいと思う。


 できれば一杯ご一緒したかったのだが日帰りではそれもかなわなかった。いつかその機会が巡ってくることを切に願っている。

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 京都に帰着したのは18時25分。さてふたたび西陣の路地裏へ戻らねばならない。

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Comments

本当に一日おつきあいいただいてうれしゅうございました。
おかげで楽しい一日を過ごすことが出来ました。

まだまだお連れしたいところはありましたし、「できれば一杯ご一緒したかった」のは山々でしたが、そこはそれ、一度にすべてをこなしてしまうと後々の楽しみが無くなってしまいますから・・・私もいつか釧路に行ってみたいと思っています。第一そちらの方がうまい魚が食べられますしね・・・酒を飲むならそちらの方が・・・

はてさて、これからどんな機会がありますやら・・・こうやってネット上で知り合う偶然を得たわけですから、これから先にどんな偶然が控えているかもしれません。

何やら運を天に任せているようで・・・でも、それもまた一興ではありませんか。

Posted by: 三友亭主人 | November 11, 2014 at 23:11

>三友亭さん

 すっかりお世話になりました。夕方までおつきあいくださって、ありがたいやら申し訳ないやら。

 機会があったら、ぜひお酒を飲みながら万葉の話をお聞かせください。

 つまらぬ歌ながら、

  空酒をな召し給ひそうはばみの
  神よたまごの供へもあれば

 もっとも生卵はごめんですから(笑)、玉子焼きあたりで一杯。

Posted by: 薄氷堂 | November 12, 2014 at 09:31

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